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【SANNOエグゼクティブマガジン】成果をあげる管理者になるために必要なこと

SANNO Executive Magazine コラム【経営の視点】

 最近、自分の子供が「ドラえもん」にはまっています。
そんなに面白いのか確認するために、子供に漫画を貸してもらいました。「ドラえもん」を読みながら思ったことをこれから書いていきます。

成果を出すには

 企業が成果を出すには、進化論のダーウインの言葉になぞらえれば、「強い企業になるのではなく、賢い企業になるのでもなく、環境変化に対応できる企業になればよい」という考えにたどりつきます。データを取るまでもなく、変化に対応できた企業が維持、成長し、変化対応できない企業が衰退したり、解散したりする報道を見聞きすることで、そのことは実感できます。

 ここで「ドラえもん」の登場です。もし、ある企業にタイムマシーンがあったら、その企業は確実に成長・発展します。仮にギャンブル等で活用を一切しないと仮定しても、企業はすぐに大儲けできます。その理由は、どんな市場が出てきて、どんな法令や技術が出てくるかがわかれば、他の企業よりも先回りして投資先を選択し、変化に対応した商品やサービスを展開して顧客からの信用・信頼をつかむことができるからです。

 しかし現実にはタイムマシーンはありません。そこで、タイムマシーンの考え方をヒントにしてビジネスの成功を考えると、以下の2つの活動が成果創出の鍵を握ります。
 ひとつは自らの企業の中にタイムマシーンのような精度の高い予測機能を持つことです。正確に将来を読める力がつけば、製品やサービスに関して、息の長い開発期間を設けることができます。しかし環境変化は早く、先々の予想を正確にするのは難しく、予想したとしてもその鮮度はすぐに落ちてしまいます。そこで次に出てくるのが、鮮度が落ちないうちに製品やサービスを早く完成させ、展開することです。そのために必要なことは、企画などのアイデアや手続きなどを固める計画段階の迅速な合意と現場への展開段階の合意が肝となります。

メンバーへの指示を工夫する

 管理者は日ごろからどんなことに力点をおいて、仕事をすればよいでしょうか?それは自らの説明、説得をわかりやすくし、メンバーのモチベーションをあげられるような言葉遣いができるかどうかにかかっています。最近、多くの管理者研修を実施するにつれ、管理者の「表現力」が低いことを感じます。仕事の指示がわかりにくいと業務のやり直しが多くなり、業務効率が落ち、メンバーのやる気も低下してしまいます。また、その仕事をメンバーに託す理由は何で、業務全体の中で何を実現する目的を持ったものなのか、それを語らず仕事を割り振っているため、メンバーのやる気も上がらないままになっています。

 これらを解消して仕事を一発で終わらせ、メンバーのやる気を最大限に引き出す指示の工夫は以下の3つです。

【1】 完成イメージを具体的に述べる(仕事のWHATを詳細に)

研修では仕事のWHAT(完成イメージ)をこれまでよりも1~2分は詳細に述べてほしいと伝えています。完成イメージが共有できれば、「思っていたものと違う。やり直し」というリスクは回避できます。仕事の品質や量が固定できるので、あとは決められた期限内でどこまでスピーディーに完遂できるかだけを考えればよいことになります。

【2】 仕事を依頼した背景をポジティブに語る

できる管理者は、メンバーの力量やキャリアを考えて、仕事を割り当てます。その際に、その仕事がどれだけ重要か、あるいは組織にどのように影響を与えるのかを語った上で、「だから、あなたにやってもらいたい」と伝えます。そう言われれば、メンバーはその仕事がつまらないものであっても、納得感をもって取り組めるでしょう。

 また、仕事を依頼する場合には、メンバーへの期待を最大限に説明してください。厳しく指導したメンバーが突然辞めてしまう原因は、厳しく指導される理由がわからないからです。上司としては、メンバーの強みや有能性、可能性を強く感じたから厳しく指導しているのに、それが伝わっていないのです。そこでメンバーの不満がたまり、職場や仕事に失望して退職してしまうケースが後を立ちません。メンバーのやる気が低いことを問題としてあげている管理者はとても多いですが、解決の鍵を握るのは、仕事の指示の仕方の工夫にあることを自覚してほしいところです。

【3】 メンバーの成熟度に応じて指示内容を変化させる

 メンバーが部署を異動したばかり、あるいは新人の場合は、仕事のやり方を早く身につけて、即戦力にすることが何よりも優先されるため、指示を受ける立場に立ってやり方を伝える必要があります。
 最近、寿司職人の専門学校で3か月間学んだだけで店を開店し(職人は全員その専門学校の出身)、修行1年未満でミシュランガイドに掲載された話がありました。先輩の後ろ姿からやり方を盗ませるという、ある意味ほったらかすやり方はスピード時代に合いません。メンバーをすぐにプロにするためには、最初の1年は仕事のやり方を伝えるべきです。また、仕事のイロハが身についたら、本人のひと工夫を引き出す仕事の与え方が必要です。そのためにも「納期を短くする」「完成イメージに注文を加え、それを実現するためのヒントのみを伝える」など、メンバーの仕事のやり方をレベルアップさせる意図を常にもった指示の工夫をしてほしいと感じています。

職場を取り巻く状況を分析し、分かりやすく説明できる能力をみがく

 今後、管理者がなすべきことは、業績にフォーカスした観点でいうと、将来をできるだけ正確に読み、自らの方向性をしっかりと打ち出しながら、職場の動き全体をいかにスピーディーにしていくかということです。

 また、それを支える体制をつくるには、職場の影響力を組織内外に発揮して足りないリソースを確保することと、メンバーの潜在能力を引き出すことです。
 これらを実現するには、管理者はマネジメント能力を伸ばすことが求められます。そのためには、

[1]管理者自らが事業の全体像や、組織の全体構造、他企業事例等を知り、職場をとりまく状況を分析する力を身につける
[2]他者への説明力、表現力をみがく

このような努力が大切です。

 近年の出版業界の売り上げの落ち込みや倒産危機の話を聞くと、日本人が本を読まなくなり、勉強しなくなっているのではと感じます。こんな時代だからこそ、管理者の方々は学習するマネジメントテーマを見つけて、そのテーマに関する教養を高めることを願っています。そうすれば、もう一度、右肩あがりの業績向上の夢を実際のものとしてみることができると確信しています。


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