海外未経験でも英語は話せる!大学教授が処方するビジネスパーソンのための英語学習法《TOEICスコア別》

海外未経験でも英語は話せる!大学教授が処方するビジネスパーソンのための英語学習法《TOEICスコア別》~

この方に教えていただきました!

大橋眞紀子 氏
(おおはし・まきこ)

産業能率大学 経営学部 教授

「外国語としての英語教育(TEFL)」を専門分野に、異文化間コミュニケーションや英語での交渉方法などの英語科目授業を担当。
言語習得は間違いをしながら、練習することで上達するという考えのもと、恥ずかしがらずに英語を使っていく姿勢を日々学生たちに伝えている。

プロフィール詳細はこちら

大橋眞紀子 教授の写真

大橋眞紀子 氏
(おおはし・まきこ)

産業能率大学 経営学部 教授

「外国語としての英語教育(TEFL)」を専門分野に、異文化間コミュニケーションや英語での交渉方法などの英語科目授業を担当。
言語習得は間違いをしながら、練習することで上達するという考えのもと、恥ずかしがらずに英語を使っていく姿勢を日々学生たちに伝えている。

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海外に留学しなくても大丈夫。英語は話せるようになります!

英語を話せるようになるにはどうしたらいいですか?

海外で生活しないと英語力はアップしませんか?

英語初級者から上級者までよく聞かれる質問です。くわしくお答えする前に、まずは一言。

間違えてもいいから、英語は「声」に出すことが大切です!

英語で話そうとすると、日本語がうまく英語に変換できない、思ったことをすぐに英語にできない、表現したいことがうまく英語で言えない。
だから、自分は英語が話せないと思っている人が多いのではないでしょうか。

100%完璧でないといけないと思っている人は、そこから自分を解き放ちましょう。

とにかく、まずは、間違えてもいいと思うことが大事です。
日本人は、どの科目でも、授業中に間違えてはいけないという教育を受けてきました。学校のテストも減点方式で、点数が低いこと、つまり間違えが多いことがいけないことと教わってきました。

しかし、『learning』とは、そうした間違えをしながらも、それを改善していくことが本来の意味です。最初から完璧である必要はありません。どんどん間違えてもいいので、まずは英語を声に出して話してみましょう。そして、少しずつ間違えを減らしていけばいいのです。

また、海外で生活しなくても話せるようになります。留学しなくても、海外赴任しなくても英語は話せるようになるのです。

例えば、T受験塾の有名英語講師、TOEFLやTOEIC指導のETS公認トレーナーのM大学の先生などは長期留学経験はありません。同時通訳で有名な方々も留学経験なし組が意外にも多いのです。

英語オタクにならなくても、TOEICスコア別の処方箋をお出しします!

私自身は幼少期にアメリカにいましたが、小学校1年終了時に戻ってきて、それ以来、留学はしていません。

でもかなり英語オタクの生活を送っていたのは事実です(笑)

中学時代のNHKラジオ語学講座から始まり、米軍向け放送、当時はFEN(Far East Network)、今はAFN (American Forces Network:AM810)はほぼ毎日聞きながら、勉強をしていました。 特に好きだったのは、土曜午後のAmerican Top 40という番組で、今は亡きDJのCasey Kasemの番組最後の決まり文句 (Keep your feet on the ground and keep reaching for the stars.)を書き取って、マネして言っていたのを覚えています。

気に入った曲もラジカセで録音し、歌詞を書き取っていました。ネットがない時代ですから、歌詞をすぐに調べることはできません。辞書を引きながら、意味が通るように必死にやっていました。「貸しレコード屋」から借りてきたレコードの歌詞カードで答え合わせもしていましたが、なんと歌詞カードが違っていることもありました。
その頃は、歌詞が公開されていない楽曲は、日本版用に、歌詞を書き取らせて、訳させていたようです。

レコードの写真

また、休みの日には、丸一日英語に浸る日もつくっていました。 朝、起きて、FENを聞き、英語の本を読み、ビデオで映画を見て、独り言も英語、そして最後に英語で日記を書いていました。

ここまで英語漬けの生活を送っていれば、一定以上のレベルにはなります。

でも、「なるべく自分にあった学習方法で、効率的に英語力を身に付けたい」と思うのが普通でしょう。

そこで、仕事で忙しいビジネスパーソンの皆さんのために、分かりやすい指標であるTOEICのスコア別に初級、中級、上級ごとの処方箋をお出しします。
出された処方箋をどう扱うかはあなた次第です!