事例・コラム
プロフィール
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後藤 光 ⽒
東⽇本旅客鉄道株式会社 ⼈財戦略部 ⼈財育成ユニット(⼈材育成) マネージャー駅・⾞掌・運転⼠を経験し、IT・Suica事業、総合企画本部(経営企画)等を経て2021年より現職 -
樋⼝ 雄治 氏
東⽇本旅客鉄道株式会社 ⼈財戦略部 ⼈財育成ユニット(⼈材育成)駅・⾞掌・運転⼠を経験し、JR東⽇本総合研修センター、⽀社⼈事課を経て2018年より現職
昨今、⽇本企業・組織では、持続的な企業価値の向上を⽬標とした⼈的資本経営の実現が喫緊の課題となっています。新型コロナウイルスをはじめ、さまざまな要因によって事業環境が激変する中、それらに適応するための事業変⾰への取り組みや、それと連動した⼈材戦略の策定と実⾏が今まで以上に求められています。
この記事は、2021年11⽉16⽇(⽕)に開催されたオンラインイベント「東⽇本旅客鉄道株式会社様における"⾃ら学ぶ"学習⾵⼟づくり〜⼈材戦略と育成施策において⼤切にしていること〜」の内容を基に再編集しました。
東⽇本旅客鉄道株式会社 概要

事業概要と取り組みの背景
3つの事業ドメインにより「信頼」の基盤を構築
JR東⽇本グループのインフラを⽀える3つの事業
輸送サービス 「東⽇本エリアに網羅された交通網」
「輸送サービス」の強みは、東⽇本エリアに広がる重層的で“リアル”な鉄道ネットワークと⼈が交流を⾏う拠点となる駅などのインフラに加え、「安全」を裏付ける技術⼒を持っていることです。JR東⽇本グループは、社会インフラとしての役割を果たしていく中で、顧客や地域からの「信頼」を築いてきました。

⽣活サービス 「魅⼒的なくらしづくり(まちづくり)」
⽣活サービスでは、輸送サービスで築いた「リアルに⼈が集い、動く場」である駅などを中⼼に、顧客や地域住⺠にとって魅⼒的な「くらしづくり(まちづくり)」を展開できる基盤が整っていることが⼤きな強みです。スタートアップとの連携や不動産事業など幅広い事業展開を進めつつ、地域や⾃治体との繋がり・ネットワークを活⽤し、「⼼豊かな⽣活」の実現を⽬指していきます。

IT・Suicaサービス 「シェアNo.1のICカード」
IT・Suicaサービスの強みは、Suicaを中⼼としたデジタルネットワークを保有していることです。これまで鉄道ネットワークをベースに交通・決済のインフラとしてSuicaを拡⼤してきました。今後はMaaS、JREPOINTを加えたデジタルネットワークをさらに拡充し、部⾨を超えた新サービスの創造とデータを活⽤したOne To Oneアプローチによるマーケティングを実現していきます。

JR東⽇本グループの新たな経営ビジョン「変⾰2027」
JR東⽇本グループが推進するグループ経営ビジョン「変⾰2027」は、2018年の発表当時、⼈⼝減少やEコ マースを中⼼とした⼈々のライフスタイルの変化を踏まえ、10年後の未来に向けて我々⾃⾝のビジネスモデ ルを変⾰することを⽬指し策定しました。しかし、コロナ禍の影響により当初想定していた未来が突如、⽬ の前に現れたことから、この「変⾰2027」の実現に向けた取組みのレベルとスピードを上げ、ポストコロナ 時代に求められる新たなテーマに挑戦しています。
「変⾰2027」では、運輸セグメントとそれ以外のセグメントの営業収益⽐率を「6:4」に設定してますが、将来的には「5:5」の早期実現を⽬指すこととしました。多くのお客さまにご利⽤いただく鉄道や駅という限られた領域の中でサービスを展開することをメインとしてきましたが、今後、⼈が集まる機会や移動する機会が縮⼩していくことが想定されるため、お客さま⼀⼈ひとりに焦点を当てた価値提供に発想を変えていくことが重要になります。

JR東日本グループの教育担当者に特別インタビュー! 「社員の声を汲み上げる」ボトムアップ型⼈材育成施策の実際を聞く
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