セミナーレポート 「オンラインセミナー 1日で学ぶ 職場リーダー研修」

セミナーレポート 人気セミナー「オンラインセミナー 1日で学ぶ職場リーダー」の内容とは?セミナーレポート 人気セミナー「オンラインセミナー 1日で学ぶ職場リーダー」の内容とは?

本学では、「オンラインセミナー 1日で学ぶ 職場リーダー研修」を開講しています。今回は、実際に行われたオンラインセミナーをレポート!

セミナーがどのように進められるのか、オンラインにおけるPOINT、登壇講師がオンラインセミナーを行う際に意識していることなどをご紹介します。

担当講師

齋藤 義雄

学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 技術経営&コミュニケーション研究センター 主任研究員
齋藤 義雄

プロフィールの詳細はこちらから

(オンラインセミナー)1日で学ぶ 職場リーダー研修 について

公開セミナー「職場リーダー研修」は、開催回数が300回を超えるロングセラーです。
コロナ禍の影響で、会場に集まっての参加が難しい状況になりましたが、多くの方のニーズにお応えできるよう、オンライン化しました。グループディスカッションは、リアルの場面と遜色なく体験していただけます。職場でリーダーの役割を期待されているが、どのように周囲の人に関わっていけばいいのか疑問や不安のある方におすすめです。

セミナー内容のご紹介

「リーダーシップ」はよく聞く言葉ですが、あらゆる状況で効果的な唯一の正解はありません。
様々な状況の中で、どのように人に関わっていけば、円滑にコミュニケーションをとり、目標達成に向けて周囲の人を動かして行くことができるか、参考になる考え方を学びます。

■実際に行われたセミナーをリポート!  

セミナー開始時間が近づくと、参加者が続々とオンライン上のミーティングルームに入室されます。全員が揃ったら、オリエンテーションです。セミナーの目的を確認することとあわせて、オンライン受講のルールを確認し、操作方法を体験します。Zoomの操作が初めての方も、ムリなくセミナーに参加できます。

次に、グループに分かれて自己紹介を行います。
1日のセミナーで、このグループでいくつかのグループワークに取り組みます。

1.効果的なリーダーシップとは
望ましいリーダーとは何かというテーマで、グループディスカッションをします。
これまでに出会ったリーダーなどから、各自が考える望ましいリーダー像を考え、意見を出し合い、グループの共通見解をまとめます。
その後で、リーダーシップの定義を学びます。

2.リーダーに必要な洞察力と柔軟性
リーダーは、与えられた状況の中で役割を果たすために、人と関わっていきます。
ソーシャルスタイル理論で、自分を知り、相手を理解するモデルとして活用方法を学びます。
相手に合わせて効果的なアプローチ方法を使い分けるために役立つ理論です。

ソーシャルスタイル理論を活用したコミュニケーションの実践として、グループディスカッションの実習を行います。特定の状況下で、何を選択するか優先順位をつけていきます。グループメンバー全員でより良い意思決定ができるよう、意見交換をして結論を出します。
その後で、ディスカッションの成果を確認し、振り返りを行います。
話し方の進め方によっては、成果があがることを体感します。

最後に、今日のセミナーの感想とリーダーとしての抱負をチャットで共有します。
セミナーで学んだことや、ディスカッションを通じて、参加者の皆様はそれぞれ今後のリーダーシップに活かすヒントを得られたように感じました。

■担当講師に聞く!このセミナーのPOINT

――Q.オンラインセミナーでしたが、登壇された感想はいかがでしょうか?

冒頭のグループ演習(ブレイクアウトセッション)で自己紹介を行いますが、予想していた以上にスムーズにできたと思います。
受講者の皆さんが、進行役を積極的に引き受けていただいたおかげで、良いスタートが切れました。
その後のグループ演習でも、活発に進めていただきましたので、充実した研修となったと思います。半数くらいの方が、ZOOMでのオンライン受講が初めてということでしたが、ほとんど違和感はありませんでした。
齋藤講師

――Q.特にオンラインでセミナーを実施する上で、事前に工夫した点や研修中に特に意識した点は?

グループディスカッションの場面では、PowerPointやExcelのフォーマットを配布して、グループの意見をまとめてもらうようにしました。
集合研修ではグループで1枚のホワイトボードがありますが、オンライン研修ではその代わりになるものが必要です。配布したフォーマットをグループ内の書記係の方に画面共有していただくことで、メンバーに見える形でアウトプットをまとめることができます。講師は各グループを巡回しながら、アウトプットの進捗状況を把握しました。

――Q.このセミナーのオンラインでの実施ゆえの良さや難しさは?

オンラインでの良さは、地域を問わず様々な受講者の皆さんにご参加いただけることです。
もともと、本研修は異業種の方々が集まりますが、オンライン研修で全国各地から参加していただきました。グループ演習は各地域の話題も出て、盛り上がっていました。受講者の皆さんの多様性が高まったのは、職場リーダーというテーマの面でも大変良いことだと思います。
難しさは受講者間の交流に限界があることです。ブレイクアウトセッションとして話す場を作らなければ雑談もできません。グループで会話する頻度を多くしましたが、最後のディスカッションの演習で「多少遠慮があった」という振り返りも聞かれました。
齋藤講師

――Q.講師として、このオンラインセミナーのお薦めのポイントは?

職場リーダーとして自分自身を振り返り、メンバーへ対してどのように接していくかについて、受講者の皆さんにヒントをお持ち帰りいただくことです。多くの方は受講のきっかけとして、「上司(会社)から言われて」と若干受け身な様子でしたが、1日受講されることでリーダーとしての自信がついた方が増えた印象です。
講義や演習では、ご自身の気づきをたくさん得られるように講座を設計していますので、ご自身の視野を広げたい方の参加をお待ちしています。
齋藤講師