2.「お試し」にはアレルギー確認や素材説明が大事
※この連載コラムは、公益財団法人 日本英語検定協会の許諾のもと、一部編集した記事を掲載しています。
2.「お試し」にはアレルギー確認や素材説明が大事
試食、試飲、試着、試用、あるいは香りを嗅いでいただくなど、商品を体験してもらうことは、売上アップには欠かせない“セールストーク”の一つです。
前回の「1.道行くお客様への簡単なお声かけ」でも触れましたが、お店の看板が日本語だけだと、海外からのお客様は、ここは何屋さんなのかがピンと来ないものです。
自分のお店を知ってもらうために、ぜひ「お試し」の機会を設けましょう。

まず、商材を問わず簡単に聞く場合のフレーズです。
(1) | Would you like to try it? |
お試しになりますか? |
但し、食品、化粧品、薬品など体に摂取、塗布する商品については、(1)のフレーズの前に必ずアレルギーをお持ちか否かを聞いてください。
(2) | Do you have any food allergies? |
食物アレルギーをお持ちですか? |
*foodをmedicine「薬」、cosmetics「化粧品」に入れ換え可。
私も販売の仕事では、必ずお子様に(2)のフレーズでアレルギーの有無を確認していました。
アレルギーは、人によっては命の危険に関わることもあるほど深刻なものです。
そして、お試しだけで終わらず、ぜひお試し後のコメントをお客様から引き出す質問をしましょう。
(3) | Do you like it? |
お好きですか? | |
(4) | How about this? |
こちらはいかがですか? |
(3)の後に商品に好印象のコメントをくださればよいのですが、「あまり好きではない」のようなコメントが出たら、あきらめず(4)のように他の商品を提案してみてください。
お試しの際、中に何が入っているかを気にされるお客様には、以下のように簡単に説明します。
(5) | It is 100-percent silk. |
シルク100パーセントです。 |
*silkをcotton「綿」、wool「毛」、leather「皮」に入れ換え可。
(6) | This is made from wheat, butter, egg. |
こちらは、小麦、バター、卵でできています。 |
*be made from~:~(原料・材料)からできている。
アレルギーのみならず、Vegan(ビーガン:動物由来食品を摂取しない、皮革製品を使用しない人)の方もいます。
お試しの機会を設けている場合は、中身を英語で言えるように事前に対策・準備してトラブルを防ぎましょう。