セミナーレポート 「オンラインセミナー　オンライン型１ｏｎ１ミーティングスキル」2020/11/10

本学では、「オンラインセミナー　オンライン型１ｏｎ１ミーティングスキル」を開講しています。今回は、実際に行われたオンラインセミナーをレポート！
セミナーがどのように進められるのか、オンラインにおけるPOINT、登壇講師がオンラインセミナーを行う際に意識していることなどをご紹介します。

学校法人産業能率大学　総合研究所
経営管理研究所　人事・マネジメント研究センター
主幹研究員　野間健司

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在宅勤務のマネジメントが機能するか否かは、オンラインでの１ｏｎ１（１対１の）ミーティングスキルの質に大きく左右されます。
メンバーのモチベーションを高め、パフォーマンスを向上させるオンライン型１ｏｎ１ミーティングの必須スキルを１日間で効果的に学習して頂きます。

本セミナーの特長は、以下の３点です。
１．明日からすぐに実践できるオンライン１ｏｎ１ミーティングのスキルを習得出来ます
２．ペアワークを通じてオンライン１ｏｎ１ミーティングのスキルを体験出来ます
３．行動科学理論を活用した部下のモチベーション向上の技術が習得できます
セミナーの進行は、たくさんのペアワークが用意され、明日からすぐに実践できるオンライン型１ｏｎ１ミーティングスキルを身につけます。

【セッション１】在宅マネジメント成功の秘訣とは
他社事例を交えた１ｏｎ１ミーティングの導入目的の４類型と成功のためのポイントを講師が紹介しながら「質の高い在宅マネジメントを実現するためには何が必要か」をペアワーク、クラス討議を通じて考えていきました。

【セッション２】管理者に必須の“オンライン型１ｏｎ１ミーティングスキル”とは
リーダーに必須のコミュニケーションスキルの簡易診断を通じて日常のマネジメント行動を振り返るとともにご自身の課題を明確にしていただきました。
主体的な人材育成の中核スキルであるコーチングスキルについて再確認しました。
特に、部下の課題を明確にし、課題解決に向けての行動を創り出すための体系的な質問技術“ＧＲＡＤ質問”をペアワークを通じて相互研鑽しました。

＜ＧＲＡＤ質問＞
Ｇ（Ｇoal） …　課題／目標／ゴールを明確にさせるための質問
Ｒ（Ｒeality） …　問題を顕在化させ、課題を設定するための質問
Ａ（Ａpproach）…　ゴールに向かう達成方法を考えさせる質問
Ｄ（Ｄecision）…　行動する意思を創り出すための質問

【セッション３】オンライン型１ｏｎ１ミーティング体験演習
セミナーで学んだ　質問、傾聴、フィードバック、承認、対人理解のスキルを総動員しペアで１ｏｎ１のミーティング総合演習を行いました。
講師が代表者に“ＧＲＡＤ質問”を駆使したコーチングを実践し、総合演習前に成功のイメージを掴んでいただきました。
ペア演習シーンは、２つです。１つは、主に部下の日々の問題解決に活用される課題解決コーチング。もう１つは、部下のビジョンを明確にすることで、成長の動機づけや現在の仕事への意味づけを強化するビジョン・コーチングです。特にビジョン・コーチングは、普段、ビジョンを突き詰めて問う経験が少なく演習に戸惑いを感じる受講者もいましたが、演習後の感想では、とても面白く、部下との目標設定面談でさっそく活用したいという声もありました。

――Q.オンラインセミナーでしたが、登壇された感想はいかがでしょうか？

集合研修とは良い意味で違った雰囲気です。集合研修に比べ、他の受講者が気にならないことから、質問が非常に多いのが特徴的です。質問によって他の受講者の理解も促進されますし、講師としても受講者の問題解決が出来、やりがいを感じます。

オンライン研修は集合研修よりも集中しづらく、孤独感もあります。ブレイクアウトルームのワークを頻繁に行うことはもちろんですが、それ以外にも受講者に対して講師から質問を投げかけることでコミュニケーションの頻度を増やすようにしています。

コミュニケーション系の研修はペアワークが多く、コロナ過では心配される方も多いでしょう。その点、オンライン研修は安心して研修を受けられるのが最大のメリットです。
また受講生とのコミュニケーションをとりやすいため、集合研修以上に受講生との距離が近く、具体的なアドバイスがしやすいですね。

――Q.講師として、このオンラインセミナーのお薦めのポイントは？

リモートマネジメントにおいては、管理者には高質な１on１ミーティングのスキルが不可欠です。本研修は１o１ミーティングに最低限必要なスキルを１日で学べる内容になっています。１o１ミーティングの正しいスキルを身につけることで、メンバーのモチベーションアップとチームの業績向上に必ず役立ちます。