【SANNOエグゼクティブマガジン】管理職が職場で進める働き方改革:働きやすい・休みやすい職場づくりのノウハウ・道具
金津 健治
学校法人産業能率大学 経営管理研究所 主席研究員
※筆者は主に、部門長向け部門構想策定研修、目標管理、人事評価定着化支援を実施。
※所属・肩書きは掲載当時のものです。
1.企業・職場で異なる働き方改革のニーズ
多くの企業・職場が、様々な働き方改革の取り組みを進めていますが、その取り組みの優先順位は、各企業・職場で異なるようです。私が捉えている主な企業・職場の働き方改革の主なニーズは、以下のとおりです。
- 自職場のワークライフバランス(WLB)度を点検し、働きやすく休みやすい職場を築くノウハウ・手法をおさえたい。
- 欠員者の業務カバーに備え、日ごろより業務等を共有化できるノウハウ・手法をおさえたい。
- 仕事の割り振りで職場の生産性を高めるために、メンバーがよりふさわしい仕事・目標・課題を担えるようにするノウハウ・手法をおさえたい。
- 職場メンバーの限られた資源を効果的・効率的に活用できるノウハウ・手法をおさえたい。
- 在宅勤務・出張等の職場特性等で、マネジャーとメンバーがすれ違うことを前提にしたコミュニケーションのノウハウ・手法をおさえたい。
- 休暇取得、労働時間に左右されることなく、自社の評価基準で働きぶりを公正に評価するノウハウ・手法をおさえたい 。
- 仕事のつらさ、むなしさを感じながらも、向き合い続けるための動機づけノウハウ・手法をおさえたい。
- 一時的には生産性を引き下げることにもなりうる人材育成を定例化し、効果的に進め、中期の視点で生産性を高めたい。
2.マネジャーが職場で取り組む働き方改革8つのノウハウと道具
そこで、上記のニーズに応えるため、私はコンサルティングの場面やマネジャー向けの研修で、各ニーズに対応するノウハウや道具とその活用の仕方をご案内しております。
- 働きやすい・休みやすい職場づくりのノウハウ・道具
- 欠員、不在時でも皆が情報を分かち合える共有化のノウハウ・道具
- 仕事・目標・課題の割り振りのノウハウ・道具
- マネジメントと仕事にメリハリをつけるノウハウ・道具
- 上下間のすれ違いをカバーするノウハウ・道具
- 公正な人事評価を実現するノウハウ・道具
- つらさ、むなしさを感じても仕事に向き合い続ける動機づけのノウハウ・道具
- 人材育成の基本をおさえるだけでなく仕組み化や集団指導等も取り入れた人を育てるノウハウ・道具
今回は、自職場のワークライフバランスの度合いを点検し、働きやすく休みやすい職場を築くノウハウを知りたいというニーズに応えて、「働きやすい・休みやすい職場づくりのノウハウ・道具」を紹介します。
3.「働きやすい・休みやすい職場づくりのノウハウ・道具」の概要
「働きやすい・休みやすい職場づくり」には、5つのノウハウ・手法があります。
今回は、私がこの中で最も有益だと捉えている「多能化マップ」の概要をご紹介します。
縦軸に担当業務、横軸にメンバーを記入します。次に各自の業務習熟度を◎:指導できる、〇:一通りできる、△:サポートが必要、-:未経験で、評価します。マップを見渡し「この人しかできない仕事(属人化業務)を見つけ、代行者を育て、属人化業務をなくしていくのです。
今回は「働きやすい・休みやすい職場づくりのノウハウ・道具」から、「多能化マップ」の概要をご紹介しましたが、各職場の状況に応じた働き方改革のニーズを捉え、対応に取り組まれることを願っています。
さらにノウハウを学び、管理職に勧めたい場合には、お気軽にお問合せください。
(e-mail: keiei@hj.sanno.ac.jp )
*1 「目標による管理-組織成果を高める運用法、職場水準に応じた展開法」金津健治著、経団連出版)
今回は「働きやすい・休みやすい職場づくりのノウハウ・道具」から、「多能化マップ」の概要をご紹介しましたが、各職場の状況に応じた働き方改革のニーズを捉え、対応に取り組まれることを願っています。
さらにノウハウを学び、管理職に勧めたい場合には、お気軽にお問合せください。
(e-mail: keiei@hj.sanno.ac.jp )
*1 「目標による管理-組織成果を高める運用法、職場水準に応じた展開法」金津健治著、経団連出版)