海外生活のヒント ~海外事情とそこで暮らす人々から学ぶ~

プロフィール

梅澤 華子(ウメザワ ハナコ)氏

Zhytomir Polytechnic State University (ウクライナ)法学部教授

  • 慶應義塾大学修士課程修了後、英国に大学院留学。
  • ロンドン大学政治経済学院(London School of Economics and Political Science)より国際関係学修士号、ケント大学(University of Kent at Canterbury)国際関係学博士号を取得。
  • 在スウェーデン日本国大使館専門調査員、国連大学研究員(ベルギーおよび日本)を経て、オランダ、日本、UAE、インドの大学にて教鞭を執る。
  • 2019年9月より現職。
梅澤 華子(うめざわ はなこ)

私は、2007年に英国で国際関係学博士号を取得して以来、国内外の大学、政府機関、国際機関など、さまざまな機関で、教育ならびに調査・研究を続けてきました。
これまで日本を含めて7カ国(英国、スウェーデン、ベルギー、オランダ、UAE、インド)での生活と勤務を経験してきました。1年間の大学院留学のために渡英した時点では、このような長期の海外生活を送ることになるとは想像すらしておりませんでした。
誰にとってもそうかと思いますが、成人後に海外に渡り、外国人として暮らすということは、日々が良くも悪くも発見の連続です。私の場合は、自身が「外国人」であることについて常に自覚的であることによって、そうした諸々への耐性をどうにか身に付けてきたように思います。
他方、国内で就労・生活する場合には、日本人であるにも関わらず、長年の外国人生活の後遺症というべきか、逆カルチャーショックのようなものまで経験することになります。

このような個人的感想めいた内容について、論文以外で文章を公表した経験のない拙い筆にて綴るのは、我ながら心許ないところですが、海外事情に関する皆様のご関心に何らかの形でお応えできれば幸いです。