12.お見送り - ショップカードを渡して再度ご来店を促す

※この連載コラムは、公益財団法人 日本英語検定協会の許諾のもと、一部編集した記事を掲載しています。

12.お見送り - ショップカードを渡して再度ご来店を促す

いよいよ本コラム連載も今回が最後のテーマになりました。

お客様を気持ちよくお見送りするための練習です。海外のお客様がお買い物を済まされた後、ぜひ再度のご来店を促しましょう。
せっかく英語で接客し、お店を気に入っていただけたのに、お店の名前を覚えてもらわないまま去られてしまうのはもったいないです。残りのご滞在期間中や次回来日時に、再度ご来店いただける可能性があるからです。

お客様の見送りをする販売員の写真。

あなたのお店にショップカードがあればぜひそれを渡しましょう。

(1) This is our shop card.
(ショップカードを手渡しながら)こちらは、私共のショップカードです。
*shop cardの代わりに、name card「名刺」、brochure「パンフレット」、(advertisement) flyer「チラシ」でもよいです。

(2) If you lost your way next time, you can show this card at the station information.
(微笑みながら)次回、もし道に迷ったら、駅のインフォメーションにこのカードをお見せくださいね。
*私が実際ショップカードを渡したときのフレーズです。ちょっとお節介ですが、次回ご来店時に店名や行き方が分からなくなっても、カードさえあれば安心であることを伝えられます。

ショップカードの店名、住所、開店時間などが日本語で表記されている場合は、英語で書いて差し上げましょう。
同時に最寄り駅も英語で書くと良いですね。

最後は、気持ちよくお客様を送り出しましょう。

(3) Thank you very much indeed.
本当にありがとうございました。
(4) Have a nice day (evening).
素敵な一日(夜)をお過ごしください。
(5) See you again.
またお会いしましょう。

お見送りをした際に、笑いながらこんなことを言ってきたお客様がいらっしゃいました。

I don’t want to go!
行きたくないわ!(「ここから去りたくない」の意味)

It’s joking. Good bye. See you!
冗談よ。さよなら、また会いましょう。

海外のお客様との出会いは、ハプニングもありますが、感動もつきものです。
私も講師業をしながらも、接客・販売の仕事を続けているのは、きっとこの感動のためです。
そして、英語での接客や販売、異文化交流に不安を抱く方たちに、「大変な分だけ、仕事の幅や自分の世界も広げてくれる楽しい仕事である」ということを、自信をもって伝えたいからだと思っています。

連載コラム「接客英語のプロ 佐野なおこ先生の『続・おもてなし英会話のコツ』」はこの記事が最終回となります。
全12回に渡る長期の連載となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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