S-ATOMの蓄積データから⾒る 「実⼒派マネジャー」への変⾰のポイント

この度、本学では、2010年度よりご提供している マネジャー⼒診断 S-ATOMの診断結果の蓄積データの分析をいたしました。
●マネジャー⼒診断S-ATOMとは
マネジャーとして実施すべき業務の遂⾏状況を「マネジメント業務⾏動」「マネジャータフネス特性」の2つの軸から把握するアセスメントツールです。→S-ATOMへ
その中で “⾼いパフォーマンスを発揮する優秀なマネジャーの特徴”ついて、次のようなポイントが⾒えてきました。

分析のポイント

ここでは③について、分析結果に⾄ったポイントをご紹介します。
S-ATOMの蓄積データ(結果)を元に、次の2つのステップにて分析を⾏いました。

★ステップ1★  ハイパフォーマー(HP)とアベレージパフォーマー(AP)への分類

まず、マネジメント業務⾏動の回答結果をクラスター分析し、「マネジメント業務⾏動ができている(以下HP)」群と「マネジメント業務⾏動ができていない(以下AP)」群に分類しました。

★ステップ2★ 「決定⽊」を⽤いた尺度ごとの必要レベルの分析

さらに、マネジャータフネス特性の回答結果を「決定⽊」を⽤いて分析し、HP群とAP群とを決定づける要因を明らかにしました。

ここでは、マネジャータフネス特性のうち、「他者を活かす」領域についての分析結果をご紹介します。

まず、最初の要因は「感謝の⼼」です。つまり、部下やメンバーなど周囲の⼈に対して感謝の⼼を持っているか否かがHP群とAP群との分かれ目ということになります。「感謝の⼼」が平均程度(49.5以上)でないと、HP群になれないことが分かりました。

次の要因は「多様性の享受」で、誰に対しても対等に向かい合う姿勢があるか否かが分かれ目になります。HP群になるためには「多様性の享受」がやや⾼いレベル(54.5以上)であることが求められることが分かりました。

また、「多様性の享受」が⾼くなくても、「公正な対応」が非常に⾼いレベル(64.5以上)、つまり個⼈的な感情にとらわれず、公正さを⼼がけて⾏動することができれば、HP群になれることが分かりました。

いずれにしろ、まずは部下やメンバーに対して「ありがとう」という気持ちを持って接することが重要なようです。

報告資料「S-ATOM Performax」

この内容の詳細については、『Performax 「実⼒派マネジャー」への変⾰のポイント ~マネジャー⼒診断(S-ATOM)の信頼性と妥当性についてのご報告〜』として報告資料をご⽤意しています。ご興味のある⽅は下記よりご請求ください。