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資格の鉄人:第 17 回 実際に使える勉強の技術:記憶法編

今回は、第14回で予告した「実際に使える勉強の技術」記憶法編をお送りします。

私は、勉強の方法として、「理解する勉強法」「考える勉強法」を中心にすべきだと主張しています。これを裏返すと「丸暗記勉強法」「記憶偏重勉強法」には、反対だということです。

テキストなどを読んで、内容もよく理解しないで、「これも覚えよう」「あれも覚えよう」という記憶偏重の方法は、百害あって一利もありません。
それよりも、この文は、何をいわんとしているのだろう、と考えたり、調べたりすると、ことさら記憶、記憶と大声をあげなくても、自然に覚えてしまう、と言っているのです。

    資格コンサルタント 高島 徹治氏

    資格コンサルタント 高島 徹治氏

    しかし、誤解していただくと困ります。だからといって、勉強に記憶はいっさい必要ない、と言っているわけではないのです。
    勉強には、どうしても覚えなくてはいけない事項もあります。とくに試験対策ではそうです。出題委員の中には、好んでそういう問題を出してくる人もいますから。

    さらに、時には丸暗記を余儀なくされることもあります。
    例えば、意味を持たない単なる数字とか、カタカナの物質名とか、初めて接した概念とかなどです。
    それらについては意識的に脳に記銘していく必要があります。

    となると、記憶法もマスターしておいたほうが便利です。記憶法のお陰で、注ぐ時間が少なくてすむのなら、大いに活用すべきでしょう。
    というわけで、今回は私自身が、資格試験を受けていくうえで、大いに活用した記憶法のいくつかを紹介してみましょう。

    頭出し記憶法(語頭記憶法)

    CDを聞くとき、聞きたくない曲は飛ばし、聞きたい曲をすぐ呼び出してくれる、頭出し機能を利用する人は多いでしょう。実は、この方法は、記憶の技術にも応用が可能です。
    それどころか、記憶法としてはベスト5に入るほど有力な技術です。

    私たちの脳は神経細胞が1千億個もあるだけに、実に偉大な記憶器官です。ここには、想像もできないほどの膨大な情報( 記憶) が埋め込まれています。
    ただ、それらは、いつでもすべてが目に見える形で露出しているわけではありません。多くは、潜在的な情報として、1兆何千も存在する脳の神経回路のうちの一つの回線として潜んでいるのです。

    ですので、その潜在情報を知識として引き出すときには、なんらかのきっかけ“呼び水”が必要です。その頭の言葉がイントロなのです。
    頭を引き出し、きっかけを与えれば、その後に続くものは芋づる式に引き出されてきます。肝心なのは、その頭の部分を覚えていることです。

    たとえば、流行色が生まれる要因には「変化への欲求」「同調したい欲求」「個別化の欲求」「バンドワゴン現象(有利だと思う方向に人が流れていく現象)」があります。
    これを覚えるのに、「ヘ・ド・コ・バ」と覚えきってしまうのです。
    この言葉が口の端にのぼると「ヘは変化だ」「ドは同調だ」「コは個別化だ」「バはバンドワゴンだ」と、芋づる式に内容が思い出されます。

    これが、頭出し記憶法です。

    九九式記憶法

    では、頭の部分は、どうやって覚えたらいいのでしょうか。有無をいわせず完全に覚えきってしまうには、暗記が有効です。

    これを覚えきれる絶対の方法があります。なぜ、絶対なのかといえば、誰にでも簡単にできる、実に原始的な方法だからです。(まったく単純な方法なので、少しがっかりするかもしれませんが)。

    まず、机を前に、椅子に居住まいを正して目をつぶります。あたかも瞑想にふける僧侶のスタイルです。
    しかる後に、おもむろにこの呪文、「ヘ・ド・コ・バ」を繰返し唱えてください。回数は、最低で50回です。そうすれば、たいていの場合、脳の神経回路に刻み込まれてしまいます。

    50回で無理な場合は、100 回まで増やしても構いません。また、忘れないためには、忘れかけたころに復習をかけておくことも必要です。

    このやり方は、実は小学生のころに、無理やりたたき込まれた九九(くく)の暗記とそっくり同じ。理屈抜きに、ただただ口癖をつけるだけです。ところが、これが実践では、極めて有効なことは、九九の威力が今でもご自分に残っていることを思い返せば、十分でしょう。

    数字転換記憶法

    試験では、どうしても数字そのものを暗記しなければならない場合もあります。
    これらが出題された場合、その数字を思い出さないと、なかなか点が取れません。

    ところが、厄介なことに数字には意味がありませんから、なかなか覚えられないのです。
    認知心理学という学問では、人間が覚えられるのは7つまで、というのが定説。“マジカルナンバー7”という言葉は、ここから生まれました。

    このあたりが単純記憶の限界でしょう。しかし、こんな意味の無い数字を、10万桁も暗唱してしまった人がいます。円周率の数字、3.141592・・・を10万桁まで覚え、ギネスブックの世界記録を次々と更新しているのです。

    覚える秘訣は、無意味数字を“意味”に置き換える「数字転換記憶法」を使うこと。つまり、数字にカナをあてはめ、そのカナを連結して物語を作り上げるのです。
    物語には、意味やイメージがありますから、覚えることができるのです。

    もっとも基礎的なものは、あなたも知っている「鶯鳴くよ(794 年) 平安京」「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」です。また、ルート5の解は、「富士山麓オウム鳴く(2.2360679) 」というのも有名でしょう。

    このようにして覚えれば、無意味数字も楽勝で覚えられます。

    トリプル・インプット法

    これは、三重入力方式、声だし記憶法ともいいます。

    1.目で見ながら
    2.声を出して読み
    3.同時に耳で聴く

    というやり方のことです。

    記憶法としては、抜群に効果的です。このやり方だと、声を出さずに読む方法の少なくとも2倍の効果が期待できます。

    脳は、覚えようという意識が強い時や、快感を感じるときにより多く、より強く記憶することがわかっています。しかし、もう一つ、人間の脳の機能が強く働く場合があります。
    それは人間の持っている感覚が、同時に発揮されるときです。

    人間には五感・・・視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚があります。器官に直すと、目、耳、鼻、口、皮膚です。記憶をするときは、これらの感覚をできるだけたくさん活用するようにします。

    例えば、テキストを読む時。ふつうは目だけで追います。でも、本当はそれだけでは不十分なのです。声に出して読んでみましょう。そうすれば、そのアウトプットされた声と、それによって表現されている内容が、あなたの聴覚器官を通して大脳に伝えられます。

    この場合は、なんと3つの感覚器官を使っているのです。数式にすれば、感覚器官×3。目で追うだけの場合は、感覚器官×1。
    二つのケースで、記憶量がどう違うか、計量した実験結果はありません。しかし、実験を待つまでもなく、トリプル・インプット法のほうが少なくとも2倍以上の実績は生まれているでしょう。

    脳トレで有名な川島隆太東北大学教授の実験の結果でも、音読している時の脳は、黙読しているときの脳より多くの機能が活動していることが証明されています。

    ふつうのコミュニケーションは、話し手と聞き手、発信者と受信者、先生と学生のように、ふたりがそれぞれ役割を別にします。
    しかし、トリプル・インプット方式は、この二人分の働きを一人がやってしまうのです。感じる強さが増強されるのも、当然だと思いませんか。

    さて、以上、主な記憶法を4つ紹介しました。私が使う記憶法には、これらのほかに次のようなものがあります。

    〈語呂合わせ記憶法〉〈皿回し記憶法〉〈“雪だるま式”記憶拡大法〉〈一点拡大式記憶法〉〈分割記憶法(シェーピング記憶)〉〈睡眠3点セット記憶法〉〈イメージ連結記憶法〉〈カード活用記憶法〉〈受け売り記憶法〉

    それらの詳細については、拙著をご参照ください。『もっと効率的に勉強する技術!』(すばる舎)、『すごい「勉強法」』(三笠書房知的生きかた文庫)が好評を得ています。書店でご購読いただけると幸いです。


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