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【“攻め”のダイバーシティを推進する:企業事例】 多様な働き方を推奨するオフィス(ヤフー株式会社様) 【前編】

これからの職場には、年齢や性別はもとより、雇用形態や就業形態の違い、異なる国籍や価値観など、さまざまなバックボーンを持った人材が協働し、成果を上げていくことが求められます。
しかしながら、多様な人材がイキイキと働けるような職場環境の整備には、まだまだ課題を抱えている組織も多いのではないでしょうか。

2016年11月14日に行われたSANNOフォーラム「多様な人材がイキイキ働ける職場とは?(はたらく未来研究所共催)」では、ヤフー株式会社のコーポレート統括本部 人財開発本部長 斎藤 由希子様をお招きし、同社における女性活躍推進をはじめとしたさまざまな取り組みや、全ての従業員がポジティブに働くためにはどうしたらよいかなど、多様な人材がイキイキと働ける職場づくりについてお話しいただきました。

    ヤフー株式会社 コーポレート統括本部 人財開発本部長 斎藤由希子氏

    ヤフー株式会社 コーポレート統括本部 人財開発本部長       斎藤 由希子氏

    オフィス移転を機に「働き方のリズム」を変える

    当社は2016年10月に、六本木から赤坂の「東京ガーデンテラス紀尾井町」に移転しましたが、新しいオフィスづくりにあたっては、「働き方のリズムを変える」という目的を持って取り組みました。

    この背景には、2007年にアメリカで初代iPhoneが発売され、その後わずか10年足らずで、インターネットといえばスマートフォン、という時代を迎え、インターネットを取り巻く環境がどんどん変わっていったことがあります。

    当社は、iPhoneの発売と同じ2007年に六本木に移転したのですが、それ以来10年弱、同じ働き方(PCの時代に合った働き方)をしてきました。やはりインターネットのサービスを創る会社ですから、その時代に求められるサービスにあった働き方をしないと、なかなか良い発想が出ないだろう、働き方をスマートフォンの時代に合わせて変えなければならない、という考えでオフィス移転に取り組みました。

    働き方のリズムを変える

    情報の交差点をつくり、「新結合」を生み出す

    オフィス移転に際してのキーワードは、「新結合」というものです。この「新結合」という言葉には、イノベーションを生み出すために、従業員がオフィスで交流する機会を増やそうという考えが込められています。
    従来のような、縦割の組織で集まって、オフィシャルで会議をするような働き方ではなく、組織横断で物事をスピーディに進め、現場でいろいろな知恵を結集し、より早くより良いものが創れる。そのために、対話が増えるようなオフィス環境にしたいということです。

    具体的な取り組みを2つご紹介します。

    「新結合」を生み出す取り組み(その1) フリーアドレス

    1つ目の取り組みは、机をジグザグに並べたフリーアドレスの職場です。新オフィスには約5,700人が入っていますが、研究員も含めて全員フリーアドレスです。

    机をジグザグに並べたフリーアドレス

    導入にあたっては、かなりの反発がありました。「狂気の沙汰だ」「人事は何を考えているんだ」「生産性が上がるわけがない」といったような声がたくさん寄せられました。

    しかし、私たちは情報の交差点をどんどん増やして、例えば営業の人と研究員が話したときにどんなものが生まれるか、という効果を求めているわけですから、目的をしっかりと伝えて、説得をして回りました。

      現場にもチェンジリーダーという担当を設置して、フリーアドレスの理解が深まるような取り組みも行い、1年以上のトライアルを経て、ようやく導入に至ることができました。

      導入後に調査をすると、現在も多少の不満の声はあるものの、コミュニケーション量が2倍に増えたという結果も出てきました。実際に私も歩いてみると、思いがけない人に会って、「あの件はどうでした?」と気軽に声をかけられるなど、たくさんの種類の会話が生まれることに気づきます。それこそが、このフリーアドレスのねらいであって、そこから新しいアイデアやサービスというのが生まれていけばと考えています。

      「新結合」を生み出す取り組み(その2) コワーキングスペース

      もう1つ、新しい取り組みとして行ったのが、コワーキングスペース「LODGE」の設置です。

      オフィスは5階から24階までになるのですが、ちょうど真ん中あたりの17階をオープンスペースとしています。ここは社員だけではなく、社外の人も自由に出入りできるようになっていて、身分証明書をご提示いただくことで、1日好きな時間いていいようなスペースになっています。
      このねらいは、社内の人だけではなく、社外の人とも情報の接点をつくり、新しい技術や情報について、face to faceで会話ができる機会を創りたいというものです。

        コワーキングスペースLODGE

        ここから先の10年、テクノロジーの進化と、グローバル化で働き方は大きく変わってくるのではないかと思います。深夜や早朝の会議が当たり前になると、9時から17時の間に会社で仕事をする、という画一的な働き方だけでは、どうしてもカバー仕切れない部分が出てきます。社員によっては、育児や介護で自宅から出づらいときもあるでしょう。
        そして、その対応のために自宅で仕事をするようになると、今度は何のために会社へ来るのか、という点が課題として出てくるのではないでしょうか。実際当社では、月に2日間だった「どこでもオフィス」(在宅勤務制度)を、この10月から5日間に拡充しています。

        この課題の答えとして据えているものが、「新結合」です。自宅にいるよりも会社に行ったほうがいろいろな人に会えるし、さまざまな情報を得ることができる、イノベーションを生み出せるから会社に行く、ということが新しい会社の場のあり方なのではないかと考えています。

        従業員が幸せを感じる会社にしたい

        オフィス移転を機に、利益の追求だけではなく、従業員が幸せを感じられるような会社にしたいと、改めて考えました。

        従業員の幸せのためには、まずは基本的な欲求である安全・安心が大前提です。しかし、加えて大切なことは、一人ひとりの才能と情熱が解き放たれる仕事、自分のやりたいことを自身で判断して、責任感を持って当事者意識で進めていく仕事ができる環境ではないかと思います。従業員が幸せを感じる仕事こそが、結果としてイノベーションを生み出し、世の中に貢献できるのではないかということです。

        オフィス移転は、この実現に向けて働き方を変えるための大きなチャンスだったというわけです。ご紹介したオフィス空間に関しての取り組みもそうですが、これまで以上に、人事施策にも注力し、制度についても変えて参りました。


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