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~組織内コミュニケーションをデザインする~組織の中の「対話」の場づくり

「組織が大切にする理念や価値観、行動規範を社員に浸透させる上で、どのようなアプローチがあるのか」

「当社は部門間の縦割り意識が強く、部門間の風通しが悪い。部門間コミュニケーションを促進するにはどのような方法があるのか」

「当社の中期経営ビジョンが社員に十分理解されていない。どうしたら社員の理解を促進することができるのか」

「組織の中が何となくギスギスしていて、社内の雰囲気が暗い。もっと、社員相互のコミュニケーションを促進し、組織を活性化したいのだが、どうしたらよいか」

「数年前、文化・風土の異なる会社同士で合併したのだが、なかなか社員の融合が促進されない。チームビルディングを促したいのだが、何かよい方法はないか」

近年、さまざまな企業の人材育成・組織開発担当者様から、こうしたご相談を頂くことが多くなってきました。どれも組織の中のコミュニケーションをめぐる課題です。
こうした課題は、「組織内コミュニケーション」という、われわれの目には見えにくい現象を対象としているため、課題解決に向け、確固とした処方箋が出しにくいものでもあります。

このコラムでは数回にわたり、こうした組織の中のコミュニケーションをめぐる課題に対し、どういった解決のアプローチがあるのかについて、特に、近年注目が集まっている「対話」というコミュニケーションのあり方を中心に考えていきたいと思います。

    【第1回】組織の中のコミュニケーションをめぐる課題

    組織の理念浸透をいかに進めていくべきか?
    -冊子を作り、唱和をし、トップの講演会を開いたが・・・

    冒頭、いくつか、組織の中のコミュニケーションをめぐる課題を挙げました。
    中でも、「組織の理念浸透をいかに進めていくべきか」は、最近特にご相談を頂くことの多い課題です。
    近年、企業のグローバル化が加速しており、組織が大切にする理念や価値観、行動規範をグローバルレベルで共有・浸透させていく必要性が高まっていることが背景の1つとして挙げられます。

    では、この課題を解決する上で、どのような施策が考えられるでしょうか?
    多くの企業が取り組む代表的な施策として、以下のようなものが挙げられます。

    ・組織の理念や価値観、行動規範を解説した冊子を作成し、それを社員に配布する
    ・組織のトップが全社員に対し、組織の理念や価値観、行動規範の内容や意味について講演する
    ・組織の理念や価値観、行動規範を明文化し、毎朝、職場で唱和する


    しかし、本当にこうした施策だけで、組織の理念浸透は促進されるのでしょうか?

    「情報を効率的に移動させる」というコミュニケーション前提

    「冊子を配布する」
    「トップが講演する」
    「皆で行動規範を唱和する」

    いずれも、組織の大切にする理念や価値観、行動規範の内容や意味を社員に伝えることを目的としたコミュニケーション施策です。
    実はこれらの施策には、ある共通の前提があります。それは、コミュニケーションを、「情報の送り手」から「情報の受け手」に対する「情報の効率的な移動」(中原・長岡,2009)として捉えているという点です。

    たとえば、「組織の理念や価値観、行動規範を解説した冊子を作成し、それを社員に配布する」という方法について考えてみましょう。
    この方法を抽象的に表現するならば、「情報の送り手(冊子の作成者)」が、「情報の受け手である社員」に対し、「冊子」というメディアを通して、自社の理念や価値観に関する情報を効率的に移動させる行為であると言うことができます。
    同様に、「トップの講演会」という方法も、「情報の送り手である組織のトップ」が、「情報の受け手である社員」に対し、「講演会」という場を通して、自社の理念や価値観に関する情報を効率的に移動させる行為であると捉えることができます。

    しかし、こうした「情報を効率的に移動させる」ことを前提とした施策だけで、本当に、「組織の大切にする理念や価値観」の浸透が実現できるのでしょうか?

    何をもって「浸透した」と言えるのか?

    そもそも、何をもって、「組織の大切にする理念や価値観が浸透している」と言えるのか、については、なかなか一概には規定しにくいものです。
    組織の理念や価値観、行動規範を解説した冊子を全社員が読んだ状態を「浸透した」状態と捉えるのと、一人ひとりの社員が組織の理念や価値観の意味について、自分なりの解釈や言葉で語ることができる状態を「浸透した」状態と捉えるのとでは、随分「浸透」の程度や状態は異なります。
    「浸透した」程度や状態をどのようなものとして規定するか、についてはいろいろと議論の余地があり、また、社員に対するコミュニケーションのやり方にも違いがありそうです。

    次回は、引き続き、「組織の理念浸透をいかに進めていくべきか」という課題を題材に、コミュニケーションを「情報の効率的な移動」として捉える考え方とは異なる、別のコミュニケーション観について考えていきたいと思います。

    参考文献中原淳・長岡健(2009)『ダイアローグ 対話する組織』ダイヤモンド社

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