大学教授が処方するビジネスパーソンのための英語学習法《TOEICスコア400~700点の場合》

大学教授が処方するビジネスパーソンのための英語学習法《TOEICスコア400~700点の場合》

こんにちは。産能大でビジネスに関連する英語科目を担当している大橋です。

忙しい毎日、なかなか自身の語学力向上に時間を割けないビジネスパーソンのみなさんに、TOEICスコア別の英語学習方法をまとめました。
ご自身の現在のスコアと照らし合わせながら、これからの英語学習の指針にして頂けましたら幸いです!

英語中級者の勉強法 TOEIC 400-700点台の人はこちらの処方箋が有効です!

基本的な文法事項は分かっていて、選択肢は選べるんですが、まだ不確かな文法事項もあります。

文字として見れば簡単な英語でも、言葉として出てきません…。

こんな方はTOEIC中級者です。そんな方には?

TOEIC L&R 400-700点台の人は音読学習とディクテーションがオススメです!

聞こえてくる文の全文を書き取って、解答文と比べてください。Part 1の英文は今誰が何をしているか、どういう状態なのかを描写していますので、基本的に過去形は出てきません。現在形あるいは進行形を使った描写が多いのです。

Part 1の写真描写問題から始めましょう。
問題を解く前に写真を見て何をやっているかを想像してみましょう。
次に聞いてみて、解答を選んでください。解答が終わったら、そこでおしまいではありません。

ノートにメモを取る様子の写真

ここで学生にも勧めているのが、「ディクテーション」です。
聞こえてくる文の全文を書き取って、解答文と比べてください。Part 1の英文は今誰が何をしているか、どういう状態なのかを描写していますので、基本的に過去形は出てきません。現在形あるいは進行形を使った描写が多いのです。

全文の書き取りをやると、正確な発音を認識していない、語尾が聞き取れない、弱く言われているところが聞き取れない、音がつながっているところが聞き取れない、語彙表現を知らないために聞き取れないなど、自分の弱点が見えてきます。

Part 1ですと、はじめは進行形のingがよく聞き取れないということもあるかもしれません。be動詞や前置詞が聞きにくいということも出てきます。自分で書き取って答えを合わせ、自分で発音をして体感してください。書き取ったうえで、自分で発音すると、今度同じ音源をスクリプトなしで聞いたときに、一語一語聞き取れるようになります。 聞き取れるようになったら、今度は、その写真を1~2文で描写してみましょう。

全文書き取りと音読は時間がかかりますが、必ず力がつきます。

次に、洋楽を歌ったり、身の回りのことを英語で話したり、声に出してみましょう!

英語を声に出す練習は、少しずつでいいので毎日続けましょう。 英語の歌を1曲歌うのもいいでしょう。 TOEIC対策本のPart 2やPart 3も書き取りをおすすめしますが、書き取りが面倒な場合は、聞いたことをそのまま繰り返して言ってみるといいと思います。うまく言えない場合は、その言い回しが身についていないということになります。何度も練習してみましょう。

これと平行して自分の身の回りのことを実際に英語で表現してみましょう。
部屋で独り言でもいいですが、電車内などでそれができない場合は英語でメモを書くことです。通勤途中でも、メモ帳に書きとめる、あるいはスマホなどのメモ機能を使って、気づいたことをどんどん英語にしていきましょう。表現が分からなければ、辞書を使い、また、ネットで調べてみるのもいいでしょう。

電車内でスマートフォンを操作する女性の写真

声を出せる環境であれば、スマホに口述筆記をさせることができます。これなら、話す練習、書く練習が同時にできて一石二鳥です。

スマホがあなたの英語を聞き取ってくれるか試してみてください。(スマホで英語の聞き取りができる設定にしてからやってみてください。)

この方に教えていただきました!

大橋眞紀子 氏
(おおはし・まきこ)

産業能率大学 経営学部 教授

「外国語としての英語教育(TEFL)」を専門分野に、異文化間コミュニケーションや英語での交渉方法などの英語科目授業を担当。
言語習得は間違いをしながら、練習することで上達するという考えのもと、恥ずかしがらずに英語を使っていく姿勢を日々学生たちに伝えている。

プロフィール詳細はこちら

大橋眞紀子 教授の写真

大橋眞紀子 氏
(おおはし・まきこ)

産業能率大学 経営学部 教授

「外国語としての英語教育(TEFL)」を専門分野に、異文化間コミュニケーションや英語での交渉方法などの英語科目授業を担当。
言語習得は間違いをしながら、練習することで上達するという考えのもと、恥ずかしがらずに英語を使っていく姿勢を日々学生たちに伝えている。

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