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イベントリポート『前例のない時代を勝ち抜く! 個人の学びと組織の関わりを考える』


去る2018年12月4日(火)に、『通信研修総合ガイド2019』にインタビューを掲載させていただいた同志社大学 政策学部教授の太田 肇氏と、同ガイドの教育担当者座談会に登場いただいた株式会社JTB 人事部 人財開発担当マネージャーの山内浩世氏をお招きし、2019通信研修総合ガイド完成記念フォーラム「前例のない時代を勝ち抜く! 個人の学びと組織の関わりを考える」を開催しました。

【開催概要】

日時:2018年12月4日(火)13:30〜17:00
会場:産業能率大学 代官山キャンパス(産能マネジメントスクール)

第1部 AI時代を勝ち抜く“ネコ型”人間の育て方

同志社大学 政策学部教授 大学院総合政策科学研究科教授 経済学博士 太田 肇 氏

AIなどの新しい技術が浸透するなか、「どのような人材が組織に必要か」そして「そのような人材を育てるために必要なポイントは何か」などについて、同志社大学の太田先生に解説いただきました。

太田先生は2018年に上梓された著書『「ネコ型」人間の時代 直感こそAIに勝る』*で、人材を“イヌ型”と“ネコ型”に分類しています。従来は上から与えられた仕事を忠実にこなす“イヌ型”人材が重宝されてきましたが、AIなどの技術の浸透によって、人にしかできない「直感」を生み出し、自律的に活動できる“ネコ型”人材が求められるようになっていると仰います。

労働生産性やエンゲージメントの低さを引き起こしている“イヌ型”人材や“イヌ型”マネジメントが抱えている問題点、現在台頭しつつある“ネコ型”人材がハイパフォーマーである理由、“ネコ型”マネジメントの成功例、さらには“ネコ型”能力の育て方まで、論理的かつ分かりやすい解説で、これからの人材育成やマネジメントの方向性を考える機会をご提示くださいました。

「イヌ型」と「ネコ型」人材

イヌ型…役職や階級などの序列のある縦社会を大事にして、上からの指示通りに動く人材(集団主義)
ネコ型…誰かの指示ではなく、自発的に動き、直感を大切にする人材(個人主義)

“イヌ型”の問題点

  • 勤勉であるが熱意と生産性が低い
  • 指示待ち、受け身のチームワーク
  • 進まぬ「働き方改革」
  • 過労死・過労自殺
  • ハラスメント
  • あいつぐ企業不祥事

ハイパフォーマー(ネコ型)にみられる特徴

  • 自律的に活動している
  • 「外向き」である
  • 認められる機会に恵まれている
  • 働きがいを感じている
ご参加いただいた皆さんも、“ネコ型”と“イヌ型”という分かりやすい例えや、「いい加減な人間と正確なAIという役割分担」といった先生の言葉に、高い関心を示されていまいした。身の回りの“ネコ型”人材や“イヌ型”人材を思い起こしながら、これからの人材育成の方向性を考えられている様子がうかがえました。

『通信研修総合ガイド2019』太田先生インタビュー動画
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201811/19-02.html

*『「ネコ型」人間の時代 直感こそAIに勝る』太田肇著(平凡社新書)

第2部 「自律創造型社員」を育成するJTBの挑戦

株式会社JTB 人事部 人財開発担当マネージャー 山内浩世氏

2018年4月に「次元の異なるレベルの変革」を目指して、15の事業会社を統合し、「One JTB」として事業をスタートさせました。「旅行業から、交流創造事業へ」をスローガンに、新たな価値を提供するための同社の人財育成について、山内浩世氏に解説いただきました。

講演は、同社が進める「自律創造型社員」の育成について、その背景や体制づくり、具体的な方法まで、“赤裸々”にお話しいただき、参加者にとって非常に参考になったようです。また、「自律創造型社員」を育成するための施策として、通信研修を導入いただいていること、さらにそのメリットもご紹介いただきました。

「自律創造型社員」を育成するために通信研修を導入している理由

  1. 計画的で継続可能な学びを得られる
  2. 自己管理の鍛錬(自分との戦い)
  3. 知的欲求を満たす達成感と知識習得
第1部の“ネコ型”人材と第2部の「自律創造型社員」は、共通項が多く、これからの時代に必要になる人材像が分かりやすく提示されたと場になりました。参加者同士の意見交換においても、目指すべき人材像が共通認識として据えられた上で、効果的な育成施策などを共有する場になったのではないかと思います。

『2019通信研修総合ガイド』山内氏にご参加いただいた「教育担当者座談会」
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201811/19-02.html

第3部 人生100年時代の通信研修の活用方法 2019年度通信研修 新規開講講座のご紹介

産業能率大学 総合研究所 教材開発センター長 森島茂人

第3部では、本学の教材開発センター長の森島から、「『人生100年時代』の通信研修の活用方法」と題して、現在の社会や個人が抱えている課題を踏まえた通信研修の有効な活用方法について、解説させていただきました。
さらに、通信研修の開発にあたっては、人生100年時代を迎えた労働期間の伸長、第4次産業革命による技術進展、人口減少による人手不足、国際比較における低生産性などを背景に、「働き改革」と「経営革新」の2つの軸からラインアップを揃えていることと、その具体的なコースを紹介させていただきました。
2018年11月に完成した『通信研修総合ガイド2019』では、本フォーラムでご登壇いただいた太田先生、山内氏をはじめ、多くの方々のご協力のもと、「人生100年。いかに学ぶか。」という特集を掲載しています。ぜひご覧いただき、これからの人材育成を考える一助にしていただければ幸いです。

『通信研修総合ガイド2019』特集ページ
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201811/19-02.html