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ベトナム・ハノイ市 学校マネジメント研修

プロフィール

学校法人産業能率大学 総合研究所
経営管理研究所 主幹研究員
グローバルマネジメント研究所 所員
内藤 英俊
Naito Hidetoshi

  • 所属・肩書は掲載当時のものです

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内藤 英俊氏

研修実施の背景

ハノイ市の公立学校の校長先生を対象にした教育プログラムに登壇

2019年3月29日から31日に、ベトナムのハノイにて、『ハノイ日本桜祭り』がハノイ市人民委員会主催、在ベトナム日本国大使館共催で開催されました。

桜祭りに関連した公式行事として、ハノイ市の公立学校の校長先生を対象にした教育プログラムが企画され、産業能率大学の内藤英俊研究員が研修を担当しました。

ベトナム ハノイ市 学校マネジメント

ハノイ市について

ベトナム社会主義共和国の北部に位置し、同国の首都です。

南部ホーチミン市に次ぐベトナム第2の都市で、政治と文化の都。人口は650万人。

ホーチミン市がベトナム経済の中心地である反面、ハノイはベトナムの政治・文化の中心地と言われています。

ベトナム ハノイ市

研修の対象者

  • 3月25日:第1回学校マネジメント研修 ハノイ市公立高校の校長先生 約150名
  • 3月26日:第2回学校マネジメント研修 ハノイ市小学校の校長先生 約150名
  • 3月27日:第3回学校マネジメント研修 ハノイ市公立中学校の校長先生 約150名
  • 3月28日:第4回学校マネジメント研修 ハノイ市幼稚園の園長先生 約150名

研修のねらい

  • 学校マネジメントの全体像を理解する。
  • 学校長としてのマネジメント能力を把握する。
  • 自校の特色の打ち出し方を理解する。

研修プログラム

1.学校マネジメントの概要

  • 教育システム
  • 〔演習〕学校の環境変化への対応
  • 学校長に期待される役割と行動
  • 〔演習〕自校における校長の役割
  • 学校マネジメントのプロセス

2.学校の状況把握と分析

  • 学校運営のシステム
  • 〔演習〕マネジメント診断

3.自校の特色づくり

  • 自校の特色の打ち出し方
  • 〔演習〕外部環境のとらえ方、内部環境のとらえ方
  • 〔演習〕自校の特色づくり

4.〔参考〕学校の経営機能

ベトナム ハノイ市 学校マネジメント
研修の様子

講師所感

研修にあたって、日本の教育システムの変化とマネジメント上の課題を紹介しました。

  1. 人口減に伴う学校の統廃合
  2. 地方分権に伴う自治体ごとの教育目標の設定
  3. 少子化に伴う子供の世代間交流の消失
  4. IT化に伴う今までと異なる教育手法の導入(例:反転学習、プログラミング学習)
  5. 知識移転から体験学習への転換

日本の教育現場で起きている課題について受講者は強い関心を示しました。

最初の討議テーマ「ベトナム社会の高齢化に伴う教育システムへの影響」は受講者にとって新鮮であり、驚きだったようです。
なぜなら、ほとんどの受講者はベトナムが高齢化しているという事実を知らなかったからです。
ベトナムは今まで、若い国であると認識されていましたが、世界銀行によると2016年にベトナムは高齢化社会※1に突入しました。
しかも、世界でもまれにみるスピードで高齢化が進展しており、2030~35年には高齢社会※2に突入すると言われています。

なお、今回の研修では小学校の校長先生がとても強い問題意識があるという印象を受けました。
ベトナムの小学校でも体験学習が導入され始めています。
それに対応できる教員の人材育成が課題となっており、その点に関するさまざまな質問を受け、活発な意見交換がなされました。

  • 1 国際連合によると、高齢化社会とは65歳以上の人口比率が7%を超えた社会のこと
  • 2 同、高齢社会とは14%を超えた社会のこと