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【就職対策】企業は資格を重視するのか、学習開始時期は?

就職に向けて、企業の資格に対する捉え方や、学習開始時期について、高島徹治さんが学生の方へ向けたノウハウをお伝えします。

1つ目は、資格が重視されるかどうかという問題、2つ目は、資格取得の準備開始時期はいつからかという問題です。

学生の方からの質問でいちばん多いのは、やはり「企業は採用にあたって、資格をどの程度重視するのか」という内容です。

これには、ズバリ割り切った答え方をしにくいのが、正直なところです。
なぜなら、どの程度重視するかは、(1)業界によって、(2)企業規模によって、そして最終的には、(3)その会社の企業文化によって違うからです。

    資格コンサルタント 高島 徹治さん

    まず、(1)の業界についてです。
    比較的資格を重くみる例は、不動産業界の宅地建物取引主任者、通関業界の通関士、旅行業界の総合旅行業務取扱管理者、外資系のTOEIC、CPA(アメリカ公認会計士)、海外進出会社のTOEIC、コンサルティング会社の中小企業診断士、監査法人における公認会計士などが、例として挙げられます。

    これらの業界を志望する場合は、資格取得に励むのは意義深い行為です。単なるキャリア形成という観点からだけでなく、就職活動としても意味を持つからです。

    なかでも、資格者を歓迎する例としてよく引き合いに出されるのは、通関士の場合です。
    通関士の試験自体は、超難関というのではないのですが(宅建と同程度かやや上)、実務者からの合格が、なぜか少ないようです。仕事が極めて多忙な業界なので、実務者がゆっくり学習する時間がないから、ともいわれます。
    しかし、通関業務のなかには、資格者でないとできないと法律で決められている仕事があります。そこで、業務に未経験であっても、資格を持っていれば歓迎されるわけです。

    この他の業界でも、この資格なら関心を持つとか、こんな資格には関心がない、という区別があります。それらの「業界別・就職に有利な資格」については、いずれ機会があったら書いてみます。

    さて、(2)ですが、資格についての評価は、志望先の企業規模によっても違います。宅地建物取引主任者を例にとってみましょう。

    大手不動産会社では「もっていて当たり前」というスタンスです。それほどの加点要素にはなりません。
    かといって、持っていないと決定的な減点要素になるかといえば、それも違うのです。なぜなら、その程度の資格は入社後取ればよい、という考え方です。
    試験の難易度からいって、それは十分可能です。逆に、その程度の基礎学力がなければ、内定は難しいということでしょう。

    しかし、中堅から下位の企業では、事情が少し違います。宅建資格を持っていれば、加点要素になります。
    宅建資格者は、従業員数に応じて一定数を確保しておくよう、法律で決められています(こういう資格を「必置資格」といいます)。そこで、資格者の数が少ないと、人事異動などの際、困ることが起こるのです。
    ある人を別な職場に配置転換したいのだが、そうすると今の職場の資格者の数が法律の規定を割ってしまうので、それができない。そんな事態が起こるのです。
    そうした事情に加え、本人の業界に賭ける熱意の表明という意味も含めて、加点要素になり得るわけです。

    これらに加えて、企業はそれぞれに独自の個性((3)の企業文化)を持っています。
    ダイナミックに前進することを目指す会社もあれば、反対に危険を避けて、安定的な志向に傾く会社もあります。
    前者であれば、異分野への進出を目指す機会も多いので、社内にできるだけ多様な人材を抱え込もうとします。資格者への目線も温かいといえましょう。
    後者の場合は、現在の業務のキャリアに係わる資格だけを辛うじて評価する、というスタンスに過ぎません。

    役立つ資格を取るならスタートは2年時

    ところで、「就職のための資格取得作戦」を立てる場合ですが、意外な盲点があります。
    それは、取得を始める時期についてです。
    「資格は就職に役立つだろう。だから、取りたい」とは考えても、具体的な計画はもっておらず、「時期が来たら考えよう」。こんな辺りが、学生の方の平均像ではないでしょうか。

    しかし、これは少し甘い考え方といわざるを得ません。もし、本気で資格を就職活動に役立てようと思うなら、「時期が来たら」では間に合わないのです。
    というのは、採用側に評価される資格は、ある程度骨のあるものばかりです。すると、取るまでに少し時間がかかります。

    具体的に企業と接触する時期を3年次の年明けと仮定してみましょう。この時期には、すでに資格の合格発表を迎えていなければなりません。
    ここから逆算すると、試験の時期は3年の春~秋です。では、準備の勉強をいつからするかといえば、骨のある資格なら6ヵ月から1年間は勉強期間が必要です。
    つまり、2年次から受験準備を始めなければ、就職に役立てる資格は取得しにくいことがわかります。

    その意味で、就職で資格を活用するかどうかは、就職戦略上の、あるいは大学生活を送る上での大きな選択の問題になります。
    役立つ資格を取ろうとすれば、当然そのための準備時間が必要であり、大学生活の上で核となる時間の多くをこれに当てなければなりません。そこから、反面では失うものも出てきます。

    なので、単に就職に役立てるという視点だけではなく、入社後のキャリア形成も視野に入れた上で、判断することが賢明でしょう。
    いずれにしても、判断はあなた自身にかかっています。