リーダーシップ「第8の習慣(R)」~いま、求められるリーダーシップとは?

7つの習慣(R)シリーズ・通信研修コース体系

フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社と産業能率大学で協働開発した「7つの習慣(R)シリーズ」の通信研修コース体系です。
コース名をクリックすると、コースの詳細内容をご確認いただけます。

プロローグ-連載にあたって

書籍『第8の習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、キングベアー出版)は、世界では3,000万部を超える大ロングセラーとなった『7つの習慣 成功には原則があった!』の続編ですが、その原著の副題は、『「効果」から「偉大へ」』となっています。

「効果性」とは、『7つの習慣』の中でキーワードとして登場する言葉で、その中では、「得たい結果を得続けること」と定義されていました。
それに対し「偉大さ」とは何でしょうか。
「偉大な人物」「偉大な記録」「偉大な功績」といった言い方をするように、ここでは “その人だけにしか成し得ない卓越したこと” といった意味で使われています。

「第8の習慣」は、うっかり忘れていた習慣をこれまでの「7つの習慣」につけ足す、というようなものではありません。「7つの習慣」に質的な深さを加え、具体的に活用し、Win-Win となる偉大な成果を得るための力となるものです。その中心となるテーマは、リーダーシップです。

「第8の習慣」とは「自分のボイス(内面の声)を自らが見出し、それぞれが自分のボイスを発見できるよう人を奮起させる習慣」です。

後ほど詳しくご紹介しますが、これは21世紀を生きるリーダーが、自ら主体的にリーダーシップを発揮して「現代の様々な課題を乗り越えるための1つの答え」を提供しようとするものです。

いま、求められるリーダー像は、明らかに変化してきています。
現代の知識労働者の時代の中で、リーダーに課せられているのは、単に部下を管理し、効率よく仕事をこなすことだけではありません。時代に即したリーダーとして、チームメンバーに対し、あるいは組織に対し、あるいは社会に対し、「独自の貢献」を果たしていくことが求められているのです。

ところが、現代のマネジメント手法には、人間を機械やモノのように管理していた時代のパラダイムが多く残っています。そのような古いパラダイムで管理されたチームメンバーはどのようになるでしょうか。おそらく、主体的に率先して行動することをためらう気持ちが大きくなるでしょう。「進むべき方向性は給料の高い、地位のある人が決めるのだから、自分たちはそのとおりにやっていればいい」と考えるかもしれません。
すると、リーダーたちも、ますます具体的な指示をメンバーに与え、いっそう管理を強化しなければならなくなります。そのため、メンバーが持つ本当の価値や潜在的な可能性に気づかず、メンバーの最も質の高い才能や資質、やる気を引き出せないままになるでしょう。権力を握る立場にある多くの人が、人間の本質についての正確な理解を持ち合わせていないのです。

その結果、プレッシャーは日に日に高まる一方の中で、私たちの個々の才能や潜在能力、そして心の底からのニーズなどを発揮できる機会は非常に少なくなり、技術革新・世界市場の成長などと相反するように、多くの人は自分の勤める組織の中で、やる気を失い、フラストレーションを抱え、将来への不安を募らせていくのです。

では、どうすればよいのでしょうか?

このような時代の中で、リーダーとしてどのように考え、どのようなスキルを持てば良いのか、そして何をすべきなのかをご紹介するのが、この「リーダーシップ『第8の習慣』」です。

「第8の習慣」「7つの習慣」の著者のスティーブン・R・コヴィー博士は、アメリカ合衆国の組織・リーダーシップの専門家で、イギリスの「エコノミスト」誌で「世界で最も大きな影響力を持つビジネス思想家」と評され、レーガン、ブッシュ、オバマと歴代の大統領の助言者でもあり、33人の国家元首に請われた実績もあるという著名な方ですが、惜しくも2012年7月に79年の生涯を閉じられました。

本コースは、「第8の習慣」の考え方に基づくリーダーシップやリーダーの役割行動の指針および実践方法を、テキストとDVD教材、セルフチェックシート(自己診断)、ワークシートリフィール(システム手帳のリフィールサイズのワークシート)でわかりやすく学び、リポートでチェックしていくコースです。

必要な内容はすべてコースの中で解説していますので、受講に際して『7つの習慣』の知識の有無にかかわらず、どなたでもご受講いただけます。

通信研修ですので、自宅や通勤途中の時間を利用して、じっくりとテキストを読み込み、深い気づきと理解を得て実践に移すことができます。

この通信研修に関連して、この連載では、「~才能を生かし、情熱に火をつける~リーダーシップ『第8の習慣』の概要を、カンタンにご紹介したいと思います。

※「第8の習慣」「7つの習慣」等は、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の登録商標です。