クライアントの声

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インタビュアー

産業能率大学 総合研究所
主幹研究員 内藤 英俊

内藤:
ゴックさんとの出会いを簡単に紹介させていただきます。初めてお目にかかったのは、2013年。ベトナム国家銀行の経営幹部として来日されたときです。私は、10日間のリーダーシップ&マネジメント研修の主査を務めました。研修内容は、「リーダーシップスキル」、「日本のマネジメント」、「問題解決」、「チェンジマネジメント」、「リーダーシップ開発と自己開発」です。どのテーマも最新の日本企業の事例を交えながら、討議中心で研修を進めました。このことは、ベトナム人受講生にとっては新鮮な学びになったようです。日本滞在中は、箱根観光にもお付き合いさせていただきましたが、私自身、ベトナムのことを理解するよい機会になりました。2014年には、私がベトナムへ赴き、現地でゴックさんと再会を果たし、その後、ゴックさんはアグリバンクに異動されましたが、産能大との繋がりをさらに強固なものにしていただきました。

今回、4年ぶりにアグリバンクのボードメンバーとして来日され、産能大の研修を受講いただいたことに、私自身、非常に嬉しく思います。このたびは、本当にありがとうございました。

ゴック氏:
私も本当に嬉しいです。
今回は、商業銀行における人事制度を学ぶために、アグリバンクのボードメンバーを代表し、人事チームを率いて再び来日しました。

    内藤:
    再び産能大に研修を依頼しようと思ったのはなぜですか。

    ゴック氏:
    2013年の研修で学んだ知識やスキルは実践的で、とても役立ちました。ベトナムに戻ってから、日々の仕事に生かすことができました。

    そのときの研修を通じて抱いた、産能大に対する印象は今でも残っています。産能大の先生方は、テーマに対する専門性は非常に高く、受講者に対してとても熱心で親切でした。ですから、産能大はとても良いパートナーだと感じたのです。

    私がアグリバンクのボードメンバーになってからも、機会があれば、私たちの幹部を産能大に連れてきたいと思っていました。産能大の研修内容とその方法を体験させたいと思っていたのです。

    内藤:
    ありがとうございます。
    今回の研修は、2日間のグループ演習型の研修と3日間の金融機関視察で構成された、アグリバンク向けのオーダーメードプログラムです。

    研修で特に重視した点は何ですか。

    ゴック氏:
    来日メンバーは、人事領域を担当する実務リーダーです。特に重要なのは、日本企業の経験値を学ぶことです。そして、それをアグリバンクの新しい給与制度の構築に生かすことが、今回の研修のねらいです。

      内藤:
      今回の研修を通じて、何を学んだのか。そして、それを持ち帰り、アグリバンクでどう生かしていきたいのか。その点についてお聞かせください。

      ゴック氏:
      今回は、限られた期間でしたが、その中でいろいろなことを学ぶことができたと思います。知識量はまだ少ないかもしれませんが、私たちにとって、本当に大きな学びになりました。

      例えば、日本の人事制度も変化してきており、まだ動いていると理解しています。

      人事制度では、年功序列型から、成果・結果・成績を重視しているということも理解できました。そして、私たちが視察した銀行では、すべて目標による管理が導入されていました。このようなことを理解できたことは、私たちにとって非常に役に立ちました。

      日本のように、目標による管理とKPIによる業績管理をミックスするというアイデアは、アグリバンクにとって非常に役立つと思います。

      もう1つ、私たちにとって、とても印象が深いことがあります。それは、日本の銀行では、教育に力を入れているということです。教育を継続することによって、人の成長を支援し、仕事の質を高めているのです。

        社員が努力して、良い結果が出るように、私も教育について考えていきたいと思います。
        この点は、本当にもっと学ぶ必要がありますし、努力を怠らないようにしなければいけません。

        内藤:
        ゴックさんと仕事をさせていただくと、いつも経営者として妥協のない厳しいご要望を賜ります。ゴックさんの要望とこちらでできることの間には、いつもギャップを感じます。大きなギャップであるがゆえに、そこをなんとか埋めたい、なんとかしたい、という思いに駆り立てられます。また、どうしたらその要望に近づくことができるのか、常に考えさせられます。今回、どこまでそのギャップを埋めることができたのかは分かりませんが、同じ思いを共有できたからこそ、最後まで諦めずにお互い協力できたのだと思います。