消費生活アドバイザー 2019年度学習のコツまとめvol.4「2019年度試験の振り返りとこれから」

竹内 夏奈

資格講習会講師が伝える学習方法

消費生活アドバイザー 竹内 夏奈

学校法人産業能率大学総合研究所
資格講習会講師


本年度の消費生活アドバイザー試験も2次試験が終わり、合格発表を待つところとなりました。受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。

今回は、
① 試験に合格したら今後どのように資格を活かしていくのか、
② 来年度再チャレンジする方は今の時期何ができるのか、
の2つについてお伝えします。

消費生活アドバイザー試験に合格したら

この資格は学習範囲が広く、論文や面接まであるため、多くの方がかなりの時間を費やして合格に至っているのではないかと思います。それだけに、仕事で活用するだけではもったいないでしょう。ぜひ、ご自身のスキルアップのため、人的ネットワークを広げるために積極的に行動してほしいと思います。

まずはスキルアップということで、この試験で学習したことをきっかけに、ご自身の関心がある分野を見つけてはいかがでしょうか。試験では消費者問題から経済・法律そして衣食住、さらには環境問題など広く浅く学習しました。こうしたオールラウンドな知識をベースに、さらに理解を深めたい分野の情報収集をしたり、学習の機会を得たりすることでより知識を深めることができるでしょう。地域によっては、自治体や消費者団体が消費者関連の講座を開いていることがありますし、社会人向けの大学院でも消費者関連の知識を体系的に学べるところができつつあります。

そして、人的ネットワークの広がりについてですが、実は私自身、この資格を取得してから交流の場が一気に広がり、年代や業種の異なる方たちとたくさん知り合うことができました。資格を取得されたら、ぜひ近くで活動している有資格者の集まりの場を探してみてください。いろいろな企業の消費者対応関連部門の方や、消費生活センターの相談員の方、その他これまで出会うことがなかった方たちとの交流は、自身の組織内に留まっていたのでは得られない貴重な気づきを与えてくれるきっかけとなります。また、勉強会や社会貢献活動、懇親会といった場に参加することで、これまでとは違ったプライベートの充実も期待できることでしょう。

1次試験から再チャレンジされる方へ

本年度は、台風の影響を受けた1次試験となりました。やむを得ず受験を断念せざるを得なかった方もいらっしゃったのではないでしょうか。また、合格まであと一歩という方は本当に残念でした。消費生活アドバイザー試験は、数年かけて合格される方もいらっしゃいます。ぜひ気を取り直し、来年度の試験に向けて再チャレンジしてみませんか。

再チャレンジをする場合、まずは本年度の試験を振り返ることが大切です。(一財)日本産業協会のホームページには1次試験の解答が公表されています。自己採点をして、合格ラインの正答率65%まであと何点必要だったのかを確認してください。そして、時限ごとの点数も割り出して、苦手な分野を明確にしましょう。また、ご自身がどのような学習をしてきたのか、テキストや過去問題集、ノートを見返してみてください。このように試験結果の分析と学習時間および学習方法を振り返ったら、次は合格に至らなかった原因を考えます。そもそも学習時間が足りなかった、特定の科目の理解が足りなかった、新たな出題形式に戸惑ってしまったなど、さまざまかと思います。そうした原因を克服する方法を検討し、来年度の試験に向けた学習を少しずつスタートさせましょう。


この記事は、雑誌「消費と生活1・2月号に掲載されています。( 公式Webサイト )」