2025年度 新入社員の会社生活調査 PICKUP DATA vol.1(第36回)

調査概要
2025年度の新入社員を対象に、就職活動の実態や仕事観、働く意欲や新社会人としての意識、将来のキャリアなどに関するアンケートを実施しました。
本学では同調査を1990年度から実施しており、本年度で36回目となります。
この記事では、新入社員のキャリア志向や希望する職場環境など、今回の調査で見えてきた新たな傾向や注目ポイントについてご紹介します。
- 調査方法:本年度入社の新入社員
- 調査期間:2025年3月26日~4月10日
- 調査方法:オンラインによる回答肢選択方式
- 有効回答:369人(男性273人、女性94人、性別無回答2人)
注目データ
年功序列と成果主義ではどちらを望むか?・・・年功序列を望む 計56.3%
本年度の新入社員を対象とした「会社生活調査」では、定番の設問として、年功序列的な人事制度と成果主義的な人事制度のどちらを望むかを尋ねました。結果として、初めて「年功序列」を望む回答が「成果主義」を望む回答を上回り、半数を超えました。
内訳を見ると、「年功序列」を望むと回答したのは14.6%、「どちらかといえば年功序列」が41.7%となり、両者を合わせて56.3%が「年功序列」を望みました。この結果、初めて「年功序列」が過半数を占めました。(2022年度までの選択肢は「年功序列」と「成果主義」の二者択一)
「年功序列」を望む新入社員の割合は、2022年度の38.9%から徐々に上昇し、2024年度には48.5%で過去最高となりました。2025年度はさらにこの割合が高まり、記録を更新しました。また、「終身雇用」を望む割合は69.4%、「同じ会社に長く勤めたい」とする回答も51.8%といずれも増加傾向にあり、“安定志向”の強さがうかがえます。
働く環境として魅力的なのは?・・・「仕事はそこそこ大変だが、成長が実感できる」58.8%
「働く」上で、最も魅力的だと思う環境を尋ねたところ、「仕事はそこそこ大変だが、成長を実感できる環境」が58.8%と、「仕事はそこそこ楽で、成長の機会も少しはある環境」の30.6%を約28%上回りました。
新入社員は単に安定した環境を望むのではなく、ほどよいチャレンジを通じて着実に成長できる環境を求めていることがうかがえます。
働く上で上司や先輩に期待することは?・・・「細かく教えてくれること」66.7%
働く上で上司や先輩に期待することでは、「実践前にやり方や手順など細かく教えてくれること」が66.7%で最も多く、昨年度から4.4ポイント増加しました。2位は「誰に対しても平等に接してくれること」(52.0%)、3位は「良い仕事ぶりに対して褒めてくれること」(49.9%)、4位は「率直かつ建設的なフィードバックを提供してくれること」(48.0%)でした。
2位以下はいずれも昨年度より減少していますが、新入社員は上司や先輩に対して“平等に接しながら、細かく指導し、適切に褒めてくれること”を求めているようです。
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