~第二の人生を充実させるために~
健康生きがいづくりアドバイザー養成講座
仕事を離れ、充実した第二の人生をおくるために「健康生きがいづくりアドバイザー」の資格を取る人が増えています。この資格は、第二の人生を趣味や仲間達とのコミュニケーションにつぎ込むだけでなく、地域社会へ貢献していこうとする人に具体的な活動のノウハウを提供しようとするものです。特徴的なことは、第二の人生を一から再出発させるのではなく、今まで自分が培った知恵をフル活用するノウハウを学べることにあります。今回は財団法人健康・生きがい開発財団 常務理事 大谷源一氏にお話を伺いました。
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財団法人健康・生きがい開発財団 常務理事 大谷 源一氏 |
社会貢献とは、「自分が培った知恵の事業化」であるとも考えています。
今まで自分が培ってきたことを地域社会にお返ししていくのだという考えとともに、老後が不安定なこれからの時代は、無償もあり、有償の社会貢献(生きがい就労)も必要なのだと思ってます。その実現に向けて後方支援を行っていくのが我々の仕事です。
まず通信講座で基本的な事柄を振り返り、次のステップで事例研究やグループワークを行いながら、今後取り組みたいと考えるテーマを深堀し、ご自身が活動を行っていく際の「ハードル」を下げていきます。
その後、各都道府県の協議会※に参画して、他の健康生きがいづくりアドバイザーとのコラボ協力を仰いだり、成功事例を共有したりしながら、具体的な活動を行っていきます。
| ※ | 協議会・・・地域ごとに、健康生きがいづくりアドバイザーが集まって構成する互助組織。 |
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鈴鹿市の事例をご紹介しましょう。
鈴鹿市はF1が撤退しました。拡大な休耕地が放置されたままで、農業の後継者不足や若者の離職といった課題が顕わになっています。残念なことに鈴鹿市には協議会がなかった・・・。そこで、滋賀県の協議会メンバーが鈴鹿市に行って、休耕地をお持ちの方と若者の就労支援を行う方をつなぐ「地域再生コーディネーター」を養成することになりました。就農支援がうまくいっている和歌山の成功事例を提示したり、助成金の申請に関するお手伝いをしたりしながら、滋賀県協議会メンバーへのサポートを行っています。私たちも何度か出向いていますよ。
財団の強みは様々な活動の成功事例が集まってくることにあります。同じようなテーマの場合、参考データや取り組み方法を紹介することが容易だと言えるでしょう。
協議会は、全国各地にあります。この協議会の連携を強くしていきたいですね!
東京の協議会では、シニアは「町の埋蔵金」「生きがいの仕掛け人」というテーマでセミナーを行っています。また、地域のコミュニティビジネスを志す人のためにNPOも立ち上げています。
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強いて挙げれば「紹介」がキーワードになるかも知れません。具体的に何をすれば良いのかわからない・・・、そんな時、健康生きがいづくりアドバイザーの資格があれば協議会というネットワークが紹介され、自分がやろうとしていることに近い事例が紹介され、相談できる組織が紹介されるわけです。
リタイア前後の方が活躍するというこれまでとは随分変わってきました。若い方が増え、50代以下の方が約40%を占めています。様々な年代・職業の方と交わりながら活動を行う機会も増え、年齢や社会的地位を超えた姿勢がますます大切になってきました。
例えば、里山で活動を行っている健康生きがいづくりアドバイザーは、大工さんや植木屋さんもグループにいて、地域の特産品である竹細工を使って古民家を再生し、子供たちに自然体験の場を提供したり、就労支援をしたりしています。
お年寄りがしめ縄を作って販売している地域があります。楽しみとして行っているので、価格は市価の3分の1程度です。例えば、このしめ縄を若者の力も加わりネットで販売すれば、もっと地域が元気になる取り組みになりますよね。
はい。取り組み方の工夫で、社会貢献&収入(生きがい就労)につながっていくと考えています。
大切なのは自分が培ってきたことをきちんと棚卸していけること、社会的地位へのこだわりを捨てられること、そして年齢に関わらず人の意見や提案をよしとするところにあるかも知れません。
こんなことがありました。ある協議会の会合で、まず年齢別にグループを組んでアイデアを出し合った。各グループも、これといったアイデアは出ない。次に年齢をシャッフルしてグループを作ったが、興味深いことが起こりました。
若い人から沢山のアイデアを引き出したグループと、年長者が仕切ったグループとに分かれました。ここで感じたのは、年長者がコーディネーター役をすると、とても新鮮なアイデアや提案がでてくる・・。そんな大切さを改めて気づかされました。
ひとり暮らしの高齢者のお宅に2人1組で訪問し、お話を聞くことで孤独感や不安感を少しでも減らし、心豊かな生活を支援する活動があります。最初は口数も少なかったが、訪問を繰り返していると、そのうちお茶が出てきたり、最後にはお化粧をして待っていらっしゃる・・・。すばらしい「お世話係」ですよね。パンクロックみたいに「オレがオレが」の真逆です。立ち位置をちょっと変えるだけだと思うんです。
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先ほども申し上げましたが、立ち位置をちょっと変えればいいと思うんです。象徴的な例として、話を聞いている時に腕組みをして聞いていらっしゃる方を見かけます。ほぼ男性です。手持ち無沙汰だったり、「お役職」でのしぐさだったりしますが、???。「ただのオッサン」でいるって、結構大変かもしれません。「立ち位置変えてみない?」って自分に言ってみたらいいかもしれない。
地域の活動では、職場のスタッフとか部下と同じ年代の、若い人達と一緒に活動することもあります。
1990年代まで、セカンド・ライフは国と組織が基盤を用意してくれていたと思います。それが急速に一人ひとりがセカンド・ライフの組み立てを求められるようになりました。取り巻く環境が違ってきました。組織では「課題はチャンス」と言われているのでは?地域も同じだとすると、なおさらのこと、培われてこられた知恵とネットワークを活かすきっかけづくりになると思っています。健康生きがいづくりアドバイザーは、そんなきっかけを求めていらっしゃる方、地域の支えあいを志向していらっしゃる方のためにあります。一度、お問い合わせいただけたらと思います。
インタビュアー
(学)産業能率大学 矢口 美智子