ニューノーマルで変わる、大人の学び~リモートでグループ学習をやってみた~【実践編】

自身のキャリアアップや目標に向けて、普段はひとりで行う勉強。それをオンライン上で何人かで集まってやってみたら、一人で学習するよりも、効果もあってきっと楽しいはず!
そんな思いから、職場の有志で取り組んだ『遠隔グループ学習』。本記事では個人学習を経て、実際にオンラインで実施したシェア会や、グループワークについてレポートします。
オンラインで飛び交う「知識」のシェア
週に一度、Zoomを使って集まる学習シェア会。今回のグループ学習の一番の醍醐味だったといえます。
今までに一度も会話をしたことがないメンバーもいる中で、はじめは互いに探りさぐりの空気もありました。それも回を追うごとにだんだんと打ち解け、期間の後半ではそれぞれのアイデアや意見を気兼ねなく話せるようになっていきました。
思うように外出がしづらかったことも重なり、このシェア会が日々の楽しみに感じるようになっていました。

それぞれの課題を見せ合う「アイデア」のシェア
テキスト2分冊目 最初の課題
赤い折り紙(テキストを切り取ります)をつかって、『身近な誰かを喜ばせるサプライズプレゼント』の試作品を作りましょう!
折っても、切っても、描いて表現してもかまいません。
ということで、このテキストの課題をおのおのが宿題として取り組み、シェア会で発表しました。
みんながどんなものを作ったのか興味津々。半面、自分の作ったものをお披露目するのはドキドキ。
パソコンの画面にくぎ付けになって皆の作品に見入っていました。
同じ一枚の赤い紙でも、インスピレーションの受け方やその人がおかれている状況もさまざま。作品もバラエティに富んだものとなりました。

実際にチャレンジしたグループワークの様子を紹介します。
リポート課題
カスタマージャーニーマップを作ってみよう。
テーマ:「オリジナルグッズを作ろう!」
カスタマージャーニーマップの作成には、オンライングループワークツールの「Miro」を使いました。
Zoom上で会話をしながら、画面はMiroを見つつリアルタイムでテキストを入力し、画面上の付箋や矢印を操作します。

縦軸は、
「関係者の言動」「行動の際に使っているもの」「行動」「発言」「感情」です。
横軸は、左から右へ時間の経過をあらわします。
それまでに個人で取り組んだワークの内容をもとに、カスタマージャーニーマップを各々で入力して埋めていきます。また、関連するワードや文脈はディスカッションしながらつなげていきます。
当初は、顧客や関係者に対して、「うち といえばコレ!」と思ってもらえるようなグッズを作りたい!という姿勢がメンバーの共通認識としてありました。しかし、カスタマージャーニーマップを作成する中で、顧客とのやり取りもリモートやオンラインに移行している今、本当にリアルな“モノ”が必要なのだろうか?営業という役割も今後は大きく変わるのではないだろうか?など、議論も多岐にわたっていきました。
正直、リアルの場で模造紙を前に議論しているのと変わらない、あるいはそれ以上に、熱のあるディスカッションができたことに、終わってみて気づかされたのでした。

最後に、リモートでグループ学習をやってみた率直な感想をメンバーで出し合った、その一部をご紹介します。
メリットは、環境的な利便性や実際に集まらないでいい、という心理的負担の軽さをポイントに感じたメンバーが多かったです。
一方、課題としてはオンラインという環境や、初めて見るツールにチャレンジする気持ちが大切だという意見が多く出ました。
遠隔グループ学習のメリット
- 進捗管理
オンラインだといつでも情報共有や質問がしやすい
みんなの足を引っ張りたくないという思いから、自己管理が捗る! - 学習効果
一人で学習するより、グループの方が断然、学習の効果や定着度は高い!
他の人の発見を聞くと、学びがより深くなる。意見交換して初めて気づくこともあった。 - 効率性
リモートなら時間や場所の制約が少なく、集まりやすい!
オンライン会議用のツールを適宜活用すれば、グループワークの資料の共有も簡単! - 楽しさ
何といっても、一人で学習するより断然、楽しい!
意見を交わしながら学習が進められるので、興味をもって勉強できる! - 学習環境
Webでシェア会ができたことで、物理的に集まらなくてもよく、密にならずに済んだ
職場内で話したことがなかった人と、これをきっかけに親しくなれた
課題をアプリで事前にシェアできるのがとてもよかった
遠隔グループ学習の課題
-
学習環境
ある程度、新しいツールへのチャレンジ精神がないと厳しいかもしれない。
家で参加するので、家族がいると気を遣う。
スマホのみでの参加は難しい - メンバー ツールや操作については、メンバーに得意な人がいるのが望ましい。
- グループワーク ファシリテーターの存在は必須。ファシリテーターの存在が対面よりもさらに重要になる。
-
リモート環境
リアルでやるよりも相手の雰囲気が読み取りづらい。
仕事(学習)とプライベートを分けたい人には若干抵抗を感じるかもしれない。
いかがだったでしょうか?
今回は「やってみよう!」をテーマに、特にデジタルリテラシーが高いわけでもないメンバーのみでチャレンジし、できるだけ等身大のレポートをお届けしました。
コロナ禍以降の困難な状況だからこそ、新しい学びに挑戦することは、今まで以上に自身の成長を大きく左右するポイントとなります。これからもますます変化していく仕事や学びのスタイルを、可能な限り楽しみながら自分のキャリアアップにつなげていきたいですね。
(イラストレーション:北村早紀)
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