大学教授が処方するビジネスパーソンのための英語学習法《TOEICスコア400点以下の場合》

大学教授が処方するビジネスパーソンのための英語学習法《TOEICスコア400点以下の場合》

こんにちは。産能大でビジネスに関連する英語科目を担当している大橋です。

忙しい毎日、なかなか自身の語学力向上に時間を割けないビジネスパーソンのみなさんに、TOEICスコア別の英語学習方法をまとめました。
ご自身の現在のスコアと照らし合わせながら、これからの英語学習の指針にして頂けましたら幸いです!

英語初級者の勉強法 TOEIC 400 点以下の人はこちらの処方箋が有効です!

仕方なくTOEICは受験しているものの、スコアは芳しくありません・・・。

何度か受けていてもスコアがそれほど上がらないんです!

このような英語初級者は、基礎からしっかり学び直しが必要です。

TOEIC L&R 400 点以下の人は中学英語から学び直しましょう!

この段階で焦って、TOEIC対策本をいくらやっても空回りをするだけです。
今は基礎からのやり直しニーズが一般的になり、書店には大人向けの中学英語が結構並んでいます。
中学初級レベルのもの、自分では少し簡単だと思うものを1冊やってみてください。
実は簡単な自己紹介はすべて初級レベルの英語でこと足ります。自分の名前、出身、趣味などを言ってみましょう。
例えば・・・

I’m Makiko. I’m from Tokyo, Japan. I’m an English teacher. In my free time, I often listen to music and watch movies. I also go swimming two or three times a week.

これくらいの自己紹介文でも、冠詞や前置詞、複数形、go swimmingにはto がいらないなど間違えやすいところがいくつかあります。 このように初級文法は重要な土台部分です。基本的な文法、語順、語彙をしっかり身につけましょう。 音源があれば、それを大いに活用し、まずは聞いて、同じように言えるまで何度も繰り返しましょう。基本的な英語をしっかり音読して体で覚えてしまうことが大切です。あり得ない組み合わせを直感的に不自然だと思えるようになるためには、音読による反復練習が一番です。

簡単な英文の主語を置き換えて、声に出して言ってみましょう!

これは昔、ラジオの基礎英語でやっていた練習法です。
簡単な例ですが、

  • Heを主語にして
    I go to work.
    →He goes to work.
  • be going toなら?
    I am going to work.
    →He is going to work.
  • 動詞の過去形も!
    He goes to work.
    →He went to work yesterday.

とどんどん言い換えていき、反射的に言えるようにすることです。
同じような方法で、否定文や疑問文も自然に言えるようにします。基本的な英文は、文法に神経を使わずに表現できるようにすることが重要です。
英語は、スポーツや楽器と同じように、基礎練習が大切です。基本的な文法や表現が無意識に頭の中で処理されれば、内容に集中して話せるようになります。

ピアノを弾く様子の写真

今まで声に出して練習してこなかった人は、とにかく、最初の一歩、英語を口から出すようにしましょう。まずは1日5分~10分。今日から始めましょう!

この方に教えていただきました!

大橋眞紀子 氏
(おおはし・まきこ)

産業能率大学 経営学部 教授

「外国語としての英語教育(TEFL)」を専門分野に、異文化間コミュニケーションや英語での交渉方法などの英語科目授業を担当。
言語習得は間違いをしながら、練習することで上達するという考えのもと、恥ずかしがらずに英語を使っていく姿勢を日々学生たちに伝えている。

プロフィール詳細はこちら

大橋眞紀子 教授の写真

大橋眞紀子 氏
(おおはし・まきこ)

産業能率大学 経営学部 教授

「外国語としての英語教育(TEFL)」を専門分野に、異文化間コミュニケーションや英語での交渉方法などの英語科目授業を担当。
言語習得は間違いをしながら、練習することで上達するという考えのもと、恥ずかしがらずに英語を使っていく姿勢を日々学生たちに伝えている。

プロフィール詳細はこちら

大橋眞紀子 教授の写真