【ダイバーシティ:通信研修受講者インタビュー】サービス介助⼠2級受験基礎講座の 受講を通して


東⽇本旅客鉄道株式会社にて60歳まで勤務し、その後シニア社員として株式会社JR東⽇本ステーションサービスに再就職。
現在は、東京⽀社研修センターの副所⻑として、若⼿社員の育成を担当。

受講したきっかけ

通信研修講座「サービス介助⼠2級」を受講したきっかけは2つあります。1つ目は、⺟がお世話になった介護施設の⽅々のお仕事ぶりに感銘を受けたことです。⺟は体調を崩した当時、気持ちが沈みがちになっていました。しかし、施設の⽅々が⼀⽣懸命になって⺟を受け⼊れ、ケアしていただ いたおかげで、笑顔を取り戻すことができたのです。⺟の笑顔のおかげで、私たち家族にも笑顔が戻りました。

2つ目は、体の動くうちに少しでも社会のお役に⽴ちたい、と考えているためです。
現在、介護関連の仕事に関しては、仕事がきつく賃⾦が低いため、働く⼈が少ないと聞きます。しかし、介護の仕事は、関わった⼈たちに対して笑顔をつくれる、本当に素晴らしい仕事だと思います。

⼩さな⼒かもしれませんが、私が介護の仕事をすることで、困っている⼈たちのお役に⽴つことができればと考えています。

学習の苦労

学習は、仕事が終わった後、主に⾃宅で取り組みました。⾃宅にはだいたい20時頃に帰りますが、その後21時から23時までを学習時間として、1⽇の学習ページ数を決め、毎⽇少しずつ進めました。⼀度の学習では⾝につかない内容もありましたので、⼟曜⽇と⽇曜⽇は主に予習と復習に費やしました。

特に記憶の維持に苦労しましたね。テキストは分かりやすく、興味も惹かれる内容でしたが、若い頃のように、⼀度読むだけではなかなか頭に⼊りませんでした。ノートに何度も書いて、少しずつ覚えていきました。
また、実技教習についても苦闘しました。産業能率⼤学が主催している教習に参加しましたが、20代や30代の若い⼈たちに交じると、私はどうしても他の⼈よりも時間がかかってしまうんですよね。あの時は冷や汗が出ました(笑)。

モチベーション維持の秘訣

このようにいろいろと苦労しましたので、本当にサービス介助⼠の資格が取れるのか、本当に介護の仕事ができるのか、と不安になることもありました。しかし、介護の仕事の素晴らしさ、⺟の笑顔、そして今後私が出会うかもしれないお客さまのことを考えると、⾃然に元気が出てきました。

加えて思ったことは、知識も技術も妥協してはいけない、ということです。例えば、試験の合格基準は60%以上ですが、お客さまにとってみたら、体はもちろん、⼼も託すわけですから、取った点数は全く関係ありません。必要なことはすべて⾝につけるという意気込みで、今の私にできることを、やり⽅を⼯夫して精⼀杯取り組ませていただきました。

これからの目標

現在の仕事は65歳の定年まで勤めさせていただく予定ですが、その後はできるだけ早く介護の仕事ができればと考えています。そのためには、60歳の今から、今回のサービス介助⼠だけでなく、他にも多くの関連知識を学び、⾝につけていきたいですね。

私が介護の仕事に携わることで実現したい目標は2つあります。1つ目は、⺟のように「施設に⼊ってよかった」「笑顔が増えた」と⾔ってもらえることです。2つ目は、私が施設の⽅々の対応に感動したように、「こんな素晴らしい仕事ならば私もやってみたい」と誰かに感じてもらえたら嬉しい ですね。

チャレンジすることに年齢は関係ありません。この2つを実現するために、⽇々少しずつでも前に進めるように頑張っていきたいです。