『工程直視』は、コスト分析対象を決定する際の重要なキーワードです。工程には、その企業のQCDSに関するすべての考え方が凝縮されており、徹底的かつ多面的に分析する必要があります。その上で、一つ外側、さらに全体の姿を見ます。単に自分のセクションの最適化だけを考えず、最終的には全体を見て部分との関係を追求していきます。そして、機構の改善、根本的な自動化についての構想の検討という順序になります。
コストダウン余地を探っていくには、具体的な現象を抽象化して発想を拡げる『具象から抽象へ』の方策、全体から見て部分の最適化をはかっていく『大略から詳細へ』の方策が重要です。
具象の中身や大略から詳細へ観点を移していく際の着想は玉石混交しているのが普通で、事実、問題、要求、制約、着想をきっちり層別してかからなければなりません。
余地分析、可能性分析・実施方策検討のステップは下記のとおりです。