上場企業の課長に関する実態調査(第6回)
コロナ禍によって働き方が大きく変わるとともに、業務のデジタル化(DX)によるビジネスの進め方も見直しを迫られています。
こうした変革の波にさらされている課長は、従来の職場運営の方向性に関する再検討や、自身が有するマネジメントスキルの確認・検証が求められています。
産業能率大学総合研究所では、2010年から上場企業に勤務する課長を対象にした調査を実施しており、このたび第6回目の調査を実施しました。
その結果、課長を取り巻く環境の変化や新しい日常でのマネジメントなど、現在の課長の実態が明らかになりました。
- 調査期間:2021年9月14日~9月16日
- 対 象:従業員数100人以上の上場企業に勤務し部下を1人以上持つ課長
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:828人(男性:799人・96.5%/女性:29人・3.5%)
(1)新しい日常では「IT活用」や「タイムマネジメント」の重要性が増加
コロナ禍を経た新しい日常において、マネジャーに必要なスキルの重要性の変化について尋ねたところ、重要性が増したスキルのトップ3は「IT活用」、「タイムマネジメント」、「メンタルタフネス」でした。
(2)99.5%がプレイングマネジャー
現在の仕事におけるプレイヤーとしての役割を、「0%(なし)」から10%刻みで尋ねました。
プレイヤーとしての役割が全くないのはわずか0.5%で、99.5%の課長がプレイヤーとマネジャーを兼務しています。
(3)現在のポジション(課長)維持が過去最高で出世意欲は低下
最終的になりたい立場・役職を尋ねたところ、「現在のポジション(課長)を維持する」が1位、「部長クラスのポジションに就く」が2位でした。「現在のポジション(課長)を維持する」は前回を8.9ポイント上回って過去最高となり、出世意欲が低下している様子がうかがえます。
上記の注目データのほか、課長を取り巻く状況や部下の育成に関する課題感、将来像など多岐にわたる意識調査の結果を報告しています。調査の詳細については以下のボタンからダウンロードしてください。