JMOOC「グローバルマネジメント(入門)」対面学習のご報告
JMOOC「グローバルマネジメント(入門)」対面学習のご報告
担当講師
内藤英俊(HIDETOSHI NAITO)
学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 主幹研究員
グローバルマネジメント研究所 所員
産業能率大学が講座提供しているJMOOC「グローバルマネジメント(入門)」の対面学習が、去る2016年2月27日に代官山キャンパスにて開催されました。
この対面学習は、2016年2月9日に開講したJMOOC「グローバルマネジメント(入門)」のオンライン講座を受講された方の中から希望者を募り、対面での学習、いわゆる講師と学習者が一同に会す“集合研修”として実施されたものです。
この対面学習は、2016年2月9日に開講したJMOOC「グローバルマネジメント(入門)」のオンライン講座を受講された方の中から希望者を募り、対面での学習、いわゆる講師と学習者が一同に会す“集合研修”として実施されたものです。
参加者は、JMOOCのオンライン講座で基礎的な知識学習を済ませた方たちです。この対面学習では、学んだ知識を『知っている』から『使える』レベルに引き上げることが目的となります。
冒頭、以下の目標が掲げられました
・グローバル環境下で多様な人々と協働するためのコミュニケーションの本質をつかむ。
・行動変容をもたらす『バーバルエクスチェンジ』の基本を身につける。
1.グローバル環境を楽しむ素地をつくる
オリエンテーションでは、多様なバックボーンと思考を持った人が集う学習の場を“グローバル環境下”に見立てるとともに、この場では、“思考”ではなく“話すこと”に重きを置くよう、講師からレクチャーがありました。
自己紹介に続いて、最初のワークは、主張の根拠や思いに裏付けられた、各自の学習テーマについて“マイフラッグ”を立てました。初めて会う人に対して、最初から相手に合わせようとするのではなく、始めに自らの考え、意見を発することが大切です。
自己紹介に続いて、最初のワークは、主張の根拠や思いに裏付けられた、各自の学習テーマについて“マイフラッグ”を立てました。初めて会う人に対して、最初から相手に合わせようとするのではなく、始めに自らの考え、意見を発することが大切です。
マイフラッグを立てた後に、相手を知るフェーズに入るわけですが、ここでは、相手の「見た目」にではなく「考え方」に関心を持つ、「合う」「合わない」で判断するのではなく「多様性」に注目することが秘訣となります。
この後、事前にアンケートに回答していただいていた、”グローバルマインド診断”のフィードバックがありました。
この後、事前にアンケートに回答していただいていた、”グローバルマインド診断”のフィードバックがありました。
診断結果を受け、自己の課題形成に役立てるとともに、今日の学習課題の設定にも盛り込むよう講師から話がありました。
2.グローバル環境の中で旗を立て・上り方を示す
グローバル環境下のビジネスでは、コミュニケーションによって相手の行動変容を促すことが求められます。そこで、重要となるコミュニケーションスキルが、[1]判断力、[2]共感力、[3]提案力、[4]リード力の4つで、“バーバルエクスチェンジ”と呼んでいます。バーバルエクスチェンジの頭文字をとって“VE”といいます。
この“VE”と行動変容の特徴をまとめたものが下表です。
この“VE”と行動変容の特徴をまとめたものが下表です。
対面学習では、この“VE”の考え方、スキルを使って、自分が直面している具体的な問題状況を一つ取り上げて、課題解決へのステップを学習していただきました。
以下に、当事者として「ありたい姿」や「問題解決の方向性」をリード力で考えてみるというワークの一部をご紹介します。
以下に、当事者として「ありたい姿」や「問題解決の方向性」をリード力で考えてみるというワークの一部をご紹介します。
グローバル企業としての成長を考えたい。
ビジネスパートナーを見つけたい。
プロジェクトの全体最適の解釈の違いに困っている。
上司に説明する資料作りの時間を減らしたい。
講師やメンバーとディスカッションすることによって、自身の内面に抱えていた問題を表出化させ、課題解決に向けたアウトプットのプロセスを学んでいただきました。
3.多様性の余韻を味わう
最後のセッションでは、グローバル環境における対人折衝のポイントを学んでいただきました。ここでは、コンテクスト(文脈)や価値観を無理に同じにしようとするのではなく、互いの差異を尊重しあいながらも、“自分らしさ”に磨きをかけていくことが重要とのレクチャーがありました。
最後のワークは、メンバー1人につき、カード2枚、良かった点、印象に残った点、改善点等のコメントを記入し、参加者へのおみやげとして手渡しました。
参加者からは以下のような感想をいただき、対面学習が無事終了しました。
最後のワークは、メンバー1人につき、カード2枚、良かった点、印象に残った点、改善点等のコメントを記入し、参加者へのおみやげとして手渡しました。
参加者からは以下のような感想をいただき、対面学習が無事終了しました。
・オンライン講座以上の理解ができた。 ・自分のかかえている問題について、先生と話をすることができて有益でした。
・日頃は会わないような異業種の方の話を聞けたのは良かったです。
・学んだ内容は、会社の会議で役立ちそうです。
・海外の子会社とのコミュニケーションに役立ちそう。
・新たな発見があり、参加して良かった。
対面学習プログラム
時間 | 内容 |
---|---|
13:30~14:55 | 1.グローバル環境を楽しむ素地をつくる ・オリエンテーション【レクチャー】 ・旗を立てる【個人ワーク】 ・共感力【レクチャー】 ・グローバルマインド診断【レクチャー】 ・わかりやすさの基本【レクチャー・個人ワーク・グループワーク】 |
15:05~16:05 | 2.グローバル環境の中で旗を立て・上り方を示す ・旗を立てる【レクチャー】 ・旗を立て・上り方を示す【グループワーク |
16:10~17:00 | 3.多様性の余韻を味わう ・おみやげづくり 【レクチャー】 ・チェックシートの記入【個人ワーク・グループワーク】 ・まとめと振り返り【レクチャー・グループワーク】 |