【SANNOエグゼクティブマガジン】どうすれば社員のモチベーションを高められるのか~社員のモチベーションを教育研修で劇的に向上させる方法~最近の傾向・ご支援から見えること

組織の生産性を高める秘訣はモチベーションスキルにある

組織の生産性=能力×モチベーションです。能力が高くてもモチベーションが下がっていたら、もてる能力を発揮できません。能力は一夜にして2倍になりません。しかしモチベーションは一夜にして2倍、いやそれ以上になる可能性があります。モチベーションの向上は投資効果が極めて高い教育テーマなのです。

今、我国では多くの組織がモチベーションの向上に取り組み始めています。欧米ではモチベーション教育は過去から積極的に行われています。日本ではやっとモチベーション教育がはじまったばかりといっていいでしょう。これまで我国でモチベーション教育が積極的に行われてこなかったのは何故でしょうか?それはモチベーションを意図的に、体系的に開発できると思っていなかったからです。

モチベーションとは心理学です。日本は心理学において欧米よりも20年以上遅れているとも言われているのです。日本では、モチベーションというと精神論的なものと捉えられがちなのです。

欧米ではモチベーション開発のスキル体系が確立されています。学校教育の中でも積極的に活用されており、ハーバード大学やスタンフォード大学等は特に有名です。いまや企業の優劣はモチベーション教育の質によって決まるとも言われています。これを機会に是非、モチベーション教育に目を向けて頂きたいと思います。

モチベーションスキルとは何か

モチベーションスキルとはその名のとおり技能です。スキルだから誰でも学んで使うことができます。

モチベーションとは何でしょうか。モチベーションとは行動のエネルギーです。では行動のエネルギーとは何でしょうか。それは感情です。チャレンジという行動をしたいなら、チャレンジしたくなるような感情の状態が必要です。自信と好奇心にあふれた感情の状態が必要なのです。モチベーションスキルとは行動に必要な感情を創り出すスキルなのです。

具体的なスキルを1つ例を挙げて説明しましょう。売上げアップのために新規顧客の開拓をしなければならないとします。「いいから、だまって新規顧客の開拓をしなさい」と上司に言われたら、社員は新規開拓に飛び出してゆくでしょうか。「ちぇっ、仕方ないからやるか・・・」といった感情の状態で、出かけていくでしょうか。感情の状態が行動の質を決め、結果を決めるのです。

では、新規開拓に行きたくなるような感情の状態になるためには何が必要でしょうか。そのひとつは新規開拓のメリットをはっきりと認識させることです。それができていれば、上司に蹴飛ばされなくても、自ら新規開拓を進めていきます。

自分が営業マンだとしたら、新規開拓によって、自分にどんなメリットがあるでしょうか。給与が増える?サラリーマンの給与は業績で倍増するわけではありません(歩合給の場合は別ですが)。

新規開拓をすることで自分が望む未来を実現することにどれだけ役に立つのか、これがメリットです。ですから望む未来が明確になっていることが前提になります。自分は将来、スーパー営業マンになって、営業のコンサルタントとして成功したいと思っていたとします。すると新規開拓活動は、新規開拓のノウハウを構築するための限りなく貴重な経験になります。自分の新規開拓のノルマなどは関係なく、いかに新規開拓の成功法則を見つけ出すかということに夢中になってしまうかもしれません。その感情の状態で行動したら、新規開拓が出来て、業績は上がるでしょうか︖もちろん上がるのです。これ意味づけのスキルと呼ばれます。先の例で言えば、新規開拓は営業のコンサルタントになるための欠かせない手段である、という意味がついたわけです。

意味のない行動は人にとってエネルギー消耗行動に過ぎません。逆に意味づけさえしっかり出来れば、行動のエネルギーを創り出すことができます。

このようなモチベーションスキルは100種類以上もあり、それを体系化したのがモチベーションスキルトレーニングです。モチベーションスキルトレーニングによってどんな人も行動のエネルギーを自在に作り出し、今以上の業績を上げることができます。

貴組織にはモチベーションスキルトレーニングは必要ないでしょうか。必要のない組織は存在しないはずです。

モチベーションスキル教育のすすめ

モチベーションスキルとは、自分自身でモチベーションを高めるためのスキルです。

従来のモチベーション研修は、管理者が部下のモチベーションを高めるというものでした。しかしこの方法では難しいのです。なぜなら管理者のモチベーションが必ずしも高くないからです。モチベーションが下がっている管理者が、部下のモチベーションを高めることは、いくら役割だとは言っても現実的に難しいのです。

組織のモチベーション向上における最も効果的な方法は、社員一人ひとりがモチベーションスキルを学ぶことです。そうすれば管理者が部下のモチベーションを上げなくても、部下が勝手に自分でモチベーションを上げてくれます。そもそもモチベーションとは自分で高めるものなのです。

自分のモチベーションを自ら創り出すことで、社員は自信をもって、活き活きと仕事ができるようになるのです。