上場企業の部長に関する実態調査(第2回)

上場企業の部長に関する実態調査(第2回) 上場企業の部長に関する実態調査(第2回)

調査概要

従業員数100人以上の上場企業に勤務し部下を1人以上持つ部長を対象に、職場の状況や部長自身の意識などに関するアンケートを実施し「第2回上場企業の部長に関する実態調査」としてまとめました。このテーマに関する調査は、2019年3月に続いて2回目となります。

  • 【調査期間】2021年9月14日~9月16日
  • 【調査対象】従業員数100名以上の上場企業に勤務し、部下を1名以上持つ部長
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【有効回答数】385名(男性377名、女性8名)

注目データ

コロナ禍前と比較して最も変化したのは「メールの送受信の増加」

コロナ禍による業務の変化について尋ねたところ、「顧客や取引先とのコミュニケーション」を筆頭に各方面でのコミュニケーションが減少(大幅に減った+やや減った)しています。逆に増加(大幅に増えた+やや増えた)したのが「メールの送受信」でした。

新しい日常では「リーダーシップ」の重要性が増す

コロナ禍を経た新しい日常において、マネジャーに必要なスキルの重要性の変化について尋ねたところ、重要性が増したスキルのトップ3は「IT活用」、「リーダーシップ」、「タイムマネジメント」でした。テレワークに求められるスキルに加えて、「リーダーシップ」の重要性が増します。

回答者の96.9%がプレイングマネジャー

現在の仕事におけるプレイヤーとしての役割を、「0%(なし)」から10%刻み(「1%~10%」、「11%~20%」…)で尋ねました。プレイヤーとしての役割が全くないのはわずか3.1%で、96.9%の部長がプレイヤーとマネジャーを兼務しています。加重平均を算出したところ43.9%となり、部長の業務の4割以上がプレイヤーとしての仕事になっています。ちなみに前回調査の加重平均は39.9%であり、プレイヤー業務の比重の増加が見て取れます。

さらに高まる「業務のデジタル化(DX)への対応」の重要性

2~3年前と比較して重要度が高まった業務課題を複数回答で尋ねたところ、「業務のデジタル化(DX)への対応」と「コンプライアンスの順守」が4割を超え、1・2位となりました。多くの企業で取り組みが始まっているDXの重要性が高まっています。