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【SANNOエグゼクティブマガジン】計数センス、経営者目線を持った次世代リーダーを育成する戦略経営シミュレーション

SANNO Executive Magazine コラム【経営の視点】

1.会話や発言の中で確認できる財務知識

 最近各種メディアにおいて、以下のような会話や発言が聞かれたので書き留めておきました。

(1)内部留保がたくさんある企業は、従業員の賃金をもっと上げるべきである。
(2)今年は利益が増加したので、借入金が返せそうだ。
(3)今年は在庫が残ってしまったから、その分利益が減益になってしまった。
(4)現金が減らないような費用はない。

 これらは実際に聞いた組織のリーダーや要人の会話・発言ですが、財務の理論・ルールと照合すると正しいとは言えません。その理由は以下の通りです。

(1)内部留保は利益剰余金が公式の科目で、これまでの利益の累計を示します。これと同額の現金が残っていれば従業員への賃金へ回せそうですが、実際には設備投資や金融投資に使われ余裕がないのが現状です。これは貸借対照表の調達と投資・使いみちの関係を意味します。

(2)損益計算書に示される利益は売上高-費用の結果ですが、掛け売りと掛け購入を多くしていれば利益の額は見かけの金額で、同額の現金がある訳ではありません。借入金の返済は現金で行いますから、代金回収が滞った状態であれば、利益の増加ほど返済の増額はできません。
また利益は損益計算書上で6つ(日本基準)あるため、どの利益を見て言っているのか確かめる必要もある訳です。

(3)損益計算書のルールでは売上原価=期首棚卸高+当期仕入高(または製造原価)-期末在庫高で求めます。つまり売れた分の原価を費用としています。在庫が増えると保管料のような管理費用は増えますが、在庫そのものの金額は費用ではありません。在庫が増えて減るのは営業活動のキャッシュフローです。

(4)たとえば減価償却費は設備投資額を使用する期間に合わせて分割計上する架空の費用で、代表的な現金が減らない費用です。設備投資額はキャッシュで投資期に一括払いがルールのため、減価償却額と同じ現金は減っていません。他には減損損失や有価証券評価損も現金が減らない費用です。

2.次世代のリーダーは「正しい計数感覚」と「健全な上から目線」を身につける

 長年に渡り研修やコンサルティングの仕事をしてきましたが、クライアント様の次世代リーダー層に共通する課題が2つあります。

(1)財務諸表をよみ、パフォーマンス、姿と体質、キャッシュの収支状況をつなげて一体理解する知識が身についていない。(学習する機会がなかった)

(2)担当する仕事の領域は専門性が高くプロフェッショナルと言えるが、会社全体を経営者のように俯瞰することはしていない。

 次世代リーダーには、これら2つの課題を乗り越えていただく必要があります。

3. 2つの課題を乗り越えるための人材育成施策

 1つ目の課題である「正しい計数感覚」=「財務諸表をよみ、パフォーマンス、姿と体質、キャッシュの収支状況をつなげて一体理解する」ための方策を考えてみましょう。それには、企業のパフォーマンスを表す「損益計算書」、姿と体質を表す「貸借対照表」、キャッシュの状況を表す「キャッシュフロー計算書」を一体のものとしてよめるようになる必要があります。そのためには、実際の企業活動における意思決定や行動が、それぞれの財務諸表の結果にどのように反映されるのかということを理解する必要があります。

 そして、2つ目の課題である、「健全な上から目線」=「会社全体を経営者のように俯瞰する」ためには、経営者の視座、視野、視点を知り、それを体感してみることが重要になります。

 これら2つの課題を乗り越えるために、人材育成方策のひとつとして、本学では、「戦略経営シミュレーション研修」をご提案・ご提供しています。当研修では、受講者がグループに分かれ、メンバーと協力して一つの会社を経営します。メンバーは、それぞれ役割を担い、部門間の調整をしながら、パソコンを使ったさまざまな企業活動の疑似体験(シミュレーション)をしていきます。演習を通じて「気づき」を促進しながら、経営センスや計数感覚の醸成をめざします。

人材育成施策


 受講者からは、以下のような感想をいただいています。

  • 損益計算書→包括利益計算書→株主資本変動計算書→貸借対照表→キャッシュフロー計算書の順番で、つながりが理解できるようになった。
  • 自分がこれまで培った専門性に加え、高い視座と広い視野で会社を見渡す経営センスのような感覚が身についた。
  • 部門最適ではなく全社最適の考え方で発言・行動できるようになった。

 効率的に、効果的に、楽しく学習することを通じて、数字が読めて、経営者目線をもった次世代リーダーへの育成につながっていることを感じています。

 本学公開セミナーにて「戦略経営シミュレーション」研修を開講しています。
詳しくはこちらをご覧ください。


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