このサイトの使い方

よくある質問

お問い合わせ

資料請求リストを見る

申込カートを見る

講座を探す
全講座一覧
ジャンルから探す
目的から探す
受講の前に
特集
ご受講の感想
お申込案内
コラム
|
受講サポート

「やる気」を科学する(2)~「やる気のブレーキ」

ビジネスパーソンのための自分を変える新たな視点 第3回 人材開発プロデューサー・研修講師 最上雄太

目標は明確だと思う・・・だけど「やる気」がいま一つ上がらない・・

前回(第3回)では、脳の中には側座核という「やる気の脳」と呼ばれるやる気のアクセルのような部位があり、その部位はイメージの脳(前頭連合野)が密接に連携していて、『目的を明確にすればするほど(イメージが明確になればなるほど)、やる気のアクセルが踏み込まれ、目標達成に向け脳は自然と身体を動かしてしまう』ことをお伝えしました。

「なるほど、そのような脳の仕組みはよくわかった」

そう感じ、目標を明確にすることさまざま工夫してやってみたものの、それでもいま一つ上がらない、行動につながらない、続けられない・・・

「やる気」を生み出す脳の機能については、続きがあります。

    「やる気のブレーキ」となる脳の仕組みがある

    前回(第3回)もご紹介した人のやる気のメカニズムに詳しい大木教授は、「やる気の脳」は、イメージの脳である「前頭連合野」の他に、記憶や好き嫌いを司る「海馬と扁桃核」が大きく影響を与えていると語っています。

    記憶の脳と呼ばれている「海馬」は、いまやろうとしていることについて、過去同じようなチャレンジをしたときに、うまくいったか、いかなかったか、についてかなり明確に憶えています。私たちは、過去にうまくいったことは、もう一度やってみたいと思うものですし、反対に、過去にうまくいかなかったことは、もうやりたくないと思ってしまうものですね。それは、「海馬」という部分がしっかりと記憶しているのです。

    『「海馬」は記憶の脳・・・うまくいったかどうかを憶えている』

    そして、好き嫌いの脳と呼ばれている「扁桃核」は、先の「海馬」と連携しながら、いまから行動を起こそうと思っていることについて、<好き>→<やってみたい>、<嫌い>→<もうやりたくない>、を判定します。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、何かをやり始めたり、やり続けたりするためには、それが好きであるということがとても大切なことだとわかります。

    『「扁桃核」は好き嫌いの脳・・・好き、嫌い、を判断』

    このように、「海馬と扁桃核」は、互いに密接に連携しながら「やる気の脳」にアクセルの加減を調整するような役割を果たしています。イメージの脳である「前頭連合野」をやる気のアクセルを強く踏み込ませるような役割と言うならば、「海馬・扁桃核」は「やる気のブレーキ」の役割を果たすという理解ができそうです。

    脳のイメージ

    このように、「目標を明確にしてみることを工夫してやってみたものの、それでもいま一つ上がらない、行動につながらない」のは、「やる気のブレーキ」となる脳の働きに理由があったのです。このような脳の働きがあることを理解した上で、やる気にブレーキをかける脳の機能を和らげる、何の準備も必要とせず、いますぐ出来る、とても簡単な方法をご紹介します。それは、「自分を褒めること」です。

      「自分を褒めること」でやる気のブレーキを緩める

      なるべく細かい単位で、「自分を褒める」

      例えば、「日常英会話をスムーズにできるようになる」ということが、やり遂げたい、最終的な目標であったとしても、単語1つを憶えたこと(細かい作業単位)で「よくやった!」と自分を褒めるようにします。
      このことがどんな効果につながるのでしょうか。
      自分を褒めるという行為は、脳は一つの成功体験として受けとります。脳はかなり柔軟、というよりも、かなり「いいかげん」にできていて、日常的な些細な達成(細かい作業の達成)でも、喜びを感じるという性質があります。そのような成功体験の積み重ねによって、やる気のブレーキを踏もうとする「海馬と扁桃核」の働きを中和して(抑制して)くれるような効果が期待できるのです。

      どのように「自分を褒める」のか

      これもあまり難しく考える必要はありません。「よくやった!」「自分はエライ、すごい」と自分の頭の中で、心の声をかけるだけでもよいですし。メモ用紙に、やったこととハナマルを書くとか、手帳の今日の欄に褒め言葉を書くということも楽しいですね。鏡に向かって、自分を見つめガッツポーズをしながら、自分を褒めるというのもとても効果がありそうです。褒めるという行為が重要なので、何か特別なモノが必要ということではありません。「自分を褒めて、脳を喜ばせよう」というポジティブな意識が大切です。自分オリジナルの褒め方、ご褒美の方法を考えてみましょう。

      「自分を褒める」習慣の実践

      あなたは、自分を褒めることをどの位日常的に実践していますか?
      脳は、達成したい目標に直接関係のないことでも、「いいかげん」に良い所取りをしていく性質があるので、どんどん自分を褒めてあげれば、成功体験として蓄積し、やる気のブレーキから足を離してくれるようになります。
      どんな簡単で些細なことでも構いません、1日最低3回を目標に、自分を褒める習慣をはじめてみましょう。例えば、「目覚ましのベルが鳴る前に起きることができた(エライ!)」「電車で席を譲った(エライ!)」「おはようという挨拶を自分からしてみた(エライ!)」というようなことです。

      朝起きてから、そして、夜寝る前に、「自分を褒める習慣の実践」をオススメします。朝の実践は、思考や行動にポジティブな気持ちを沸き上がらせ、新しいことに取り組むためのやる気を促進させることが期待できます。夜の実践は、今日一日をふりかえり、自分を褒めることで満足感を獲得し、なによりぐっすり眠ることも期待できます。それが明日の行動(やる気のアクセル)の原動力となるのです。

        参考資料:
        大木幸介(1993)「やる気を生む脳科学」
        最上雄太(2012)「セルフコンセプト~私らしいマネジメントを目指して」

        ページ先頭へ

        関連情報

        何か始めたいと思っても、一歩踏み出せずにいるのはナゼ?
        ビジネスパーソンのための自分を変える新たな視点 第1回
        「やる気の壁」を乗り越えるために
        ビジネスパーソンのための自分を変える新たな視点 第2回
        「やる気」を科学する(1)~「やる気」を生み出す脳のしくみ
        ビジネスパーソンのための自分を変える新たな視点 第3回
        • 年間ランキング2016
        • 人気ランキング
        • パックコースでお得にビジネススキルアップ!
        • あなたの講座選びをサポート学びコンシェルジュ
        • 資格試験カレンダー