【事例紹介】サッポロビール株式会社のCSR推進の現状
はじめに
⾷の安全性に対する不信が叫ばれる今、いち早くグループ全体をあげてCSR推進に動き出したサッポロビール様。
企業⾏動憲章の「社会との関係について」では、「⼈命・⼈権の尊重と社会秩序の維持」「持続可能な社会の構築に貢献する環境への取組み」「社会貢献活動への取り組み」「公正・透明・⾃由な競争」「政治・⾏政・社会との健全かつ正常な関係の維持」といった規範を定めています。
今回は、そんなサッポロビール様のCSR推進活動について、CSR部CSR推進室の⼤久保英俊⽒にお話を伺いました。
企業⾏動憲章の「社会との関係について」では、「⼈命・⼈権の尊重と社会秩序の維持」「持続可能な社会の構築に貢献する環境への取組み」「社会貢献活動への取り組み」「公正・透明・⾃由な競争」「政治・⾏政・社会との健全かつ正常な関係の維持」といった規範を定めています。
今回は、そんなサッポロビール様のCSR推進活動について、CSR部CSR推進室の⼤久保英俊⽒にお話を伺いました。
※本編は2008年10⽉28⽇の産業能率⼤学主催の「企業倫理・コンプライアンスの実践にむけて」にてご講演いただいた内容を編集したものです。
◆設⽴:2003年(平成15年)(サッポロホールディングス株式会社の設⽴は1949年)
◆本社:〒150-8522 東京都渋⾕区恵⽐寿4-20-1
◆代表者:代表取締役社⻑ 福永 勝
◆資本⾦:100億円(2007年12⽉末現在)
◆事業内容:ビール・発泡酒・その他の酒類の製造・販売、輸⼊ビール・ワイン・洋酒の販売、他
◆従業員:2,508名(サッポログループ:4,075名/2007年12⽉末現在)
サッポロビールのCSRへの取り組み
サッポロビールのCSRの歴史は、まず、2005年の3⽉にサッポロホールディングスの中でグループCSR推進委員会が設置されたことからはじまります。
さらに同年9⽉に「CSR推進グループ」が作られ、各事業会社に担当役員が配置されました。そして2006年3⽉には、サッポロビール内に「CSR推進室」が設置され、このときに私は営業部門から異動してきました。
まず最初に⾏ったのは、CSRの定義づけです。サッポログループでは、CSRを「経営理念、経営⽅針の具現化を通じて、社会に対する責任を果たし、ステークホルダーの信頼を⾼め、企業価値を向上させること」と定義づけました。
続いて「わたしたちはいつもお客様に喜んでいただける企業活動を通じて、社会に信頼されるグループであり続けます」ということをCSR⽅針に設定しました。
さらに同年9⽉に「CSR推進グループ」が作られ、各事業会社に担当役員が配置されました。そして2006年3⽉には、サッポロビール内に「CSR推進室」が設置され、このときに私は営業部門から異動してきました。
まず最初に⾏ったのは、CSRの定義づけです。サッポログループでは、CSRを「経営理念、経営⽅針の具現化を通じて、社会に対する責任を果たし、ステークホルダーの信頼を⾼め、企業価値を向上させること」と定義づけました。
続いて「わたしたちはいつもお客様に喜んでいただける企業活動を通じて、社会に信頼されるグループであり続けます」ということをCSR⽅針に設定しました。
ここで、サッポロビールのCSRに関する組織体制を説明します。
まず、持ち株会社であるサッポロホールディングスのグループ経営戦略会議のなかに、「グループCSR推進委員会」があります。さらに、私が属しているサッポロビールを始め、各事業会社には担当役員とCSR担当がいます。サッポロビールではCSR推進室を持ち、私はそこでCSRの推進、企画、運営を担当しています。
その他にCSR部には、サッポロホールディングスと兼務の「法務」、「社会環境」、「情報保護推進」という4つの組織があります。「グループCSR推進委員会」では各事業会社の担当者が⽉に⼀度集まって、連絡会議を⾏っています。いわば、各事業会社の⾜並みを揃えるような役割を担っているわけです。
まず、持ち株会社であるサッポロホールディングスのグループ経営戦略会議のなかに、「グループCSR推進委員会」があります。さらに、私が属しているサッポロビールを始め、各事業会社には担当役員とCSR担当がいます。サッポロビールではCSR推進室を持ち、私はそこでCSRの推進、企画、運営を担当しています。
その他にCSR部には、サッポロホールディングスと兼務の「法務」、「社会環境」、「情報保護推進」という4つの組織があります。「グループCSR推進委員会」では各事業会社の担当者が⽉に⼀度集まって、連絡会議を⾏っています。いわば、各事業会社の⾜並みを揃えるような役割を担っているわけです。
アルコールメーカーだからこその責任
アルコールは百薬の⻑といいますが、飲み⽅を間違えると、飲酒運転の問題や依存症、ハラスメントなど、さまざまな問題が起こりえます。つまり、良い⾯と悪い⾯という2つの⾯を持っています。
我々酒類メーカーは「飲んでください」「飲ませればいい」というだけではいけません。アルコールの持つポジティブな⾯、ネガティブな⾯を皆様にお知らせして、お酒を楽しんでいただけるよう正しい知識をお伝えする取り組みが必要です。
我々は「適正飲酒」と⾔っているのですが、そんなアルコール関連問題に対する正しい知識を広めることも責任の⼀つだと考えています。
2006年のCSRへの取り組み(「浸透・啓発活動」)
当社のCSRへの取り組みの流れは、⼤きく3つの領域に分かれます。
「浸透・啓発活動」「教育・⼈材育成」「現状分析」です。
2006年に「浸透・啓発活動」を、2007年には「教育・⼈材育成」「現状分析」を加え、そして
2008年は2007年度の活動を継承し展開をしています。
「浸透・啓発活動」「教育・⼈材育成」「現状分析」です。
2006年に「浸透・啓発活動」を、2007年には「教育・⼈材育成」「現状分析」を加え、そして
2008年は2007年度の活動を継承し展開をしています。
2006年は初年度ということもあり、「浸透・啓発活動」として以下の (1)~(3)の活動をしました。
まずは、全国の⼯場や各地区の営業拠点、本社の各部など、各事業場でCSRの説明会を⾏いました。実施回数は42回です。
事業場はもとより、例えばホップ開発グループのあった富良野など出先の事業所まで出向き実施しました。このときはCSR部の部⻑や担当役員と⼀緒に2〜3⼈でチームを組み、1時間位かけて説明を⾏いました。
内容としては、そもそも「CSRとは何か」ということがメインでした。90年代から⾷品関係を始め企業の不祥事が相次いだこともあり、それらを例になぜCSRという考え⽅が出てきたかを話すと、みんな理解してくれましたね。また、経済、社会や環境という、いわゆるトリプルボトムラインについても触れました。
このとき⼀番気を遣ったのが、どこの部署も⼈⼿不⾜で忙しいということです。
⼀歩間違えると「また何か始めて仕事が増える」という反応になってしまうのです。そこで、このような抵抗感をなくすために、「皆さんが通常やっていることがCSRなんです」ということを強調しました。
たとえば営業関係では、飲⾷店やスーパーなどを訪れた際、ポスターをたくさん貼るなどの販促活動を⾏いますが、⽇頃から業務改善としてポスターの数を管理し、ムダをなくす努⼒をしています。
それはよく考えれば「環境」なんです。つまりCSRというわけです。
また、製造部門においては、農薬に関して導⼊された「ポジティブリスト制度」に対し、これにどう対応するか研究しています。これも⾒⽅を変えれば、安全や品質に対する取り組みです。つまりCSRなのです。こういう話をすることで、遠くに⾒えていたCSRをより⾝近に感じてもらえるようにしました。
さらには、各事業所が定めた中期計画に対し、それらにCSRの項目や経団連が定めたCSR6項目(コンプライアンス・企業倫理、情報、安全と品質、⼈権労働、環境、社会貢献)を紐付けした表を作成して⾒せるんですね。それで、「皆さんが普段やっている仕事がCSRですよ。」と⾔い切りました。そうすることで、特別に新しいことに取り組むのではなく、⽇常の業務がCSRに繋がることを理解してもらいました。
よくコンプライアンスと法令遵守は同じ意味であると認識している⽅がいます。サッポログループとしての定義は異なります。すなわち、法令はあくまでルールであり、これを守らないと企業は存続できません。しかし、コンプライアンスはもっと広い概念です。徹底していかないと企業は社会に受け⼊れられません。そしてCSRはさらに広い概念で、企業の活動そのものとして推進していかなければ企業として持続的に発展できない、ということも説明しました。
第一回e-ラーニングでは、同じ目線を持ってもらうために全従業員に加え嘱託や派遣の⽅も受講する形をとりました。非常に簡単なレベルの問題(12問)で、就業時間中にやってもらいました。
さらに3つ目の活動として、社内のイントラに「CSR広場」を設け、さまざまな事例を紹介するなどの情報発信をしてきました。
事業場はもとより、例えばホップ開発グループのあった富良野など出先の事業所まで出向き実施しました。このときはCSR部の部⻑や担当役員と⼀緒に2〜3⼈でチームを組み、1時間位かけて説明を⾏いました。
内容としては、そもそも「CSRとは何か」ということがメインでした。90年代から⾷品関係を始め企業の不祥事が相次いだこともあり、それらを例になぜCSRという考え⽅が出てきたかを話すと、みんな理解してくれましたね。また、経済、社会や環境という、いわゆるトリプルボトムラインについても触れました。
このとき⼀番気を遣ったのが、どこの部署も⼈⼿不⾜で忙しいということです。
⼀歩間違えると「また何か始めて仕事が増える」という反応になってしまうのです。そこで、このような抵抗感をなくすために、「皆さんが通常やっていることがCSRなんです」ということを強調しました。
たとえば営業関係では、飲⾷店やスーパーなどを訪れた際、ポスターをたくさん貼るなどの販促活動を⾏いますが、⽇頃から業務改善としてポスターの数を管理し、ムダをなくす努⼒をしています。
それはよく考えれば「環境」なんです。つまりCSRというわけです。
また、製造部門においては、農薬に関して導⼊された「ポジティブリスト制度」に対し、これにどう対応するか研究しています。これも⾒⽅を変えれば、安全や品質に対する取り組みです。つまりCSRなのです。こういう話をすることで、遠くに⾒えていたCSRをより⾝近に感じてもらえるようにしました。
さらには、各事業所が定めた中期計画に対し、それらにCSRの項目や経団連が定めたCSR6項目(コンプライアンス・企業倫理、情報、安全と品質、⼈権労働、環境、社会貢献)を紐付けした表を作成して⾒せるんですね。それで、「皆さんが普段やっている仕事がCSRですよ。」と⾔い切りました。そうすることで、特別に新しいことに取り組むのではなく、⽇常の業務がCSRに繋がることを理解してもらいました。
よくコンプライアンスと法令遵守は同じ意味であると認識している⽅がいます。サッポログループとしての定義は異なります。すなわち、法令はあくまでルールであり、これを守らないと企業は存続できません。しかし、コンプライアンスはもっと広い概念です。徹底していかないと企業は社会に受け⼊れられません。そしてCSRはさらに広い概念で、企業の活動そのものとして推進していかなければ企業として持続的に発展できない、ということも説明しました。
第一回e-ラーニングでは、同じ目線を持ってもらうために全従業員に加え嘱託や派遣の⽅も受講する形をとりました。非常に簡単なレベルの問題(12問)で、就業時間中にやってもらいました。
さらに3つ目の活動として、社内のイントラに「CSR広場」を設け、さまざまな事例を紹介するなどの情報発信をしてきました。
2007年のCSRへの取り組み(「教育・⼈材育成」「現状分析」)
2007年に⼊ってからは、「教育・⼈材育成」「現状分析」を加え以下の(1)~(6)の活動をしました。
最初に取り組んだのが、CSRの取り組み項目を各事業場に設定してもらうことでした。これはCSRに取り組んでいるということをオフィシャルな形にするためです。年に1度思い出してもらうという啓発的な位置づけで、年度末に⾃⼰評価をしてもらいました。
次に、『サッポロミニブック』という冊⼦を配布しました。これまで社員に規定や⽅針、マニュアルを記した印刷物を配っても、すぐに机やカバンの中に仕舞い込まれて読んでいただけないということもあったと思います。
そこで利便性を上げCSRをより⾝近に感じてもらうように、それらをひとつにまとめました。ある職場では、⾃発的にミニブックの中にある企業⾏動憲章の読みあわせという活動を始めました。志の⾼い社員は出てくるのだなと感じましたね。
2007年からは産業能率⼤学にお願いし、従業員へのコンプライアンス意識の浸透・教育の担い⼿の育成のため、コンプライアンスのキーパーソン研修を⾏いました。
この研修には、⽇常業務の中で⾒過ごされがちだが、コンプライアンス的に⾒て「これ、おかしいんじゃない?」と感じ声をあげられる、いわばアンテナとなる⼈を事業場内で増やしたいという思いもありました。
将来的にはこのキーパーソン研修を受けた社員が、事業場の中でCSRやコンプライアンスを進めていく中核になってくれることも期待していました。また、同じ⽇にアルコール関連問題のキーパーソン研修を⾏っています。この目的は、アルコール関連問題の浸透・教育の担い⼿の育成です。
さらに、2006年に引き続き、e-ラーニングを3回実施しています。ここではかなり頑張って、ほぼ100%の受講率でした。また、e-ラーニング受講時のアンケートを利⽤して、先に配布した『サッポロミニブック』の閲読率を確認しています。結果は前回より向上しました。
産業能率⼤学には研修だけでなく、グループ全体に対する意識調査の現状分析も⾏ってもらっています。
ベンチマークとなる会社の数値とサッポロビールの意識レベルも⽐較しました。その結果公表は全事業会社の役員に報告会という形で実施しました。それにより、会社の現状と問題点を理解してもらいました。
また、従業員に対しても、CSR推進グループが解説をして、これを「CSR広場」に載せフィードバックを⾏っています。
次に、『サッポロミニブック』という冊⼦を配布しました。これまで社員に規定や⽅針、マニュアルを記した印刷物を配っても、すぐに机やカバンの中に仕舞い込まれて読んでいただけないということもあったと思います。
そこで利便性を上げCSRをより⾝近に感じてもらうように、それらをひとつにまとめました。ある職場では、⾃発的にミニブックの中にある企業⾏動憲章の読みあわせという活動を始めました。志の⾼い社員は出てくるのだなと感じましたね。
2007年からは産業能率⼤学にお願いし、従業員へのコンプライアンス意識の浸透・教育の担い⼿の育成のため、コンプライアンスのキーパーソン研修を⾏いました。
この研修には、⽇常業務の中で⾒過ごされがちだが、コンプライアンス的に⾒て「これ、おかしいんじゃない?」と感じ声をあげられる、いわばアンテナとなる⼈を事業場内で増やしたいという思いもありました。
将来的にはこのキーパーソン研修を受けた社員が、事業場の中でCSRやコンプライアンスを進めていく中核になってくれることも期待していました。また、同じ⽇にアルコール関連問題のキーパーソン研修を⾏っています。この目的は、アルコール関連問題の浸透・教育の担い⼿の育成です。
さらに、2006年に引き続き、e-ラーニングを3回実施しています。ここではかなり頑張って、ほぼ100%の受講率でした。また、e-ラーニング受講時のアンケートを利⽤して、先に配布した『サッポロミニブック』の閲読率を確認しています。結果は前回より向上しました。
産業能率⼤学には研修だけでなく、グループ全体に対する意識調査の現状分析も⾏ってもらっています。
ベンチマークとなる会社の数値とサッポロビールの意識レベルも⽐較しました。その結果公表は全事業会社の役員に報告会という形で実施しました。それにより、会社の現状と問題点を理解してもらいました。
また、従業員に対しても、CSR推進グループが解説をして、これを「CSR広場」に載せフィードバックを⾏っています。
2008年のCSRへの取り組み
2008年はまだ中間ですが、2007年度を継承し以下の(1)~(4)の活動をしています。
各部門での取り組み項目の設定、組織変更や⼈員の⼊れ替りに対応するために、コンプライアンス・アルコール関連問題のキーパーソン研修は継続しています。この研修の受講者は⼈事の記録に残しています。今後、受講者を増やしていきたいと思っています。また、『サッポロケースブック』の職場勉強会を進めるファシリテーター研修も⾏いました。
『サッポロケースブック』は、社員へのインタビューなど、社内から事例を集めた冊⼦です。
プロジェクトチームを組み、内容や問題点について関係部門に確認するなどして、約1年かけて作成しました。
その目的は「企業⾏動憲章の徹底とコンプライアンス意識の醸成」「価値観、責任ある⾏動の共有化」「正しいことを⾔える職場環境づくり」の3つになります。
企業には様々な⼈がいるため、コンプライアンス意識のレベルにばらつきが⽣じます。それを⼀定の中に収斂させていかなければいけません。『サッポロケースブック』は討論形式の作り⽅をしているので、これを通じた話し合いをしてもらえれば良いという思いから、全国各事業場で勉強会の実施を呼びかけています。
本社でも、10⽉から私をはじめとした4⼈のスタッフで28回、約600⼈を相⼿に勉強会を⾏う予定です。すでに数回終わっていますが、役員の傍聴もあり、非常に受けが良いという印象です。この活動は来年以降もブラッシュアップしていきたいと考えています。
『サッポロケースブック』は、社員へのインタビューなど、社内から事例を集めた冊⼦です。
プロジェクトチームを組み、内容や問題点について関係部門に確認するなどして、約1年かけて作成しました。
その目的は「企業⾏動憲章の徹底とコンプライアンス意識の醸成」「価値観、責任ある⾏動の共有化」「正しいことを⾔える職場環境づくり」の3つになります。
企業には様々な⼈がいるため、コンプライアンス意識のレベルにばらつきが⽣じます。それを⼀定の中に収斂させていかなければいけません。『サッポロケースブック』は討論形式の作り⽅をしているので、これを通じた話し合いをしてもらえれば良いという思いから、全国各事業場で勉強会の実施を呼びかけています。
本社でも、10⽉から私をはじめとした4⼈のスタッフで28回、約600⼈を相⼿に勉強会を⾏う予定です。すでに数回終わっていますが、役員の傍聴もあり、非常に受けが良いという印象です。この活動は来年以降もブラッシュアップしていきたいと考えています。
CSRを進めていく中で、PDCAサイクルが必要だと考えています。
まだ各事業場の取り組み項目の設定では、抽象的な目標しか上がってきていません。しかし最終的には、それらを具体的な個⼈の⾏動レベルまで落とし込み、さらに評価レベルまで引き上げられてはじめて、CSRが定着したといえるのではないかと思います。
よくいわれる「戦略的CSRの展開」という⾔葉の通り、CSRを定着させることが企業の成⻑に寄与するというレベルまで持っていきたいと考えています。
まだ各事業場の取り組み項目の設定では、抽象的な目標しか上がってきていません。しかし最終的には、それらを具体的な個⼈の⾏動レベルまで落とし込み、さらに評価レベルまで引き上げられてはじめて、CSRが定着したといえるのではないかと思います。
よくいわれる「戦略的CSRの展開」という⾔葉の通り、CSRを定着させることが企業の成⻑に寄与するというレベルまで持っていきたいと考えています。
(2008年10⽉28⽇公開、所属・肩書きは公開当時)