11.緩衝材が必要か、袋二重が必要かを聞く

※この連載コラムは、公益財団法人 日本英語検定協会の許諾のもと、一部編集した記事を掲載しています。

11.緩衝材が必要か、袋二重が必要かを聞く

ガラスの入れ物に入った化粧品類、陶器、お香など、商品の中には衝撃に弱いデリケートなものもあります。
そのような商品を扱うお店の方は、特に海外からのお客様の場合、ご自宅まで無事にお持ち帰りいただけるよう包装に気を遣う必要があります。

緩衝材で梱包された品物の写真。

会計が済んだ後、お包みに入る前に伺いましょう。

(1) Shall I use this?
(こちらを)使いましょうか?
*こちら=緩衝材、クッション封筒などを指した状態で、簡単に言う方法です。

(2) We use this bubble-wrap for you.
この緩衝材(プチプチ)を使いますね。
*通称「プチプチ」はbubble-wrapと言います。知っていると便利です。

(3) Shall I double-bag it to hold more?
袋を二重にしましょうか?
*ビニール袋や紙袋を二重にする場合は、double-bag「袋を二重にする」を使います。ここでは、「二重にして丈夫にしましょうか?」と言っています。

最後、お品物を渡すときの言葉も忘れずに。

(4) Here you are.
(お品物を手渡すときに)どうぞ。
*「ここにありますよ」の意味で、日本語の「お品物でございます」の代わりに使えます。

日本語では、お店にある「商品」はお客様が購入されると「お品物」へと言葉が変わります。英語では特にそのようなことはありません。
緩衝材の使用や、袋を二重にすることも、物を大切にする日本人の心から来ているものだと思います。忙しい中、一つ一つ包装し袋に入れるのは大変ですが、心を込めて行っていればお客様には伝わるものです。
私もまた販売の仕事をするときは、お品物を使う、あるいはプレゼントとして渡すお客様の時間が幸せであるように扱いたいと思っています。