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【事例紹介】三菱重工業株式会社 通信研修グループ学習のすすめ 自律と協働による人間力・組織力向上に向けた取り組み

同社原動機事業本部の組織風土改革に取り組んでいる総務部の石井文子氏。
社員の「自律と協働」を目指し、職場のインフォーマル・コミュニティの形成を推進しています。グループ学習がコミュニティ形成の有効な手段となり得るのかどうか。新たな取り組みに挑戦している石井氏にお話を伺いました。

    三菱重工業株式会社 原動機事業本部 総務部 石井 文子氏

    原動機事業本部 総務部 石井 文子氏


    プロフィール

    当社原動機事業本部では5年前から、自律と協働による人間力と組織力向上を目的とした“目指せ!笑む・英知・愛活動”を推進しています。
    活動名は三菱重工業の英語の略記(MHI)にちなんでいます。この活動の中心はインフォーマル・コミュニティの形成を推進することにあります。
    具体的には、共通の問題意識を持ったメンバー同士が、部や課を超え主体的に集まる場や活動に対して組織が後押しするものです。顧客満足や従業員満足、社会貢献など、日常業務から少し離れたテーマを担っていますが、その中の一つに「Women’s Work Life Balance(以下2WLB)チーム」があります。

      目的・背景

      私は、そのチームの世話役として、日頃から活動の進め方やコミュニティのあり方、チーム活動の拡充について検討してまいりました。そんな折です。産業能率大学さんから“グループ学習”のお話を伺い、試行的にチーム活動に取り入れてみてはどうかと思い立ちました。

      グループ学習は、受講者一人ひとりの主体的な取り組み姿勢とともに、メンバーとの対話を通じた問題の共有や解決に向けたアイデア出しなど、協働作業の充実度が学習の質を左右します。社員の「自律と協働」を目指す同社の取り組みに、グループ学習は一つの選択肢となったわけです。

      学習コースのご紹介

      私たち2WLBチームのミッションは、「女性ならではの視点や感覚を自分たちの職場生活に活かし、モチベーションをアップするための『環境と意識』の改革を実行すること」です。
      そのためにはまず私たち自身が変わっていく必要があると思いました。それは、考え方であったり、スキルや知識面であったり、ワンランクアップの自分を目指すということになるでしょうか。

      そこで、私たちが選択したコースは、『仕事Styleアップ~仕事のON/OFFが人生に磨きをかける!』です。このコースは、ONタイムの仕事力を高めるためだけでなく、OFFタイムの充実にも学習の領域が広がっており、さまざまな分野を学べる点が魅力的でした。
      また、コースの対象としている層が、バリバリ仕事をこなして管理職を目指すような、いわゆる“キャリアウーマン”ではなく、現状よりちょっと頑張る、ちょっと上を目指す“ちょいキャリ”の女性たちをターゲットにしているという点が共感できました(笑)。

      本コースは、産業能率大学の女性スタッフによるプロジェクトが企画・制作した通信研修です。同社の選択理由にもありましたように、仕事の「ON」と「OFF」の両面から自分自身に磨きをかける内容で、非常に幅広いテーマを取り上げているコースです。
      それでいて、女性スタッフならではの視点でテキスト構成やデザインを考えておりますので、とても読みやすくコンパクトにまとまっています。また、テキスト教材の中に、学習者への問いかけやチェックリストが多く用意されており、グループ学習でメンバーが集った際の学習テーマとすることもできます。

      今回、グループ学習は初めての試みだったので、2WLBチームメンバーにこだわらず行動力があって好奇心旺盛な本社地区の女性に声をかけました。
      通信研修というと、過去に“修了できなかった”という苦い経験があるメンバーもいましたが、“自分ひとりではない”という思いが後押ししてくれ、6名のメンバーで学習をスタートさせました。

        三菱重工流 グループ学習のすすめ方 学習風景

        まず、初会合では、各自テキストに目を通したうえで、それぞれ個人目標を持ち寄り、グループの共通目標を定めました。初対面のメンバーもいる中、抱える課題や目指すべき目標もそれぞれ違います。その中で共通の“あるべき姿”を設定するには少々苦労しました。
        また、無理のない学習スケジュールを立てたうえで、会合(対話場面)の日程も予め決めることで確実に実施できるようにしました。そして、会合のファシリテーターも一人で担うのではなく、各回2名を立て、メンバー全員が経験できるようにしました。結果的に負担も軽減され、ファシリテーターの勉強の場にもなった気がします。

        三菱重工流 グループ学習のすすめ方 全体の構成

        グループ学習を進めるうえで、ポイントとなる一つが、「スケジュール管理」です。
        通信研修は学習期間(受講期間)が定まっているため、グループ内のスケジュール管理を必然的に機能させるメリットがあります。同社のようにメンバー自身が納得のいく学習スケジュールを設定することが、脱落者を出さない秘訣でしょう。
        また、対話場面でどのようなテーマを取り扱うかは、グループ学習の目的やコース特性によって変わってきます。コースによっては、唯一の正解のない問い、例えば、自分の職務に置き換えた場合の課題などもあるので、それらを話題提供として皆で検討してみるのもよいでしょう。

        そして、最も重要なのが、「共通目標の設定」です。主体的に集まったメンバーであるとはいえ、学習する目的や背景はそれぞれ違いがあるはずです。
        そこで、学習後のグループのあるべき姿を具現化できるような共通目標を設定できるとグループ内の意思統一が図られ、より質の高い学習とすることができます。

        グループ学習の効果

        とにかく“楽しく学べた”ということではないでしょうか。
        自分ひとりでテキスト学習をしているときには、目に留まらなかったような事柄でも仲間と学ぶことによって、多様な面から深く考えることができました。また、自分が直面している課題の解決方法を皆からアイデアをもらったり、今まで見過ごしていた問題に気づいたり、多くの学びがありました。楽しく学習ができると、次への学習意欲も生まれてくるのですね。部下の指導場面で取り入れていきたいと語っているメンバーもいました。
        また、メンバーの積極的な参画意欲と行動によって、グループ学習はより良いコミュニティとなり得るということも実感できたかと思います。

        グループ学習の効果

        今後の展開

        弊社の“目指せ!笑む・英知・愛活動”は、年に一度、チーム活動の成果報告会を開いています。
        そこで、今回のグループ学習の活動報告をさせていただいたのですが、驚いたことに、報告会の参加者や幹部から、非常に高く評価されたのです。その理由は、通信研修を活用したユニークさと、それをグループで学習し、職場の課題形成に役立てているという点のようです。 

        実験的試みとしてグループ学習に取り組みましたが、事務局としても予想以上の効果が出たと思います。今後は、この取り組みを“目指せ!笑む・英知・愛活動”の中で横展開するための方法を考えていきたいと思っています。事業所が全国に点在し、しかもメンバーの意欲にもバラツキがある中で、どのように進めると効果的か試行錯誤の検討が始まっています。

        グループ学習による学びの“面白さ”“楽しさ”に気づいたMHIの学習者の皆さん。
        メンバーそれぞれが主体的に取り組む中で、知的好奇心を育み、職場の課題形成への原動力となっているようです。組織風土改革は時間軸の長い根気のいる取り組みです。グループ学習のような“草の根的活動”を地道に広げていくことで一つのあるべき姿が実現されるのかもしれません。


        メンバーの声

        ※本コラムに関しますご意見・ご感想はこちらまでお寄せください。

        ご参考:学習コースのご紹介

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