セミナーレポート 「オンラインセミナー アサーティブ・コミュニケーション」

セミナーレポート 人気セミナー「オンラインセミナー アサーティブコミュニケーション」の内容とは?セミナーレポート 人気セミナー「アサーティブコミュニケーション」の内容とは?

本学では、「オンラインセミナー アサーティブ・コミュニケーション」を開講しています。今回は、実際に行われたオンラインセミナーをレポート!

セミナーがどのように進められるのか、オンラインにおけるPOINT、登壇講師がオンラインセミナーを行う際に意識していることなどをご紹介します。

担当講師

井出久美

学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 技術経営&コミュニケーション研究センター 研究員
井出久美

プロフィールの詳細はこちらから

(オンラインセミナー)アサーティブ・コミュニケーション について

皆さんも「言いたいことがうまく言えたら、こんなにイヤな思いをしなくて済むのに。」と思ったことはありませんか?
「アサーティブ・コミュニケーション」は、「自分と相手は対等」という姿勢で、お互いに感情的にならず、主張を理解しあい、調整するコミュニケーション法です。
一方的に主張するものでも、相手を打ち負かすものでもないため、控えめなコミュニケーションスタイルの方にとっても、実践しやすい方法です。

セミナー内容のご紹介

この講座では、「アサーティブ・コミュニケーション」について、基本的な考え方の理解とロールプレイング演習による実践を通じて、スキルの習得を図ります。
「アサーティブ・コミュニケーション」の実践方法として、セリフづくりのステップとしてよく知られている「DESC法」に「自他尊重」の考え方を強化した、「IU-DESC法」をご紹介します。ここでしか学べないオリジナルな実践方法です。
特に「言いにくいこと」を上手く言えるようになりたい方におすすめのセミナーです。

■実際に行われたセミナーをリポート!  

【1.オリエンテーション】
 セミナーのはじめに、オンライン研修のご経験等や、事前課題の取り組み状況をお伺いしながら、初めての方でも安心して取り組んでいただけるよう、ガイドさせていただきました。
また、事前課題の「アサーティブ度チェック」の結果を「投票」(アンケート回答)していただき、今回の受講者の皆さんの傾向を全体で共有しました。

【2.自己紹介 ~私にとっての「言いにくい〇〇」~】
 受講者の皆さんにとって、「言いにくい内容と相手」を思い出していただき、グループ内で共有していただきました。自分にとって「言いにくい」場面を思い出すことで、改めて自己表現の癖や課題にも向き合うことができたようです。

【3.アサーティブ・コミュニケーションの基本】
 そもそも、「アサーティブ・コミュニケーションとは何なのか。」という基本的な知識をベースに「理想とするコミュニケーションの状態」のイメージを描いていただきました。
また、「認知バイアス(物の見方・考え方の癖)」を始めとしたアサーティブになれない根本原因について、各自で検討していただきました。皆さんそれぞれにアサーティブに自己表現できない根本原因について検討していただきました。

【4.アサーティブ・コミュニケーションの実践】
 アサーティブ・コミュニケーション実践のポイントである「IU-DESC法」、I(アイ)メッセージ、質問・発問、共通の目的について共有した上で、今回は、「高圧的な上司から急な資料作りを頼まれたが、できれば断りたい」ケースで、ロールプレイング演習を行いました。
ブレークアウトルームでのロープレを巡回いたしましたが、皆さんそれぞれが、自分の状況を一生懸命説明したり、質問・発問したり、代替案を提示したり等と、アサーティブに両者の言い分を調整しようとする姿が見られました。
演習の感想として、「自分の表現力を再確認できた。自己表現が普段からできていないことがわかった。」「“IU-DESC法”を学び、よりアサーティブな考え方が出来ると思いました。」という声がありました。

【5.全体シェア・まとめ】
 最後は、「これからの私への応援メッセージ」として、自分自身への励ましや決意のメッセージを紙に大きく書いて、画面上で共有しました。
みなさんの前向きで力強い言葉に、講師の私まで大いに励まされました!

■担当講師に聞く!このセミナーのPOINT

――Q.オンラインセミナーでしたが、登壇された感想はいかがでしょうか?

今回、オンラインセミナーの受講が初体験の方が大半でしたが、皆さん、すぐに慣れてくださいました。
後半には、zoomのブレークアウトセッション機能で、アサーティブなコミュニケーションのロールプレイング演習を行いました。自分の「NO」という状況をI(アイ)メッセージで伝えたり、質問・発問、代替案を出すなど、アサーティブな関わりの練習をしていただくものでしたが、こうしたセミナーが初体験とおっしゃっていた方も、オンラインでも戸惑うことなくロールプレイング演習を進めていただきました。
星子講師

――Q.特にオンラインでセミナーを実施する上で、事前に工夫した点や研修中に特に意識した点は?

オンラインでのセミナーということで、工夫や意識をしたのは、以下3点です。
1.受講者の皆さんがオンラインであることで戸惑われないよう、最初にオンラインセミナーのご経験をお伺いし、フォローさせていただきました。
2.オンラインセミナーは通常のセミナーよりも画面を凝視したりすることで疲れやすいと言われておりますので、休憩を細めにとるスケジューリングにしました。
3.3時間30分という実施時間内での学習効果を考え、受講者の皆さんには、受講前にセルフチェックとロールプレイングの個人ワークに取り組んでいただきました。

――Q.セミナーをオンラインで実施することのメリットは?

 セミナーをオンラインで実施するメリットは、以下3点と考えます。
1.ネット環境やPCなどの受講環境を整えていただければ、職場でもご自宅でも気軽にご受講いただける点。
2.グループワークにおいては、制限時間内に、その場のメンバーの力を合わせて課題を達成することが求められるため、それぞれが持てる力を出し合おうという意識が高まる点
3.オンラインでは、リアルよりもはっきり言わないと相手に伝わらない状況になるため、自分の考えや意見を相手にきちんと届けようとする「アサーティブ・コミュニケーション」の第1歩にもなる。
星子講師

――Q.講師として、このオンラインセミナーのお薦めのポイントは?

 3時間30分のセミナーでありながら、①アサーティブ・コミュニケーションの基本的理解、②アサーティブになれない根本原因の検討、③アサーティブ・コミュニケーションのセリフづくり「IU-DESC法」の実践、の3点ができるところがお薦めポイントです。
オンラインで半日のセミナーですので、ご多忙の方も、遠方の方も気軽にご参加いただけることと思います。自己表現が苦手な方には、ぜひご受講をお薦めします。
星子講師