人気の国家資格「衛生管理者」について、(財)安全衛生普及センターの国仲代表が資格の魅力、効果的学習法を解説します。
| (財)安全衛生普及センター 理事長 国仲 良識(くになか りょうしき) |
※1 | 衛生管理者を選任していない場合、50万円以下の罰金に処せられます。 |
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※2 | 衛生管理者の資格手当は月額5,000円程度が一般的です。 |
事業場の規模 | 必要な衛生管理者の数 |
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50人~200人 | 1人 |
201人~500人 | 2人 |
501人~1,000人 | 3人 |
1,001人~2,000人 | 4人 |
2,001人~3,000人 | 5人 |
3,000人以上 | 6人 |
「1,001人以上の場合」または「501人以上かつ有害業務に30人以上従事している場合」は専任の衛生管理者を1人以上置く必要があります。
衛生管理者は選任資格であり、企業で選任されてはじめて衛生管理者になることができます。ですので、衛生管理者の資格は企業内での活用が主となります。
社会保険労務士などの身分資格とは異なり、独立開業は厳しいでしょう。
社会保険労務士と衛生管理者は出題範囲の一部(労働基準法・労働安全衛生法)が重なっており、両資格とも総務・庶務・人事部門の業務(労働社会保険)と密接に関連しています。
衛生管理者のほうが社会保険労務士より難易度が低いため、まずは衛生管理者の合格をめざし、次のステップとして社会保険労務士の合格をめざす方が多いです。
一度、衛生管理者に選任されると更新の必要がなく、衛生管理者として業務を続けることができます。
テキストを何度も繰り返し読み、問題を解くことが重要 |
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合格には各科目について最低4割以上の得点があり、かつ全科目の総合得点が6割以上あることが必要です。苦手科目を作らないようにしましょう。
問題は5者択一式で概ね模擬試験問題に準じた問題が出題されます。問題演習で暗記・理解の確認と問題に慣れることが重要です。もし似たような選択肢で迷うことがあれば、テキストの読み込みが不足しています。テキストを再確認しましょう。
1科目2か月、3科目で6か月くらいが学習時間の目安です。
それほど難しい問題は出題されませんので、テキストを何度も繰り返し読み、予想問題集で問題演習を行えば合格が可能です。
法改正に即応したわかりやすいテキストと出題頻度の高い重要事項を要約した「受験の要点整理」で受験に必要な知識を身につけます。
過去の出題傾向を分析し作られた予想問題集と添削問題で問題演習を行います。
わからないことは電話で質問できます。(平日9:00~16:45受付、年末年始を除く)