~とっさに役立つ英会話~ インバウンド対策English!「vol.4 ごみの分別をお願いする」
- この記事は、公益財団法人 日本英語検定協会 の許諾のもと記事を一部編集しています。
年々高まり続けているインバウンド(訪日外国人旅行)の需要。外国から来た人々とどのようにコミュニケーションを取ればいいかについては、日本に住む多くの人にとって関心の高いトピックといえるでしょう。
本コラムでは、外国の方とのとっさのコミュニケーションに役立つ実践的な英会話フレーズをシリーズでご紹介!
第4回目は、年々シビアになるごみの分別についての英語表現です。海外からのお客さまにどのようにごみの捨て方について案内すればよいか、実践的な表現をご紹介します。

「ごみの分別」がテーマの今回、まず「ごみ」という単語を知っておきましょう。辞書ベースでの意味と、(米)=アメリカ英語か、(英)=イギリス英語かを書いておきます。特定の表現がない限り、お客様とのやり取りではいずれの単語も「ごみ」としてとらえて良いと考えます。人は国籍に関係なく、自分の知っている単語でコミュニケーションをしますので、以下いずれの単語も「ごみ一般」の意味で話しをされる可能性が高いです。
実際に分別の前にお客様から聞かれるのは「ごみ箱の場所」=「ごみをどこに捨てるか」についてです。お客様によって表現が異なりますので、私の現場経験からいくつかピックアップしてみます。発音練習をして、お客様からのお問い合わせの際は、聞き取れるようにしておきましょう。

ごみの捨て方に関する会話表現

Where can I throw it away? どこに捨てればいいですか?
Is there a trash can here? ここにごみ箱はありますか?
throw + 物 + away「~を捨てる」 a trash can「ごみ箱」 a dust binとしても可。
Over there, please.(方向を指しながら)あちらです。
There is it here.(地図や会場案内図で示しながら)こちらにありますよ。
We are afraid there is no trash can here.
申し訳ございません。ここにはごみ箱はありません。
I think you had better bring it to the shop.
お店に持って行ったほうがよいと思います。

駅のようにごみ箱のないところもあります。コーヒーやファーストフード、お弁当の容器などは、お店に持って行って処分をお願いしたほうがごみ箱を探す手間が省けます。
ここまで来て、やっとごみの分別のお話ができます。ごみ箱には、分別できるように文字や絵が表記してありますので、簡単な言い回しで案内しましょう。
Please put PET bottles and cans here.
ペットボトル、缶は、こちらに入れてください。
This is burnable / non-burnable/ plastic garbage.
こちらは燃える/燃えない/プラスチックごみです。
For wet garbage, please put it here.
生ごみは、こちらに入れてください。
This is for recyclable paper.
こちらは、リサイクルできる紙類です。
以下は、イベント会場などでごみの持ち帰りをお願いする場合の案内です。
Could you take your garbage with you?
ごみはお持ち帰りいただけますか?
イベントや地方ごとに、どの程度まで分別を細かくするかは定かではありません。仮に表記があっても、海外からのお客様はごみの分別に不慣れな方が多いものです。上記フレーズで助けてあげられたらと思います。
コラム執筆者
佐野なおこ
横浜サワディーブリッジ代表
タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ。
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
産業能率大学通信講座「おもてなし英会話入門」監修。
執筆著書「とっさに使える カンタン接客英会話」

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