セミナーレポート 「オンラインセミナー 課長実践研修」
本学では、「オンラインセミナー 課長実践研修」を開講しています。今回は、実際に行われたオンラインセミナーをレポート!
セミナーがどのように進められるのか、オンラインにおけるPOINT、登壇講師がオンラインセミナーを行う際に意識していることなどをご紹介します。
担当講師
(オンラインセミナー)課長実践研修 について
1.管理職に対する指導経験が豊かな講師陣が担当し、事例を通じて職場のマネジメントに関する基本的な考え方の理解を深めます。
2.受講者はマネジメント、リーダーシップなどのさまざまなテーマに関する演習に取り組み、受講者同士の討議や講師からの解説によって、自らのマネジメントやリーダーシップのあり方について振り返り、今後の職場課題を具体的に考えます。
3.自らの業務の設計や優先順位を考え、メンバーの育成のポイントを理解し、業務のマネジメント、組織のマネジメント、双方の力を高めます。
セミナー内容のご紹介
本セミナーの目指すゴールは、以下の5点です。
1.課長にふさわしい役割とは何かを認識できている
2.課のなすべき課題を表現できている
3.自らのリーダーシップを発揮する上でのポイントをおさえている
4.仕事における優先順位の目安がついている
5.人材育成をする上で必要なことは何かを認識できている
セミナー進行は、オンラインであることをふまえ、短時間講義とし、チャット機能、ブレイクアウト機能などを使って、参加者の集中力がとぎれない工夫をしています。
■実際に行われたセミナーをリポート!
【オリエンテーション】
他のメンバーを知り「課長としての課題」を共有することを目的にグループ内自己紹介を行いました。
自己紹介を一通り終え、グループ代表がメンバー全員の「課長としての課題」をチャットに入力し、クラス共有を図りました。
次に講師から課題に対するアドバイスと課題解決のためにセミナーで学ぶ内容への橋渡しを行い、参加者の受講意欲を高めました。
【第1章】課長の役割と能力
部門経営者と現場をつなぐ立ち位置にある課長の役割を具体的な事例を交えた講義で理解を深めていただきます。さらに日々のマネジメント行動を振り返りました。
さらに課長の役割を遂行するために、課長には「職場構想力」と「職場運営力」の2つの力を兼ね備えることが必要であることを伝えました。また、「職場構想力」は第2章で、「職場運営力」は第3章以降で体系的に学習することをお伝えしました。
<課長に必要な能力>
1.職場構想力…3年先を目安とする環境変化等による職場の影響を認識し、どのような課題を形成し、活動し続けるかということを関係者に提示する力
2.職場運営力…職場構想を具現化するために、円滑に業務(分業化、標準化、情報共有、人材育成等)を実現させる力
【第2章】職場構想
職場運営の要となる職場構想立案のステップをお伝えしました。
次に立案ステップに沿って、事前課題で取り組んだ自職場を取り巻く環境分析から自職場の課題形成まで具体的に落とし込んでいきました。
各ステップで、講師が提示した観点を参考にグループ内で自らが描く職場構想の相互研鑽を図りました。講師からのアドバイスも含め、上司、部下、他部署にとっても納得感があり魅力的な職場構想となるよう磨きをかけていきました。
【第3章】課長に必要なリーダーシップのあり方
課長の立ち位置は、上下左右の「板ばさみ」状態となることが多い。そこでケース学習により板ばさみ状態を解消するためのリーダーシップのあり方を検討しました。
解説講義ではリーダーシップ発揮の具体的なポイントをお伝えしました。その上でご自身のリーダーシップを発揮するうえでの課題を明確にしていただきました。
【第4章】課長に必要なタイムマネジメント
事前課題で取り組んだご自身の「仕事の全体像マップ」から、職場使命に密接に直結するタスクや難易度の高いタスクである「本来業務」とそれ以外の「非本来業務」に仕分けを行いました。
管理者の「本来業務」を行う時間を捻出するために、ECRSという考え方に準拠して非本来業務」に割く時間の効率化を検討しました。あわせて、管理者として悩ましい課題である短時間で効果的に会議を運営するための方法論を学びました。
【第5章】職場メンバーの育成
OJT実施経験(「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」)をグループ内で共有しました。そのうえで、OJTを効果的に行うためのポイントを確認し、明日からの職場におけるメンバーの育成行動につなげていただくよう後押ししました。
■担当講師に聞く!このセミナーのPOINT
――Q.オンラインセミナーでしたが、登壇された感想はいかがでしょうか?
一方で講師側のメッセージの熱は伝わりにくい側面があるので、通常の対面研修以上にボディランゲージを派手にしたり、メッセージを強めに言うなどの工夫が必要であると感じました。
――Q.特にオンラインでセミナーを実施する上で、事前に工夫した点や研修中に特に意識した点は?
工夫した点は、1.時間の使い方、2.オンラインツールの有効活用、3.講義中のアクションです。
1.時間の使い方については、講義は短くポイントをはっきりとさせます。さらにチャットなどで受講者の発信の機会を多くすること、その発信を少しでも多く取り上げて、指導、アドバイスをするようにしました。画面をずっと見ているのも目が疲れるので講義は45分~60分で1回は必ず10分は休憩をとるようにしています。場合によっては30分で休憩をとったこともありました。
2.オンラインツールの有効活用については、チャット、ブレイクアウト機能、画面共有機能です。特にチャットで集めた情報をすぐにプレゼンテーションスライドに貼り付けて、スライド上でアドバイスを書き込むことで目に見える指導、メモに取りやすいアドバイスを心掛けました。
3.講義中のアクションですが、話は早めのスピードでありながら、身振り手振りなどを大きくするように意識しています。オンラインであきさせず、臨場感をどう伝えるのかを意識します。
――Q.セミナーをオンラインで実施することのメリットは?
――Q.講師として、このオンラインセミナーのお薦めのポイントは?
さらにオンラインだからこそできる様々な機能を使って、従来にない新しいセミナーの進め方をしています。
具体的にはセミナー中にチャットは何度も書いていただき、それぞれに講師が個別のアドバイスを時間の許す限り行います。
このセミナーの最大の特徴はこれからの課長として、必須の素養である学び続ける精神を持つきっかけとなります。
このセミナーでともに学びあいましょう。