コンプライアンスの課題 ~「社員に守らせる施策」から「社員の意識を変える施策」へ ~

意識を変えるには「三位⼀体」

下図は、企業のコンプライアンスリスクを軽減するために、どのような意識変⾰が必要かを整理したものです。

⼈の側⾯では⼤きく「経営幹部」「現場」に対象を分けることができます。さらに、⼈の意識を変えるために「仕組み」そのものに対する意識も変えなければなりません。この3つの意識変⾰が実現して、初めて企業のコンプライアンスリスクが軽減されます。

意識を変えるには三位一体

「経営幹部」の意識

改正会社法やコーポレートガバナンスコードによって、経営幹部(役員)に求められる責任が明確に規定されました。その結果、もし然るべき統制が⾏われておらず、経営に⼤きな損害を及ぼし、株主利益を損ねた場合、経営幹部(役員)に重い責任が課せられます。このことを経営幹部はよく理解し、役割認識を改めなければなりません。

「現場」の意識

コンプライアンスはすでに15年以上の取り組みの歴史がありますから、その意味や必要性については⼗分周知されていると思います。しかし、「会社に⾔われたから仕⽅なく」という“やらされ意識”ではリスクは軽減しません。こうした意識を改め、「⾃分たち⾃ら律する」という意識を現場のすみずみに浸透していくことが必要です。

「仕組み」に対する意識

不祥事を防ごうとすればするほど、社員にルールを押し付け、それを強制的に守らせる仕組みを重視しがちです。しかし、これは「社員の意識を変える」という意味では逆効果になりかねません。なぜなら、⼈の意識は⾃らの意思で変えるものであり、他⼈から⾔われて変わるものではないからです。「社員の意識を変える」ことを目的に据えた仕組みづくりに転換する必要があります。

本学は、学校法⼈としての特⻑を⽣かし、教育⾯から貴社のコンプライアンス強化を⽀援いたします。

⽀援領域が、「経営幹部」から「現場」、そして「仕組み」づくりまで、コンプライアンスに取り組む全ての部門に広がっていること。

それが、本学の強みです。

産能⼤のご⽀援内容

「社員の意識を変える」ということを軸に、「⼈づくり」の側⾯と「仕組みづくり」の側⾯から⽀援いたします。

社員の意識を変える「⼈づくり⽀援」

経営者幹部研修

コーポレートガバナンス研修
昨今の⼤きな時代の変化を経営幹部が捉えていること。それが、コンプライアンス経営の前提です。しかし、経営幹部だけが変わっても、社員の意識は変わりません。社員の意識が変わらなければ、会社の風⼟は変わりません。この研修は、さまざまな事例やケースを通じて、経営幹部の「時代感覚」を刺激。経営のプロとして社員の意識や会社の風⼟を変えるための勘所を押さえます。

管理者研修

コンプライアンス・マネジメント研修
リスクは、あらゆる現場に潜んでいます。それらすべてを、企業の仕組みやルールだけで監視し、事前に対処することは不可能です。
この研修は、管理者が現場に潜むリスクを監視し、問題となる前に対処するための「⾃覚」と「管理能⼒」を養成します。
この研修に関しては、各実施企業様によるカスタマイズ要素も含まれますので事業拠点にお問合せ下さい。

推進リーダー研修

コンプライアンス・マインド研修
職場の風通しを良くし、現場で働く社員の意識を⾼めることこそ、コンプライアンスを浸透させるカギです。⼀⽅、こうした変化は「⽇々の業務」を通じて⾏われない限り、本物とは⾔えません。この研修は、現場に最も近い職場リーダーに、職場風⼟を改善する推進役を担うための「役割意識」と「スキル」を提供します。

全社員⼀⻫研修

モバイルトレイン「コンプライアンス・パッケージ」
全社員の意識を変えるためには、⼀⻫教育が効果的です。
しかし、知識を提供するだけでは、⼈の意識は変わりません。スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスを⽤い、アニメーションを駆使して制作されたコンテンツを提供。場所を選ぶことなく、効果的に社員の意識変⾰を促します。

通信研修 ずばりコンプライアンスがわかる
企業のコンプライアンスへの取り組み⽅、教育に厳しい目が向けられている現在、経営層から⼀般層まで幅広く学んでおきたいテーマです。
全社員のコンプライアンス体質の強化や⼀層の底上げに向いた内容で、新⼊社員から上級管理者まで、コンプライアンスとは何かを知り、⾃信をもってビジネスに取り組みたい⽅に最適のコースです。

公開セミナー コンプライアンス研修
コンプライアンスに関する価値観を再確認し、全てのビジネスパーソンが知っておきたい不正の起こるメカニズムの理解を通してリスク感度を⾼めます。

社員の意識を変える「仕組みづくり⽀援」

組織課題診断

ChAOコンプライアンス
会社のコンプライアンス浸透状況を把握することから、次の施策が始まります。
「社員の意識」「職場マネジメント」「組織風⼟」の3つの切り⼝から、組織の課題を明らかにします。

現地調査

ドキュメント・インタビュー調査
貴社ならではの社風・⽂化を踏まえることで、より効果的な施策展開が可能となります。現場の暗黙知を抽出するプロフェッショナルチームが、「貴社らしさ」を明らかにします。

浸透ツ ー ル制作

印刷教材・映像教材
社員全員が意識を同じにするためには、会社からの継続的な働きかけが必要不可⽋です。社内ですでに⾏っている浸透のための活動を「学習の観点」から⾒直し、社員の⼼に響くツー ルを制作します。