セミナーレポート 「オンラインセミナー イノベーション・マインドセット」

セミナーレポート 人気セミナー「オンラインセミナー イノベーション・マインドセット」の内容とは?セミナーレポート 人気セミナー「オンラインセミナー イノベーション・マインドセット」の内容とは?

2020年はコロナウイルス感染拡大の影響で、従来のビジネス、商品サービス、仕事の仕方に行き詰りを感じている企業が増えています。
しかし、過去の歴史を振り返ると危機下にこそ、多くのイノベーションが生まれ、新しい事業・製品サービス・仕事の仕方に繋がっています。
このセミナーは、今後企業が生き残り、さらなる成長に必要な意識改革を促進するセミナーを開講してほしいという多くのお客様からの声にお答えして、2020年秋から開講しました。
今回は、実際に行われたオンラインセミナーをリポート!
セミナーがどのように進められるのか、オンラインにおけるPOINT、登壇講師がオンラインセミナーを行う際に意識していることなどをご紹介します。

担当講師

古庄裕

学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 戦略・ビジネスモデル研究センター 研究員
古庄裕

プロフィールの詳細はこちらから

(オンラインセミナー)イノベーション・マインドセット について

イノベーションとは、新規事業・新市場・新製品の開発,新資源の獲得,組織改革、新制度導入などによって、企業の経済的な発展をもたらすことです。
常にイノベーションを行っている企業は新規事業や新製品などが開発され、新しい制度が導入されることによって、組織が活性化され好業績を続けています。その反面、イノベーションを怠っている企業では、新製品が開発されず、従来からの制度の変更ができず、業績は低下傾向にあります。
このことは、企業だけでなく、一般のビジネスパーソンにも言えます。常に自分の仕事を見直し改善を行っているビジネスパーソンは成果を創出できていますが、仕事の改善意欲がなくやり方を全く変えずに、従来からのやり方を踏襲しているビジネスパーソンは成果を創出することができなくなっています。
どの企業やビジネスパーソンでもイノベーションの必要性は理解していますが、企業内における常識が変えることを恐れ、イノベーションがうまくいかないように思います。
そこで、このセミナーで各企業においてイノベーションを起こす際のきっかけづくりにしていただくために、このセミナーが開講しました。

セミナー内容の概要

セミナーの目的:
新しい価値を生む方法を理解し、イノベーションに必要なマインドを体得する。
セミナーのゴール:新しい価値を創造するためのマインドを持ち、新しいビジネスアイデアを創出する。

セミナーの対象者
・新規ビジネス、新商品、新市場開拓など検討しているビジネスパーソン
・自分の仕事のやり方やスタイルを変えたいと思っているビジネスパーソン
・自分にはない視点、観点を身につけたいビジネスパーソン
・次世代リーダーなど新しい社会を作っていくビジネスパーソン

■実際に行われたセミナーをリポート!  

事前学習として、イノベーションについてイメージを固め、イノベーションマインドが高められるように「イノベーションと聞いてどのようなことを思い浮かべるか、イノベーションだと思う事例を数個考える」「業界・自社・自分の「当たり前」の列挙」などをお願いいたしました。
イノベーションだと思う事例を数個考える

オンラインセミナー当日には、アイスブレイクとして事前学習でまとめていただいた「イノベーションと聞いてどのようなことを思い浮かべるか、イノベーションだと思う事例を数個考える」を参加者間で共有して「(1)多様な視点を持つ」⇒「(2)人間中心に考える」⇒「(3)できる信念を持つ」という流れで学習を進めました。

(1)多様な視点を持つ
このセッションは、普段見過ごしがちな「当たり前」を認識し、多様な視点から物事を理解し、当たり前を崩すことで、新しいビジネスや仕事のやり方を発見する視点を見つけることを狙いとしています。具体的には事前に学習していただいた、業界・自社・自分の「当たり前」を参加者間で共有するなどの演習を行いました。

(2)人間中心に考える
このセッションは、製品中心ではなく、ユーザー(顧客)を中心に考えることで新しい価値を創出するためのマインドを高めるためのマインドを高めることを狙いとしています。冷凍食品を食べることが面倒な理由を「パッケージを開ける」や「レンジに入れる」などのプロセスで考えていただく演習などを行いました。

(3)できる信念を持つ
このセッションは、「できない」理由を述べるのではなく、どうすれば「できる」かを考えることで、新しいビジネスや仕事の仕方をするためのマインドを高めることを狙いとしています。「あなたが近年、音楽の違法ダウンロードが頻繁に起こり、楽曲での収益が下がっている音楽事務所のマネジャーだったと仮定して、どのような施策を打つか」や「他人が読み、付箋やメモやマーカーが引いてある中古本を定価以上で売る方法」などの演習を行いました。

――Q.このセミナーにはどのような方が参加されていましたか?

商品開発や新規事業開発に携わる方が既存の考え方を変え新しい発想をするためにヒントにしたいということで参加されていました。また、お客様を訪問する営業担当者の方がコロナ禍で対面での営業が難しくなり新しい営業方法を模索するためのヒントにしたいとのことで参加されていました。さらに、経営幹部候補生の研修の一環として、新しい発想を身につけさせたいとのことで会社命令で参加されていた方もいました。その他、コロナ禍で仕事のやり方を変える必要があり、そのヒントにするために参加されたという方もいらっしゃいました。

――Q.オンラインセミナーでしたが、登壇された感想はいかがでしょうか?

対面の研修とは異なり、気付いたことをその場でチャットに投稿できますので、講師との距離感が近く、受講生は、気軽に質問ができているようでした。受講生の皆さんも反応マークなどでリアクションしていただき、オンラインでも和気あいあいとした良い雰囲気で実施することができました。
星子講師

――Q.セミナーをオンラインで実施することのメリットは?

様々な業界の方が気軽に参加できることです。
これまでは、代官山のキャンパスにお越しいただいて研修を実施していましたが、オンラインですので、場所を選ばす、様々な方に、様々な場所からご参加いただいています。特に、イノベーションは、自分に無い視点を持つということが重要ですので、対面では実際に会えない方々が、オンライン上で集まり、議論をすることで、たくさんの新しい発見があります。最近は関東圏以外の方の参加も多く、同じ事例を見ても、住む地域によって、視点が異なったりしますので、お互いに新しい発見があるようです。
星子講師

――Q.講師として、このオンラインセミナーのお薦めのポイントは?

お薦めのポイントは、たくさんの身近な事例を検討する点です。受講生からは「ビジネスの参考になっただけでなく、日常生活の見る目が変わってきたと」いうお声をいただいております。本セミナーでは、今までにない価値がどのように生み出されるのかをデザイン・アートの視点や、プロダクトレベルから事業レベルの視点まで国内・海外の様々な事例を検討します。
例えば、アパレルや冷凍食品等「衣・食・住」の事例も検討しますので、身近なところから、イノベーションを考えることができます。日常生活でも物事を見る目がかわり、人生が楽しくなった等の声もいただいております。
「新しいビジネスを考えたい」という仕事関係の受講動機はもちろんありますが、「何か新しい発見をしたい」「新しい自分になりたい」という方にもおすすめできる講座になっています。
星子講師