【事例紹介】ヤマト運輸株式会社様の⼥性活躍推進活動 〜現場発の⼥性リーダー育成 プロジェクト~part1
はじめに
現場発の⼥性リーダー育成プロジェクトの⽴ち上げから今後の検討課題について伺いました。
*本編は2007年3⽉2⽇の産業能率⼤学主催『⼥性活躍推進フォーラム』にてご講演いただいた内容を編集したものです。
(ページの構成は、ご講演内容をpart1とpart2に分けさせていただきました。part1の続きはpart2をご覧ください。)
⽩⿃ 美紀 ⽒
ヤマト運輸株式会社 関東⽀社 副⽀社⻑
1981年ヤマト運輸株式会社⼊社。
総務部広報課配属となり社内報編集を担当する。その後⼀貫して広報業務に従事。1994年係⻑、1997年広報課⻑、2001年広報部⻑、2005年4⽉から現職。
※プロフィールはインタビュー当時のものです。
総務部広報課配属となり社内報編集を担当する。その後⼀貫して広報業務に従事。1994年係⻑、1997年広報課⻑、2001年広報部⻑、2005年4⽉から現職。
※プロフィールはインタビュー当時のものです。
「あったらいいな」を形にするヤマト運輸の企業理念
すでに皆様、クロネコヤマトの宅急便で、⽇頃からご愛顧いただいているお客様だと思います。創業は1919年。その間、ヤマト運輸のDNAと⾔いますか、企業の根底を流れている企業理念がございます。
それは『世の中にないモノをつくり出す』ことで、⽇本で初めての商品・サービスを数多く世に送り込んできました。
例えば、⽇本で初めてトラックを使った運送業社として創業し、宅急便という概念を私たちの⽣活に浸透させました。その後もクール宅急便をはじめとするゴルフ、スキーといった今まで運べないと思っていたものを運べるようにしました。
⾔ってみれば⽇本のライフスタイルを変えた、そういう⾃負が企業姿勢としてずっと引き継がれてきております。
世の中に無かったものをつくり出すことによって『世の中の不便を便利に』変えていく。お客様が「こんなものがあったらいいな」「こんなものを運びたいな」と感じていることを実際に運んで実現してきた、そういう歴史を刻んできた会社です。お蔭様で昨年、宅急便が発売されてから30年ということで、節目の年を迎えております。
⼥性ドライバーの積極的活⽤
また、⼥性ドライバーについても、早くから採⽤を開始しておりました。今からさかのぼること27年前、昭和54年当時から⼥性ドライバーを積極的に活⽤し、⼥性に門⼾を広く開放してきた会社です。現在、⼥性ドライバーの中からも管理者として活躍されている⽅も多くいます。
⼥性社員の活⽤状況
⼥性社員の現状をお話しする前に、⾃⼰紹介を簡単にさせていただきます。
昭和56年1981年に⼤学を卒業してすぐヤマト運輸に⼊社いたしました。昨年11⽉の創⽴記念⽇に勤続25年ということで表彰を受け、思い起こせば四半世紀、ヤマト運輸という会社とお付き合いしてきました。
関東⽀社に来てからは2年が経ちますが、それまでは23年間ずっと本社におりました。本社の中でも広報というセクションにおり、14年前に初めて係⻑の役職に就きました。その後、広報課⻑、広報部⻑を経て、23年間広報⼀筋で仕事をやってまいりましたが、このままずっと広報にいるというわけにもいかず、「現場に出て勉強をしてこい」という当時の上司の後押で関東⽀社に副⽀社⻑として赴任いたしました。
こうした私の経歴も踏まえまして、今現在、ヤマト運輸の⼥性活⽤がどういう状況になっているか説明させていただきます。
表1の(1)にありますように、⼥性社員の⽐率は3分の1。従業員全体では約134,000⼈おりますので、約47,000⼈が⼥性ということになります。イメージされるよりも意外と⼥性⽐率は⾼い会社です。内訳も、事務職が約40%、作業が40%、ドライバーにいたりましては約2割、19%が⼥性ドライバーです。⼥性の職種の構成⽐で⾒ても、事務と作業、ドライバーが割とバランスよく配置されています。
表1の(2)は、⼥性役職者の現状です。⼤きく分けますと経営役職と業務役職に分かれています。
経営役職が、いわゆる経営幹部という位置づけで、私を含め3名の⼥性が今現在活躍しております。
その下に本社係⻑以上の業務役職が18名おります。さらにその下に役割者、いわゆる現場の係⻑クラスですが、業務役職の予備軍として247名おります。そのほかにグループ会社の社⻑が⼥性で1⼈誕⽣しており、合計で⼥性の役職の⽐率でいくと、0.74%となります。⼥性の役職⽐率としてはまだまだ低い⽅ではないかと思っております。
昭和56年1981年に⼤学を卒業してすぐヤマト運輸に⼊社いたしました。昨年11⽉の創⽴記念⽇に勤続25年ということで表彰を受け、思い起こせば四半世紀、ヤマト運輸という会社とお付き合いしてきました。
関東⽀社に来てからは2年が経ちますが、それまでは23年間ずっと本社におりました。本社の中でも広報というセクションにおり、14年前に初めて係⻑の役職に就きました。その後、広報課⻑、広報部⻑を経て、23年間広報⼀筋で仕事をやってまいりましたが、このままずっと広報にいるというわけにもいかず、「現場に出て勉強をしてこい」という当時の上司の後押で関東⽀社に副⽀社⻑として赴任いたしました。
こうした私の経歴も踏まえまして、今現在、ヤマト運輸の⼥性活⽤がどういう状況になっているか説明させていただきます。
表1の(1)にありますように、⼥性社員の⽐率は3分の1。従業員全体では約134,000⼈おりますので、約47,000⼈が⼥性ということになります。イメージされるよりも意外と⼥性⽐率は⾼い会社です。内訳も、事務職が約40%、作業が40%、ドライバーにいたりましては約2割、19%が⼥性ドライバーです。⼥性の職種の構成⽐で⾒ても、事務と作業、ドライバーが割とバランスよく配置されています。
表1の(2)は、⼥性役職者の現状です。⼤きく分けますと経営役職と業務役職に分かれています。
経営役職が、いわゆる経営幹部という位置づけで、私を含め3名の⼥性が今現在活躍しております。
その下に本社係⻑以上の業務役職が18名おります。さらにその下に役割者、いわゆる現場の係⻑クラスですが、業務役職の予備軍として247名おります。そのほかにグループ会社の社⻑が⼥性で1⼈誕⽣しており、合計で⼥性の役職の⽐率でいくと、0.74%となります。⼥性の役職⽐率としてはまだまだ低い⽅ではないかと思っております。
続きまして、part2では、「本社の取り組み⼥性リーダー研修」、「現場の意⾒をカタチにするプロジェクトについて」ご紹介します。
(2007年3⽉2⽇公開、所属・肩書きは公開当時)