総合研究所の概要

お問い合わせ

資料請求リスト

第 19 号 革新的なリスクマネジメントテクニック( 2004 年 2 月)

TRIZ Letter 第 19 号掲載

学校法人産業能率大学 総合研究所 教授
TRIZスペシャリスト 澤口 学

    ライブラリー

    画像を拡大

    1.はじめに
    まず最初(前半)に「サボタージュ(Sabotage:破壊工作)」という言葉が示す「破壊工作=不具合発生を意図的に創造する」という「逆転発想アプローチ」が、実は社会で発生する「より広範なリスク対策のマネジメント手法として有効活用できる(あるいは有効活用すべきである) 」ということを提案する。また、本論文の後半部では「簡単なケーススタディ(工事現場における高所作業)」に対してサボタージュ・アナリシスを元に、「VE(Value Engineering:価値工学」の機能アプローチ」をコンバインして新たに開発(試行段階)した「逆転発想型機能アプローチによる創造的リスク対策」について紹介する。

    2.企業が直面するリスク(危険)とリスクマネジメントの守備範囲
    多種多様な個々のリスクも、その性質によっていくつかのタイプに分類することが可能であり、代表的なものとしては、「純粋リスク」と「投機的リスク」あるいは「静態的リスク」と「動態的リスク」などが知られている。
    本論文では、「リスクとは常に潜在化しており、それを人間が認識してはじめて顕在化するという事実」に着目し、リスクに直面する人間(企業)に対して、常に「潜在リスクを合理的思考で顕在化できる"リスク・センシティブ・センス(リスクに対する感受性感覚)"を磨き上げる「逆転発想アプローチ」を提案するものである。

    3.リスクマネジメントに有効な"リスク・センシティブ・センス"
    本論文ではこれらの手段をリスクマネジメントの必要条件的活動と据え、「リスク・センシティブ・センス=逆転発想アプローチ」の修得を、十分条件的活動として位置づけようという主張である。

    4.通常のリスク対策の弱点を補う逆転発想アプローチ
    本章では、「不具合(損失)の予防・防止」の手段としての「通常のリスク対策(主に原因追及型アプローチと過去の教訓からの学習アプローチの合体)」にどのような弱点が存在し、その弱点を「逆転発想アプローチ」がどのように補うことが可能なのかについて考察してみることにする。

    5.逆転発想アプローチの実施~ケーススタディ(現場のリスクマネジメント事例)
    本論文で提案する逆転発想アプローチではリスクの種類は問わないことを述べてきたが、これから紹介する事例は、「工場災害リスク」の一種であり、リスクマネジメントの一環として、野外高所作業の安全対策を検討する内容である。事例の概要を示す。

    1)ステップ1:対象システムの設定
    2)ステップ2:リスク(不具合)状況の整理
    3)ステップ3:有害機能系統図の整理
    4)ステップ4:対象システムのリスクネックゾーンの把握
    5)ステップ5:有害機能達成アイデアの発想
    6)ステップ6:リスク発生に必要なリソースの把握
    7)ステップ7:リスク発生シナリオの作成
    8)リスク回避対策案の検討

    6.まとめ
    筆者が開発した「逆転発想型機能アプローチ(サボタージュ・アナリシスにVEの機能系統図法をコンバインした手法)」について、本論文の中で「事例紹介(現場の安全管理上のリスク対策)」も交えながら、その有効性について可能な限り実証的に論じてきた。
    今後は「このメソッド(逆転発想型機能アプローチによる創造的リスク対策メソッド)」を本論文でも提唱してきたように、単なる安全管理面だけではなく「企業が直面する多様なリスク対策(商品開発リスク、環境リスクはもちろん経営計画リスクなど)」に広くかつ積極的に活用していくつもりである。

    本要約は、極めて簡単に要約したものですべてをお伝えしていないことをお含みおきください。

    コンテンポラリー TRIZ " AFD "の使い方(2)~不具合分析の具体的ステップ~

    学校法人産業能率大学 経営開発本部
    教育・コンサルティング部研究員
    TRIZ スペシャリスト 竹村 政哉

    1.はじめに
    本号では、AFD を使いこなすための基礎理論の紹介として「リソース(資源)」と「逆転発想」の考え方を踏まえ、AFD の具体的なステップについての解説を行う。
    また、FA 手法の導入に取り組んでいる日東電工株式会社様より、その取組みについての考え方と感想を「製造の心と FA 」という文章で頂戴したので掲載させていただいた。

    2.FA 手法の具体的ステップ
    <2-1.FA 手法のアルゴリズム>
    FA 手法は、 2 つのフェーズから構成され、フェーズ 1 では、不具合メカニズムの仮説を構築し、その検証を行い、不具合を生じさせているメカニズムを明らかにする。フェーズ 2 では、今後、不具合が生じないよう、不具合を生じさせているメカニズムに不可欠なリソースを発見し、それを除去するという観点から対策案を立案するのである。

    <2-2.FA ソフトウェアの機能>
    FA ソフトウェアでのステップは、2つのフェーズを5つのステップに区切ることで、効率的に進められるよう工夫されている。例えば、逆転発想を行うステップでは、PFダイヤグラム(Problem Formulator:詳細は後述)を使用することで、論理的観点から、不具合のメカニズムの仮説を構築するガイドを行ってくれる。また、不具合の発生メカニズムは、技術者の知らない科学・工学的現象である場合も多く、幅広い科学・工学分野の知識の提供が、仮説構築に非常に大きな手助けとなる。

    <2-3.FA手法の詳細>

    • 2-3-1.ステップ1:不具合分析質問票
      ステップ1は、ソフトウェアに準備されているテンプレートを活用し、不具合を起こしているシステムと不具合についての情報を収集し、その中から、問題の絞込みと問題の増幅を行う。
    • 2-3-2.ステップ2:不具合の図式化
      ステップ2は、増幅された問題を故意に起こす、逆転発想のステップである。FA手法は、この逆転発想によって仮説を構築し、解決案を導く手法であることから、このステップはとりわけ大切である。
    • 2-3-3.ステップ3:仮説の検証>
      ステップ 3 は、仮説が正しいかどうかを検証するステップである。
      ステップ 2 で得られた仮説が2つ以上ある場合には、全ての方法を検証するのではなく、有望な仮説から優先順位をつけて検証を行うと言うことができる。
    • 2-3-4.ステップ4:不具合の是正
      ステップ4は、ステップ3で有効性が認められた仮説について、対策を立案するステップである。このステップは、再びPFダイヤグラムを用いる。
    • 2-3-5.ステップ5:結果の評価
      ステップ5は、「結果の評価」となっているが、実際には、解決案をブラッシュアップし、間違いのない対策とすることが主たる目的となっている。

    3.FA 手法の導入に向けて
    FA 手法の導入に向け、多くの企業が取組みを始めているが、実際の課題をテーマとしたコンサルティングによる導入とともに、 2 ~ 3 日程度の研修での導入方法が多い。
    コンサルティングの場合には、テーマによって日程は変わるが、コンサルティングプロジェクトに参加した技術者は、その後、社内のAFD推進のリーダー役となり、社内コンサルタント的な立場からの社内定着を目指した活動を行っている。
    研修での導入は、 2 日間で理論面をしっかりと学ぶことを中心に行っている。また、3日間の研修の場合には、連続で行うのではなく、「 2 日+ 1 日」や「 1 日+ 1 日+ 1 日」とすることで、理論面の学習とともに、実際の社内の課題を演習テーマとして取り扱うことができることから、深い理解が可能になるようである。

    4.おわりに
    文章だけでは理解しにくい面が多い。読者の皆様には、ぜひ、実際にソフトウェアを使ってみていただきたい。Ideation International 社は、 1 週間使える試用ソフトウェアを提供している。

    本要約は、極めて簡単に要約したものですべてをお伝えしていないことをお含みおきください。

    ページ先頭へ

    • 導入のご相談、提案のご依頼、各種ご質問はこちらからどうぞ
    • 資料をご希望の方はこちらからどうぞ(無料)
    • デジタルカタログはこちらから
    • 官公庁・自治体職員向け研修案内
    • 総合研究所 経営管理研究所
    • グローバルマネジメント研究所
    • サンノーWebサポート
    • SuperGrace Web成績管理システム
    • マナビバサンノー

    他のコンテンツを見る

    SANNOが大切にしている活動スタンス
    理想のイメージをお客様と共に創り上げるために、大切にしている活動スタンスをご紹介します。
    人材育成・研修 用語集
    人材育成・研修に関する用語集です。実務にお役立てください。