【第1回】駐在生活のスタート!台湾生活の必需品とは

【第1回】駐在生活のスタート!台湾生活の必需品とは

はじめに・・・

2016年秋、夫が台湾赴任の内示を受け、年明けに着任しました。
私と子どもたちが台湾に帯同したのは、それから約1年半後のことです。私たち家族の台湾生活はもうすぐ1年になろうかとしています。

単身赴任から家族帯同に至るまでの1年半のことについては、また追い追いお話しするとして、1回目の今回は、台湾で新生活を立ち上げた頃についてお話ししたいと思います。

最初の試練は徒歩移動

3歳と1歳になったばかりの子どもを連れて台湾での生活が始まりました。

最初に慣れなければいけなかったことは、ベビーカーでの移動です。
台中の大道路を除く多くの道には、歩道がありません。
車道に沿って店舗が立ち並んでいますが、その前にあるのは、お店の店先であって、歩道ではないのです。

近所の市場 入り口周辺

歩行者はその店先を歩くことになりますが、飲食店の前にはテーブル席があり、服屋の前にはワゴンが並び、病院の前にはベンチが置かれています。
駐車場として使っていて通ることさえできないときもあります。

さらに厄介なのは、店先の高さが各々異なるため、段差が生じていることです。そんな中をベビーカーで進もうとすると、どうしても車道を通らなければなりません。

段差の多い歩道

車とバイクが激しく行き交う中、路上駐車している車をよけながら子どもの手を引きながらベビーカーを押して歩く・・・

最初は恐怖で何分も歩き出せないことがありました。

賑わう市場

インターネットアプリで生活の快適さは日本以上?!

徒歩以外での移動は、主にバスとタクシーを使います。
台中のバスはプリペイドカードを利用した場合に限りますが、10km未満の乗車は無料です。また、路線数も多いので、たいていの場所にはバスで行くことができます。
そして、バスやタクシーを利用するときに便利なのがアプリです。

バスのアプリでは、路線検索・時刻表・リアルタイムの運行状況が瞬時に分かります。タクシーのアプリでは、乗車位置と降車位置を事前に入力して呼び出しをすれば、中国語での会話ができなくても簡単に乗ることができます。また、運転手の評価がアプリに連動されているので、清潔で安全なタクシーを利用することができます。

そして、台湾のデリバリーにはとても驚きました。
ネットショッピングは、早いと3時間くらいで荷物が届きます。公園に遊びに行く前に注文したものが、帰ってきたら玄関に置いてあった!なんてことも。

飲食店のデリバリーは、屋台やカフェのようなお店も実施しているので、何を注文していいのか、選ぶのが大変なくらいです。

アプリ4種の神器

このように、インターネットアプリの発達によって生活の快適性は、アジア都市部で劇的に向上しているようです。駐在歴5年以上の友人たちも、生活の便利さ・安全性がここ数年で大きく変わったと話しています。
昔は、現地語でコミュニケーションがとれないと、タクシーに乗るのも大変だったし、買い物だけで1日が終わってしまうこともあったと言います。

私の台湾生活も、「交通」「翻訳」「デリバリー」「大気汚染情報」アプリを4種の神器として使うことで、以下の3つの点で、大いに役立ちました。

  1. 安全性が向上する(タクシーや飲食店の質を見極められる)
  2. コミュニケーションが可能になる(翻訳機によって、現地語ができなくてもタクシーに乗れたり、ショッピングができたりする)
  3. 心配事が軽減される(大気情報が速報で分かるので、公園での遊びや洗濯の目安が分かる)

そして何より、新生活を夫にすべて頼るのではなく、少しでも自立して行動するための助けになったことが、精神的にもとても嬉しかったです。

次回コラムに向けて

今回は、新生活の立ち上げ期についてのお話をしました。

確かに道路状況など環境面では不安な側面もありますが、アプリのように生活を補助してくれる技術やサービス、また台湾人の合理的でおおらかな気質に助けられ、日本よりも快適かもと思うことも多々あります。

次回は、共働き世帯の多い台湾ならでは?!と感じる台湾生活についてお伝えできればと思います。

台中駅(日本統治時代の建物)

ただし、もうすぐ3人目を台湾で出産予定。そのため、申し訳ございませんが、次回コラムまでしばらくお休みさせていただきます。

出産おもしろ体験談がお伝えできるように、一つ一つの出来事を大切にしながら“違い”を楽しんでみたいと思います。ぜひ次回もおつきあいください。

駐在妻という経験から見えるもの in 台湾

公開日:2019年04月25日(木)