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59.PF【Problem Formulation】 - 5.構造化の手法

59.PF【Problem Formulation】

1.目的

PFは、TRIZの手法の一つです。TRIZの開発者であるアルトシューラー氏には、何人かの頼りになる弟子がいました。PFは、そのなかの一人であるボリス・ズルティン氏(※1)によって考案された手法です。ズルティン氏によると、PFの着想は、VEで用いるFASTダイヤグラムとQCで使われる特性要因図から得たそうです。つまり、目的と手段、結果と原因という二つの論理によって記述される図式なのです。
PFはTRIZの手法ですから、技術システムの問題を矛盾として捉えます。つまりPFは、革新あるいは改善したい対象システムを矛盾という観点で分析する手法です。矛盾を明らかにすることは、真の問題を明らかにするという考え方に繋がります。
もともとは技術領域での活用を目的に考えられたものですが、要求や構造に潜む矛盾を明らかにすることを意図したものであったために、幅の広い適用が可能なことから現在は事務作業や社会現象などの分析にも広く応用されています。

(※1)旧ソ連のモルドバ共和国出身で、国際TRIZ協会において強い影響力を持つTRIZサイエンティストの一人。

2.手法の考え方

PFの基本的な考え方は、以下のようになります。
 (1) 全てのシステムには目的とした機能が存在します。しかし、その目的とした機能を阻害する有害な作用がシステム内に存在します。有害な作用があるために改善や革新の対象となることは言うまでもありません。
 (2) 目的とした機能を阻害する有害なシステムを簡単に除去できないのは、そこに矛盾が生じているからです。
 (3) 矛盾には、要求の矛盾と結果の矛盾の二種類があります。要求の矛盾とは、自己対立であり「欲しいけれども欲しくない」と表現することができます。たとえば組立工程で、半田付けのために熱を加えたいが、部品の品質を保つためには熱はかけたくないといった状況が典型例になります。      
 また、結果の矛盾とは、たとえばパソコンの筐体を軽くしようと考え、薄肉(減肉)化すると同時に剛性が下がってしまうというようなケースです。TRIZでは、前者を物理的矛盾、後者技術的矛盾と呼んでいます。

PFは、この考え方に基づいた分析を行うために記述のルールが定められています。

3.活用方法

ここでは理解を容易にするために、先にPFの作成の小事例を使って描き方の解説を行います。なお、このケースは「液晶プロジェクター」について、どなたにでも分かる範囲での技術課題の表現に致しました。

【液晶プロジェクターの事例】
事例の状況
 この液晶プロジェクターでは、発熱部をファンを使って空冷しています。しかし、ファンをまわすために風切り音が生じ、会議や研修で必要な静寂を邪魔してしまいます。つまり、ここでは二つの矛盾が発生しています。一つ目は、ファンは欲しいが、欲しくないという要求の矛盾です。さらにもう一つは、空気流の強さと風切り音の強さという二つの結果の間に生ずる矛盾です。

(1) PFの作成の仕方
 上記状態をPFで表現すると図表11のようになります。

PFの作成の仕方

この図の吹き出し部分をお読みいただくと分かるとおり、記述されている内容とその表現方式は図表12に示す4つです。

PFの作図ルール

以上のように、PFは有益な機能、有害な作用を示す2つのボックスと、目的-手段を示す2種類の矢印、結果-原因を示す2種類の矢印の計6つで作成するダイアグラムです。これを使いこなすことで技術システムの真の問題の発見を行います。


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