2024年度 新入社員の会社生活調査(第35回)
2024年度の新入社員を対象に、就職活動の実態や仕事観、働く意欲や新社会人としての意識、将来のキャリアなどに関するアンケートを実施しました。
本学では同調査を1990年度から実施しており、本年度で35回目となります。
- 調査対象:本年度入社の新入社員
- 調査時期:2024年3月27日~4月10日
- 調査方法:オンラインによる回答肢選択方式
- 有効回答:563人(男性357人・63.4%/女性197人・35.0%/答えたくない9人・1.6%)
注目データ
仕事において、生成AIをどのように活用したい?・・・活用意向 計86.7%
本年度の「会社生活調査」では、近年話題となっている「生成AI」の活用について、新たに質問を設定し、新入社員に尋ねました。
「これからの仕事において生成AIをどのように活用したいか」という質問に対して、「必要に応じて活用を検討する」と回答した臨機応変派が40.5%、「業務のサポートとして活用したい」と回答した実務派が30.6%、「積極的に活用して効率化や新しい価値を生み出したい」と回答した積極派が15.6%でした。
これら3つの選択肢を合わせると、86.7%が生成AIを仕事で活用する意向を持っていることが分かりました。「特に活用する意向はない」と回答したのは13.3%にとどまりました。
Z世代と呼ばれる本年度の新入社員にとって、これからの時代、生成AIはますます身近な存在となりそうです。
仕事でストレスを感じそうな状況は?・・・「自分の能力不足を感じるとき」67.3%
仕事でストレスを感じる状況について尋ねたところ、「仕事のミスや目標達成が難しく、自分の能力不足を感じるとき」が67.3%、「上司や同僚、顧客との関係でトラブルがあり、人間関係が原因で悩むとき」が52.8%と半数を超えました。この結果から、仕事がうまくいかないときなどの「能力不足」や「人間関係」にストレスを感じることが分かります。
さらに「仕事量の多さや難易度の高い任務に直面し、自分一人では対応できないと感じるとき」が36.1%と続きます。また、「仕事の進め方での迷い(23.1%)」「能力や成果が適切に評価されない(19.2%)」なども挙げられており、新入社員にとってのストレス要因は多岐にわたることが分かります。
上司や先輩に期待することは?・・・「細かく教えてくれること」62.3%
働くうえで上司や先輩に期待することでは、「実践前にやり方や手順などを細かく教えてくれること」が62.3%で最も多く、次いで「誰に対しても平等に接してくれること」が57.2%、「良い仕事ぶりに対して誉めてくれること」が54.7%、「率直かつ建設的なフィードバックを提供してくれること」が52.0%と続きました。