セミナーレポート 「オンラインセミナー ビジネスコーチングのポイント」

セミナーレポート 人気セミナー「オンラインセミナー ビジネスコーチングのポイント」の内容とは?セミナーレポート 人気セミナー「オンラインセミナー ビジネスコーチングのポイント」の内容とは?

コロナウイルス感染症拡大の影響で、時差出勤やテレワークが導入され、職場環境に大きな影響がありました。この変化によって、上司や先輩とメンバーの関係も変化せざるを得ず、「状況を見る」「目を配る」「指導する」「指導を受ける」「アドバイスを受ける」など、当たり前にしていたことがなかなか難しくなりました。そのような状況下で行われた「オンラインセミナー ビジネスコーチングのポイント」。
今回は、実際に行われたオンラインセミナーをリポート!
セミナーがどのように進められるのか、オンラインにおけるPOINT、登壇講師がオンラインセミナーを行う際に意識していること、感じたことなどをご紹介します。

担当講師

金澤周子

学校法人産業能率大学 総合研究所兼任講師
金澤周子

プロフィールの詳細はこちらから

昨今の状況と(オンラインセミナー)ビジネスコーチングのポイント について

どのような状況であっても、人材は欠かせない経営資源の一つです。
そして、その人材を活すためには、日々の職場での指導育成が不可欠であることは言うまでもありません。

従来と職場環境が変わり部下後輩との関係も薄くなったから、アドバイスや指導がしにくいということはありませんか?
メンバーが相談しにくい環境になったからこそ、どのように日々の場面場面で接していくかが重要です。
メンバーと関わりたくても、テレワーク導入などで急に環境が変わったことで関わり方が変わったので、なかなか関係づくりが難しいという方もいらっしゃいます。突然の環境変化や意識の変化が職場の状況も変えましたね。

しかし、よくよくお話を伺うと、「実は、これまでも必要ないとメンバーに何も関わらなかった。」「日頃関係が薄いのに日常触れ合わなくなったから、ますます困った。」と、そもそもメンバーとの関りを特に意識してこなかったという方が意外と多いのです。皆さんはご自分の経験からも、メンバーへの効果的な働きかけの有無がメンバーの能力発揮や成長に大きな影響をもたらせることは、おわかりのことでしょう。
この状況を乗り切るためにも、メンバーの能力開発と職場の目標達成を同時に行えるようにするビジネスコーチングの必要性は、高まるばかりです。
このコースは、本学で人気の「ビジネスコーチング研修」「1日でわかる!ビジネスコーチングセミナー」のエッセンスを、集合研修に参加しにくい状況であってもオンラインで学ぶことができます。
単に基本事項を学ぶだけでなく、総合演習で疑似体験していただきます。職場で起こる「ある状況下でのコーチング」では、実際にビジネスコーチングをするイメージを体験でき、学んだことをどのように工夫すればいいのか自分で考える材料を得るという次のステップにつながるセミナーです。

セミナー内容について

オンラインという環境は、画面を集中して注視するせいか、参加者の皆さんにとって従来の対面式セミナーよりも疲れやすいようで、休憩を多めに入れて進めます。
このため、ポイントを絞って基礎部分をお伝えし、演習で補足しながら学習を進めます。

まず、ビジネスコーチングの概要を理解し、ビジネスコーチングの全体像を理解します。
次に、演習を通じて、ビジネスコーチングの進め方、ビジネスコーチのあり方を確認します。
他者へのアプローチとして、モチベーションへの理解、ビジネスコーチングスキルを理解していただいた後、実際にロールプレイングを行います。練習することで、得意なところ、うまくいかない所を捉え、習得に対するヒントを得ます。
最後には、事例を使ったロールプレイングを体験し、現場での実践イメージを掴みます。

オンラインセミナーだからこそ、次のような充実した教材をご用意しています。
・理論から、スキルを学ぶ、体系的に整理されたテキスト
・ステップバイステップで進む、ロールプレイング
・スキル活用場面を収めたビデオ教材

グループワークも十分に行いますので、自己学習だけでなく周囲からの意見も得ることができ、理解を深めることができます。講師も、随時、グループワークを巡回し、必要に応じて、フィードバックを行います。ですから、オンラインセミナーに慣れない方も、不安なく、集中して、受講いただけます。

■実際に行われたセミナーをリポート!  

――Q.オンラインセミナーでしたが、登壇された感想はいかがでしょうか?

対面型とはまた違った、オンラインセミナー独特な、参加者の方々との一体感がありました。

対面式の場合は、セミナー開始直後などは、お話を振って初めてアクションが返ってくることが多いのですが、最初の講義からうなづきやオッケーサインなど、参加いただいている皆さんからのリアクションが大きく、私も進めやすかったですし、皆さんも溶け込んでいただくのが早かったように感じています。

オンラインセミナー環境下のグループワークは「ブレイクアウトセッション(BOS)」で行いますが、あたかも一つの部屋の中にいるようなもので、お互いへのアドバイスも質問もしやすいようでした。

――Q.特にオンラインでセミナーを実施する上で、事前に工夫した点や研修中に特に意識した点は?

オンラインセミナーは、パソコンを使って、お一人で研修に参加いただきますね。
前述のように、反応もどんどん出てくると進めやすいのですが、画面を無表情で見続ける時間がどうしても出てきます。このため、講義、ワークの進め方にひと工夫し、伝え方は対面型のセミナー以上に気をつけました。

習得いただくスキルのお話しについては、動画教材を使って、使用場面のイメージを膨らませられるようにしました。

総合ロールプレイングでは、いきなりロールプレイングを始めず、まず、全員でシナリオづくりをイメージできる教材を用意し、練習の機会を設けました。

毎回どのくらい実現できるかはセミナーの進行状況にもよるのですが、今回は、セミナー中に何度かグループ編成を変えることで、より多くの方と交流する機会を増やしました。社内・社外において人との交流が難しい昨今だからこそ、多くの方と情報交流していただきたいと思たからです。毎回グループの何人かが入れ替わることで、違う刺激を受けていらっしゃるようでした。

――Q.このセミナーのオンラインでの実施ゆえの良さや難しさは?

オンラインという環境が、一人の状態で集中を切らせることなく受講し、自分でアウトプットを出し切るという状況を作り出しています。
対面式のグループ内の関りよりも、オンラインで作られるグループでは、他者に頼ろうとしたり、「私はいいです」という消極的な行動は、メンバーが許しませんね(笑
その点で、自分の力試しに、最適だと考えます。
そして、ビジネスコーチングは頭でこねくり回すものではなく、ポイントを押さえて進めていくほどにうまくなりますので、BOSに切り替わったとたんにいろんな参加者とワークが始まるという経験は、確実に皆さんの力試しになったと思います。

一方で、対面型セミナーに比べれば、自分たちグループ以外のワークのアウトプットを出すプロセス、アウトプット自体を見る機会は制限されますし、対面型セミナーでは休憩時間等で、グループメンバーとしていた、幅広い情報交換等の自由度は低くなります。

――Q.講師として、このオンラインセミナーのお薦めのポイントは?

ビジネスコーチングの基本ポイントは特別な人だけが理解できるといったものではありません。
その点は安心して参加いただいきたいと思います。

オンライン環境下ですから、「場の雰囲気」が肌で感じられない分、オンラインの画面の中の相手とのやり取りが重要になります。
その点で、「テレワーク環境下でメンバーと」という状況に近い感覚でワークも総合ロールプレイングもできるかもしれません。
オンラインセミナー用に、ご用意したワークもあります。

会社からお一人のご参加でも、グループでのご参加でも、不安感なく、短時間で効率よく、ビジネスコーチングのポイントを学ぶことができます。

そして、ビジネスコーチングは、メンバーとの1対1での指導が中心です。

最初にも申し上げたように、メンバーとの関係の基本は、今までもテレワーク環境が増えたこれからも変わりません。
個別の事象への対応策を細切れに学ぶのではなく、メンバーへの指導についての基本ポイントを知ってこそ、環境の変化に合わせることができます。

メンバーに対するアドバイスの仕方や指導方法などで悩んでいる方は、まずコース紹介などをご覧になってください。
お役に立てるかと思います。