Win-Winを超えた「第3の案(R)」~シナジーでチャンスをつかめ!

プロローグ-連載にあたって

通信研修「Win-Winを超えた『第3の案』」は、全世界で3000万部を超えるロングセラー『7つの習慣』の著者であり、米国フランクリン・コヴィー社の創設者であるスティーブン・R・コヴィー博士が、ライフワークの集大成であると同時に遺作となった『第3の案 成功者の選択』(キングベアー出版)の中で提唱した内容をまとめたものです。

コヴィー博士は、アメリカ合衆国の組織・リーダーシップの専門家です。イギリスの「エコノミスト」誌で「世界で最も大きな影響力を持つビジネス思想家」と評され、レーガン、ブッシュ、オバマと歴代の大統領の助言者でもあり、33人の国家元首に請われた実績もある著名な方でしたが、惜しくも2012年7月に79年の生涯を閉じられました。

「第3の案」とは、あなたの方法でも、私の方法でもない、お互いに考えたこともなかったもっと良い方法を協働して創り上げるということです。

世の中の対立のほとんどは、白か黒の二者択一です。「自分のチーム」と「相手のチーム」という対立軸になり、私のチームは良く、あなたのチームは悪い、と考えてしまいがちです。このような考え方に凝り固まっていたら、2つの選択肢しか見えません。闘うか、適当なところで妥協するか、どちらかしかないのです。

しかし、ほとんどの場合には、「第3の案」があります。

「第3の案」に至る道はシナジー(相乗効果)です。「第3の案」をお互いが協力して探すことで、対立を乗り越えることができるのです。

それは企業においても同じことが言えます。企業が競争相手を上回れるかどうかは、組織のリーダーが「第3の案」を生み出し続けることができるか否か、にかかっています。画期的なイノベーションを生み出す鍵であり、大きな取引の交渉においても、社内の対立の解決においても、より良い「第3の案」を探そうとしないリーダーは、それだけで遅れをとってしまうでしょう。

本コースは、「第3の案」の考え方と導き方を学び、職場、家庭、社会での実例を通して「第3の案」を創るために必要なパラダイムとステップを具体的に身につけていくコースです。

ビジネスや社会、家庭などの身近な事例を中心に、「第3の案」を創出し、創造的な製品・サービスやしくみの開発、対立の解決などをもたらした多様な例をご紹介し、実践の仕方を具体的に考えていきます。

学習に必要な内容はすべてコースの中で解説していますので、受講に際して『7つの習慣』や『リーダーシップ「第8の習慣」』の知識の有無にかかわらず、どなたでもご受講いただけます。

この通信研修に関連して、この連載では、「第3の案」の概要を、簡単にご紹介したいと思います。
各テーマをクリックすると、内容ページへ遷移します。※「第3の案」「第8の習慣」「7つの習慣」等は、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の登録商標です。