英語を話せるようになりたい人のための処方箋 【第3回】

英語を話せるようになりたい人のための処方箋【第3回】

英語を話せるようになりたい人のためのTOEICスコア別 処方箋(2)
TOEIC中級者 TOEICスコア400~700 点台

一応基本的な文法事項はわかっていて、なんとか正しい選択肢は選べますが、まだ不確かな文法事項もあるという人がTOEIC中級者です。
文字として見れば簡単な英語でも、言葉として出てこない…。そのような学習者は音読学習と、やはりディクテーション(全文の書き取り)をやってみてください。

TOEIC対策本をやりたければ、Part 1、Part 2の短い対話やPart 3の会話部分がおすすめです。全文の書き取りと音読は時間がかかりますが、必ず力がつきます。ディクテーションをする意味は単にリスニング力の向上だけではありません。学習者を見ていると、ディクテーションは単に耳の問題と思っているふしがあります。
しかし、ディクテーションは音が聞こえるだけでなく、文法的にきちんと理解しているかを確認することができます。自分が聞き取りにくいところは、確かに弱く言われているところかもしれませんが、文法的に理解していれば、補えられることも多いのです。

例えば、How did your presentation go? これはHow / presentation / goだけが聞こえ、did yourは弱くつながって聞こえます。でも、最後の動詞がgoという原形であれば、be動詞は絶対にきません。
be動詞であったら、How was your presentation?となり、動詞の原形であるgoはつきません。
goなら疑問詞の後にdidがくることがわかります。こうして文法知識を動員してリスニングの助けとすることを体得してください。ディクテーションと意味の確認が終わったら、覚えるぐらいまで音読です。英語らしくリズムよく音読しましょう。
そして日本語を英語に直して口に出して話す練習です。覚えやすくするためにスクリプト通りではなく、場面を自分の身の回りのことに置き換えてみるといいでしょう。

これと平行して自分の身の回りのことを実際に英語で表現してみましょう。独り言を言ってもいいですが、電車内などでそれができない場合は英語でメモを書くことです。通勤途中でも、メモ帳に書きとめる、あるいはスマホなどのメモ機能を使って、気づいたことをどんどん英語にしていきましょう。
わからなければ、辞書を使い、また、ネット上で聞いてみるのもいいでしょう。iPhone(iOS 8以降)をお持ちなら、Siriに口述筆記をさせることができます。これなら、話す練習、書く練習が同時に出来て一石二鳥です。Siriがあなたの英語を 聞き取ってくれるか試してみてください。

    英語を話せるようになりたい人のための処方箋【第3回】

    仕事関連の用語や表現を増やしたいということであれば、英語を主言語とする国の関連業種サイトをチェックするといいでしょう。関連業種ということで内容が わかりやすいということと、自分の仕事内容を英語で説明するときのヒントになる表現を見つけることができます。これは使えると思う表現に出会ったら、メモ しておき、声に出して言ってみましょう。

    音によるインプットがもっとほしい場合は、 CNN Student Newsがおすすめです。もともとはアメリカの中高生向けにCNN Newsを編集したものでスクリプトもネットで手に入ります。1日1回の配信で長さも10分程度と手頃です。
    また日頃の話題づくりとして、映画を見たり、 本を読んだりすることをおすすめしますが、時間がなければ映画やベストセラー本のあらすじ (plot)や批評(review)だけでも英語で読んでおくのがいいでしょう。
    今はネットでいくらでも情報が得られます。映画のtrailer(予告編)だけでも見ておけば、ちょっとした話題に入っていくことができます。そして、忘れずに原題を調べておくようにしましょう。原題と邦題との違いもひとつの話題になります。

    (学校法人産業能率大学 経営学部 准教授 大橋 眞紀子)


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