【インタビュー】1回目:通勤・外出時の職場との連絡とビジネスマナー

電⾞遅延にも備えるのが出勤時のマナー

まず就業時間が9時なのだから、9時に出社すれば良いと勘違いしている⽅がいますが、出勤時は、始業の10分〜15分前までには職場に⾏くということが原則。始業時間にはすぐ仕事が始められるという状態にしておくことが最低限のマナーです。
また会社によっては「新⼈は30分ぐらい前に会社に着くように」、「先輩や上司より絶対に遅く着いてはいけない」といった職場風⼟がある場合もありますので、職場の先輩や周りの⽅々によく聞いておくことが⼤切です。
また職場⼊室時には、「おはようございます。今⽇もよろしくお願いします」と、明るく元気に、必ず⾃分から、あいさつすること。これも⼤切なビジネスマナーです。通勤時間に電⾞が遅延してしまって遅刻しそうなときも連絡のマナーがあります。
万が⼀遅刻をしてしまうときは、必ず始業時間の10分前ぐらいまでには職場に電話を⼊れ、遅刻の理由とだいたい何時くらいには到着するという出社可能時刻を伝えます。5分くらいの遅刻ならいいだろうと勝⼿に判断して連絡をしないというのはビジネスマナー違反です。
また利⽤する公共交通機関が遅延した場合は、各交通機関から『遅延証明書』が発⾏されます。鉄道であればだいたい5分以上の遅れで改札や駅員さんからもらうことができます。バスの場合は遅延の判断や『遅延証明書』のもらい⽅はバス会社によって異なりますのでバスの運転⼿、もしくは営業所に問い合わせをしましょう。
いまはほとんどの交通機関のホームページでもダウンロードができるようになっていますので、急いでいる場合やもらい忘れてしまったときはインターネットを利⽤して必ず提出するようにしましょう。
遅刻して出社したときは当然、周りはもう始業しています。遅れた理由を細かく説明せずに、⼀⾔「遅れて申し訳ございませんでした」と上司や周りの⼈にあいさつをして、⾃分もすぐに仕事に取りかかります。
ほとんどの⼈が携帯やスマホを持ち歩いていますが、電池が⾜りなくて連絡ができなくなったということがないよう、必ず充電しておくことも社会⼈のマナーです。さらに、電池が切れて電話番号が分からなくなってしまうこともあるので、きちんと⾃分のメモや⼿帳に連絡先など必要な情報を書いておくのも、いざというときの準備としてとても⼤切なことです。
いうまでもないことですが、こうした遅刻の連絡は必ず電話で⾏い、メールやLINEなどは使⽤しません。台風や降雪、ゲリラ豪⾬などで悪天候のために交通機関がストップしてしまうこともあります。あらかじめ天気予報などをチェックしておくということもビジネスでは必要です。いつもと違う経路での出社⽅法などは必ず事前に確認しておき、当⽇はなるべく余裕を持って⾃宅を出るようにします。